こちらのページでは、
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の第10話「月夜の陰謀」のあらすじ
をご紹介しています。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけると幸いです。
※ネタバレ含みます
大河ドラマ『光る君へ』第10話 あらすじ
計画
986年(寬和2年)6月。
安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は兼家(段田安則)に謀略の日を告げます。
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決行は、6月23日。
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すぐではないか
準備が間に合わぬ
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6月23日の丑の刻から寅の刻を逃せば、謀略は成功しないうえ、右大臣様には災いが降りかかります
そこで兼家はさっそく息子たちを集め、打ち合わせを行います。
そこには妾・寧子(やすこ・財前直見)の産んだ道綱(上地雄輔)の姿も見られます。
次男・道兼(玉置玲央)は23日までに花山天皇(本郷奏多)に出家を決意させ、
内裏を脱出させる際には目立たぬよう女物の衣を羽織らせて女性用の御車を使って元慶寺に向かう。
長男・道隆(井浦新)と道綱は、帝位の象徴である剣璽(けんじ)を密かに運び出す。
三男・道長(柄本佑)は花山天皇の出家を関白に知らせる役。
当日の役割と行動が綿密に決められていきます。
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このことが頓挫すれば、わが一族は滅びる
という兼家の言葉に兄弟たちは結束します。
準備
花山天皇は
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忯子(よしこ・井上咲楽)の霊を慰めるために出家しようと思う
とおじさんである藤原義懐(よしちか・高橋光臣)に話していましたが
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寬和2年、即位からまだ2年しか経っていないんですよ!
新しいおなごも用意いたします!
と猛反対されています。
孤立感を深める花山天皇に道兼は、
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自分も一緒に出家いたします!!
忯子さまのためにも6月23日に出家いたしましょう
お供いたしまする
と巧みに誘導していきます。
一方、兼家一家のある東三条殿で月を見ていた道長に、兼家は
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ことをしくじった折には父のはかりごとを関白に知らせ、自分は一切知らなかったと言いはれ
と命じます。
そこには万が一の時には道長だけでも生き残れるように、という父の思いがありました。
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自分は父に言われるがまま生きればよいのか…
直秀のことを思い出し、道長の迷いは消えません。
逢い引き
時を同じくして、まひろも直秀らのことを思い出しつつ琵琶を弾いています。
父・為時(岸谷五朗)は高倉の女性・なつめの家に通い、留守。
後日、まひろがなつめの所を訪れると、重病の女性を甲斐甲斐しく看病する父の姿を目にします。
家では道長の従者・百舌彦(本多力)が手紙を渡すため待っていました。
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思ふには忍ぶることぞ負けにける色には出でじと思ひしものを
(古今和歌集)
そなたを恋しいと思う心を隠そうとしたけれど、俺にはできない
その熱烈な想いの手紙に
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既自以心爲形役 奚惆悵而獨悲
(陶淵明)
これまで心を体のしもべとしていたのだから、どうして独りくよくよ嘆き悲しむことがあろう(くよくよするな)
といった漢詩を返すまひろ。
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死ぬる命 生きもやすると こころみに 玉の緒ばかり あはむと言はなむ
(古今和歌集)
そなたが少しでも会おうと言ってくれたら生き返るかもしれん
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悟己往之不諌 知来者之可追
過ぎ去ったことは悔やんでも仕方ないけれど、これから先のことはいかようにもなる
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命やは なにぞは露の あだものを あふにしかへば 惜しからなくに
(古今和歌集)
命ははかない露のようなものだ。そなたに会うことができるなら命など少しも惜しくない
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實迷途其未遠 覺今是而昨非
(陶淵明)
道に迷っていたとしてもそれほど遠くには来てはいない。
今が正しくて昨日までの自分が間違っていると気づいたのだから
まひろの返事について藤原行成(ゆきなり・渡辺大知)に相談した道長は、
「漢詩を送るということは、この差出人は何らかの志を漢詩に託しているのではないでしょうか」
とアドバイスを受けます。
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我亦欲相見君
まひろと相まみえたい
と、和歌ではなくシンプルで大きな文字の手紙を受け取ったまひろは、久しぶりに空き屋敷で道長と会うことにしました。
気持ちを抑えきれない二人は抱き合い口づけを交わします。
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一緒に都を出よう。
自分たちが寄り添って生きるには遠くの国に行くしかない
藤原を捨てる。
だから一緒に来てくれ
心を決めてくれ。
という道長の言葉にまひろは 戸惑います。
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うれしゅうございます。どうしたらいいかわかりません。
二人で 都を出ても世の中は変わないから。
道長様にはこの国を良くする使命があるから。
道長様はそのために高貴な家に生まれてきた。
道長様のことはとても好きです。
けれど、一緒に遠くの国には行かない!
都であなたを見つめ続けます。
まひろは北の方(正妻)になってと言ってくれない道長に失望していたのでしょうか。
気持ちが噛み合わず、未来も見えない 2人。
それでも、気持ちが抑えきれずまひろは 道長に抱かれます。
事後、涙を流すまひろに
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振ったのはお前だぞ
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人は幸せでも泣くし、悲しくても泣くのよ
幸せって悲しい
寬和の変
6月23日 夜。
暗闇の中、道兼は女装をした花山天皇を急かしながら 夜道を急ぎます。
丑の一刻、運ぶ牛車が大内裏の門を出ます。
剣璽が届いたことを確認した兼家は、道長を関白邸に走らせます 。
道長は、花山天皇の退位と東宮の即位を知らせます 。
元慶寺の本堂では花山天皇が剃髪し、出家。
だが道兼は剃髪せず
「わたしはこれにて失礼します
おそばにお仕えできて楽しゅうございました」
「裏切り者!!」
花山天皇の罵り声を背に受けながら、そのまま 去っていきます。
右大臣一家が主導したクーデターは成功。
兼家は道兼を蔵人頭にするなど人事を刷新し、朝廷での実権を握ることになるのです。
このクーデターを「寬和の変」といいます。
大河ドラマ『光る君へ』第10話|『光る君へ紀行』
第10話の『光る君へ紀行』では次の3箇所が紹介されました。
平野神社(ひらのじんじゃ)
花山天皇が桜をお田植えしたことから、毎年4月10日に「桜花祭」が行われています。
毎年、見事な桜が咲き誇ります。
名称 | 平野神社(hirano-shrine) |
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営業時間 | 6:00~17:00 |
地図 | |
住所 | 〒603-8322 京都府京都市北区平野宮本町1 |
アクセス | ■JR「京都駅」から市バス[205][50]系統「衣笠校前」下車北へ徒歩3分■京福電鉄北野線「北野白梅町」駅 北へ徒歩7分 ■京阪「三条」駅 市バス[10]系統「北野白梅町」下車北へ徒歩7分 市バス[15]系統「衣笠校前」下車北へ徒歩3分 ■阪急京都線「河原町」駅から市バス[205」系統「衣笠校前」北へ徒歩3分 |
拝観料 | 無料 |
TEL | 075-461-4450 |
元慶寺(がんけいじ)
868年(貞観10)歌人としても有名な遍昭僧正が建立した天台宗のお寺、元慶寺(がんけいじ)。
花山天皇が若くして出家した寺として知られています。
花山天皇は”花山法皇”となられ、こちらに宸影を安置しています。
本堂扉の菊花の紋章をぜひご覧ください。
菊花の紋章が花山法皇のゆかりの寺だと言うことを指し示しています。
(当時のお寺は応仁の乱で罹災し現在の建物は安永年間の再建とされています。)
毎月8日に写経会を行っているそうです!(9:00~16:00 随時1000円)
※北側にあるJRの線路を越え20分ほど歩けば大乗寺があります☆
名称 | 元慶寺(gankeiji-temple) |
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営業時間 | 8:00~17:00 |
地図 | |
住所 | 〒607-8476 京都府京都市山科区北花山河原町13 |
アクセス | ■地下鉄東西線「御陵」下車、出口3番より徒歩20分 ■京阪バス(1時間1本)「北花山」下車、徒歩5分 |
拝観料 | 無料 |
TEL | 075-581-0183(電話はお控えください) |
中山寺(なかやまでら)
関西では、妊娠5ヶ月の戌の日に詣でる安産祈願や子授け祈願のお寺として親しまれている中山寺。
聖徳太子が創建したといわれています。
花山天皇が出家して花山院となった後に巡礼で訪れた中山寺。
この寺で、仏を表す宝印を見つけ出し、廃れていた西国三十三所の霊場を再興したといわれています。
名称 | 中山寺(nakayamadera-temple) |
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営業時間 | 9:00~16:00 |
地図 | |
住所 | 〒665-8588 兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1 |
アクセス | ■阪急電鉄宝塚線「中山観音駅」から北へ徒歩1分 ■JR宝塚線 「中山寺」から北西へ徒歩10分 ■宝塚ICを川西方面(東)へ、約500m先の安倉中交差点を左折(北へ)、約1km先の中山寺西交差点(右側にダイエーがある)を右折すると、阪急中山観音駅 南側 |
拝観料 | 無料 |
TEL | 0797-87-0024 |