朝ドラ『ばけばけ』
第12週(56話、57話、58話、59話、60話)
「カイダン、ネガイマス。」
のあらすじをご紹介いたします。
予習をして『ばけばけ』をもっと深く楽しみたい方
『ばけばけ』を観る時間のない方
あらすじだけ知りたい方
そんなみなさまのお役に立てましたら、幸いです。
| 全話あらすじ | ||||
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朝ドラ『ばけばけ』第12週(56話、57話、58話、59話、60話)放送日

朝ドラ『ばけばけ👻』第12週(56~60話)放送日は
2025年12月15日(月)〜2025年12月19日(金)
です。
朝ドラ『ばけばけ』第12週(56話)あらすじ

『ばけばけ』56話あらすじです。
金縛り
ヘブンはもう1週間以上金縛りにあっています。
相変わらず錦織はヘブンを迎えに来ません。
困惑するヘブン。
言語の壁があるトキにとっても問題でした。
数日後の朝
錦織が松野家にトキを訪ねて来ました。
「通りすがりの人間(I’m just passing by)」というヘブンの言葉に落胆したと打ち明ける錦織。

私も先生とは深く関わらず、学校だけの付き合いでいようと決めた。
お祓い
そんな錦織に、トキは「お祓い」を意味する英単語を尋ね、翌朝実行に移します。

れっつごーつえくそしずむ
通訳を頼まれた正木も同行します。
松野家ゆかりの大雄寺でのお祓いをしてもらい、儀式を楽しむヘブン。
朝ドラ『ばけばけ』第12週(57話)あらすじ
『ばけばけ』57話あらすじです。
怪談デビュー
寺を褒められ気をよくした住職は、墓地に案内し、ヘブンに寺に伝わる怪談を語り始めます。
タイトルは『水飴を買う女』。
その頃、この大雄寺の東側に小さな飴屋があったそうで
「ごめんなさいまし」
ある夜更けに1人の痩せこけたかげろうのようなおなごが「水飴をください」と店を訪れました。店主は毎晩訪れてくるおなごの顔色が日に日に悪くなっていくのが気になり、ある晩、そーっとあとをつけてみたところ、おなごはなんとこの墓の前でふっと消えたのです。
すると墓の下から突然「おぎゃあおぎゃあ」と赤子の鳴き声が聞こえてきました。
「えらいことだが」店主は慌てて寺の者たちを呼び、急いで墓を掘ると、そこにはあの女の亡骸が。そして傍らには生まれたばかりの赤ん坊がおるではありませんか。
お腹に子を宿したまま亡くなった母親が、幽霊となって水飴を買いに店を訪れていたのです。
ヘブンはこの怪談に大いに感動し、涙を流し

カイダンガ、モットホシイ
強い興味を持ち始めました。
アナタ、ノ、コトバ

怪談よーけ知っちょります!
よーけよーけ知っちょります!
話、できます!
怪談好きであることをカミングアウトしたトキ。
フミからもらった『本邦諸国奇談集』を手に取ります。ですが、ヘブンはトキの言葉で語ってほしいと頼みました。

タダアナタ、ノ、ハナシ。アナタ、ノ、コトバ、デナケレバ、イケマセン。
朝ドラ『ばけばけ』第12週(58話)あらすじ
『ばけばけ』58話あらすじです。
『鳥取の蒲団』
トキは怪談『鳥取の蒲団』を、襖や雨戸を閉めきり、部屋を暗くして語り出しました。

これは島根の隣、鳥取に伝わるお話でございます。
鳥取のとある宿屋で…
語り終えると火を吹き消すトキ。
言葉がわからなくても面白いと話すヘブン。
ヘブンと心通わせ、トキは夜遅くスキップで帰宅しました。
朝ドラ『ばけばけ』第12週(59話)あらすじ
『ばけばけ』59話あらすじです。
カイダン、ネガイマス。
夜が明けました。
まだまだ話し足りないトキと、聞き足りないヘブン。
ヘブンは学校を休むと言い出すほど。

チナミニ、トットリノフトンノハナシ、ハハウエサマノ、ハナシデスカ?

…鳥取の蒲団は…前の夫から…
銀二郎の話をし、夜は別の怪談を話す約束をするトキ。
ようやく出勤したヘブンはご機嫌です。
『子捨ての話』
夜、トキは『子捨ての話』を語ります。

人の命がろうそくよりもたやすく消えていく時代のお話でございます。
出雲の国の持田の裏という村のある百姓の名和党は、ひどく貧しく、自分たちが食べるだけで精一杯。子供が生まれるたびに「ごめんよ、ごめんよ」と全て家の裏を流れる川に捨てていました。
しかし月日は流れ、ようやく暮らしに少しのゆとりが出てきた頃に、初めて生まれてきた子を育ててみることにしました。
ある月夜の晩ことです。
「ねえねえねえんや、ねんねこした子は可愛い子よ」可愛い
父親は赤ん坊を背負って「今夜はええ月だと独りごちておりました。するとまだしゃべるはずのない背中の子が口を開いてこう言ったのです。
「おとっちゃん、おとっちゃんが最後に私をお捨てになった時も、こげに月のきれ〜いな晩でしたね」
ヘブンが自分の過去を話すと、トキは言いました。

なんべん捨てられても、この子同じ親のもと生まれた。この子の親思う気持ち強い。それを知ったこの親、この子大切に育てる、思います。相手の気持ち知ることで、ええことになったらええなあって、思います。

シジミサンノ、カンガエ、スバラシ
改めて感謝するヘブン。
ラストピース
錦織は、通訳をした正木からヘブンが怪談に興味を持ったと聞かされます。
トキに協力を依頼すれば、ヘブンの帰国を早めてしまうことに気づく錦織。

ラストピースか…
とつぶやきました。
朝ドラ『ばけばけ』第12週(60話)あらすじ
『ばけばけ』60話あらすじです。
トキの幸せ
トキはヘブンのため、大雄寺に「水飴を買う女」を聞きに訪れます。
毎晩、何度も何度も同じ怪談話を語るトキ。
2人は、怪談を通じて同じ気持ちを共有していました。
その喜びを花田旅館で語るトキ。
錦織の不安
錦織は「先生の力になってほしい」とトキに言いながら、こうも話します。

君が怪談を語れば語るほど、滞在記は完成に近づき、先生はここからいなくなるということになる。
錦織の言葉を受け、語りしぶりをするようになったトキですが、

アナタノ、カンガエ。アナタノ、コトバ。スキデス。
スバラシ、カイダン。アリガトウ、ゴザイマス。
と言われ「水飴を買う女」を語ります。

これは初代藩主・松平直政公の頃のお話。
その頃、この大雄寺の東側に小さな飴屋があったそうで
「ごめんなさいまし」
ある夜更けに1人の痩せこけたかげろうのようなおなごが「水飴をくださいませ」と店を訪れました。店主は毎晩訪れてくるおなごの顔色が日に日に悪くなっていくのが気になり、ある晩、そーっとあとをつけてみたところ、おなごはなんとこの墓の前でふっと消えたのです。
すると墓の下から突然「おぎゃあおぎゃあ」と赤子の鳴き声が聞こえてきました。
「えらいことだが」店主は慌てて寺の者たちを呼び、急いで墓を掘ると、そこにはあの女の亡骸が。そして傍らには生まれたばかりの赤ん坊がおるではありませんか。
お腹に子を宿したまま亡くなった母親が、幽霊となって水飴を買いに店を訪れていたのです。
トキ宛の手紙
数日後、松野家にトキ宛ての手紙が届きました。
なんと、差出人の名は、山根銀二郎…。
朝ドラ『ばけばけ』第12週(56話、57話、58話、59話、60話)あらすじの向こう側
『水飴を買う女』
『水飴を買う女』は、日本各地に伝わる「子育て幽霊」という怪談・民話に基づいた物語です。
話の具体的な内容は地域や語り手によって異なりますが、大雄寺の『水飴を買う女』は次のとおりです。
松江市中原町にある大雄寺の近くに、小さな飴屋がありました。
飴屋に毎晩の夜遅く青白い顔をした女が水飴を買いに来ていました。
ある晩、不審に思った飴屋の主人が女の後をついて行くと、女は大雄寺の墓地で姿を消しました。地面から赤ん坊の泣き声が聞こえたため、墓を掘り起こしてみると、そこには身ごもったまま死んだ女性の遺体と、その傍らで女が買い求めた水飴を舐めながら泣いている生まれたばかりの赤ん坊がいました。
我が子への深い愛情を示す物語として、地元で語り継がれている『水飴を買う女』。
この話は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)さんの随筆にも登場し、八雲さんは「母の愛は、死よりも強いのである」という言葉で結んでいます。
また、最も有名な伝説の地は京都で、墓場は京都の六道の辻にある鳥辺野(とりべの)、飴屋は現在も続く老舗「みなとや幽霊子育飴本舗」と言われています。「みなとや幽霊子育飴本舗」には「幽霊子育飴」を求めて多くの人が訪れています。
長崎市にも光源寺に伝わる同様の「産女(うぶめ)の幽霊」像の民話があります。
大雄寺(だいおうじ)
怪談『水飴を買う女』の舞台大雄寺は、松江、西の寺町の法華宗のお寺です。
心落ち着く風情のあるお寺で、石垣と白壁でできた山門をくぐると、左側に小泉八雲の「飴を買う女」の舞台となった墓地があります。
アクセス:松江しんじ湖温泉駅から徒歩 10 分
〒690-0874 島根県松江市中原町234
『鳥取のふとん』
鳥取の町に小さな宿屋が開業しました。
1人の旅商人の男が初めての客として泊まります。
ところが、深夜ふとんの中から
「にいさん寒かろう」「おまえも寒かろう」
という子どもの声が聞こえてくるではありませんか。
客の男は目を覚まして幽霊だと主人に訴えます。
その後も、宿泊客があるたびに同じようなことが続き、とうとう主人もふとんがしゃべる声を聞いてしまいます。
ふとんを購入した古道具屋に事情を問いただす宿屋の主人。
そのふとんは、鳥取の町はずれにある小さな貸屋の家主から古道具屋が買ったものでした。
その貸屋には、貧しい夫婦と2人の小さな男の子の家族が住んでいました。
夫婦は幼い兄弟を残して相次いで死んでしまい、2人は家財道具や両親の残した着物を売り払いながら何とか暮らします。
ついに1枚の薄いふとんを残して売るものがなくなってしまった大寒の日、
兄弟はふとんにくるまり、「にいさん寒かろう」「おまえも寒かろう」と寒さに震えていました。
やがて冷酷な家主がやってきて、家賃代わりに最後のふとんを奪い取り、兄弟を雪の中に追い出してしまいます。
兄弟は行くあてもなく、少しでも雪をしのごうと、追い出された家の軒先に入って2人で抱き合いながら眠ってしまいました。
神様に新しい真っ白なふとんをかけてもらった2人。
もう寒くも怖くもありません。
しばらく後に2人の亡骸は見つかり、千手観音堂の墓地に葬られました。
この話を聞いて哀れに思った宿屋の主人は、ふとんを寺に持って行き、かわいそうな2人の兄弟を供養してもらいました。
それ以来、ふとんが喋ることはなくなったそうな。

