こちらのページでは、
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の第25話のあらすじ
をご紹介しています。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけると幸いです。
※ネタバレ含みます
大河ドラマ『光る君へ』第25話 あらすじ
まひろ、帰京
長徳3年(997年)の秋。
藤原為時(岸谷五朗)は紙漉きの作業を見るためまひろ(吉高由里子)を連れて農家を訪れました。
越前の国守には租税として大量の紙が収められますが、規定量より多く収められていることに為時は気がつきます。
為時以外の国守たちは、租税分の紙を都に送った後、残りを売り私腹を肥やしていたのでした。
まひろは太宰府赴任中の藤原宣孝(佐々木蔵之介)も同じようなことをしていたと聞いていましたが、為時は違います。
まひろがたった1枚の紙をせがんでも許さず、紙漉きの村の村長に「余分な紙は返却する」と知らせに行きました。
ところが村長はこれを拒みます。
「お役人様に頼らなければできた紙をさばくことも都へ運ぶこともできません。
そのお礼として余分な紙を収めているのだから、返されては困る
四年で都に変えられる国守様にはおわかりにはなりますまい」
帰宅後、為時はまひろに「自分は世の中が見えておらぬようだ」と 漏らします
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宣孝殿は清も濁も併せ飲むことができるゆえ太宰府でもうまくやっておったのであろう
お前はそんな宣孝殿に心をとらえられたのか
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まだ捉えられてはおりませぬ
まひろは答えましたが、宣孝からは都に戻るようにとたびたび文が届いています。
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都へ帰って宣孝の思いを確かめてみよ
潔癖なまひろに、正妻と妾のいる宣孝とそう覚悟ができるか気にかけているのです。
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お前をいつくしむであろうが、ほかのおなごもいつくしむであろう
都の屋敷に帰るとまひろの弟・藤原惟規(高杉真宙)といと(信川清順)が迎えてくれました。
いとの恋人の福丸(勢登健雄)もいます。
乙丸(矢部太郎)は越前からきぬ(蔵下穂波)というウニを捕る海女を連れてきています。
そこへ宣孝が訪ねてきます。
惟規にも目もくれずまひろに熱い視線を送る宣孝。
その夜は、にぎやかな宴となりました。
不吉な予言
年が明けると安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が内裏の清涼殿を訪れ一条天皇(塩野瑛久)に新年の挨拶をしました。
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新しい春を迎え、帝の御代はその栄えとどまることを知らず、と天地の動きにも読み取れまする
道長が晴明を問いただすと「凶事が続く」と白状します。
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凶事とは何だ?
地震か、疫病か、火事か、日食か、嵐か、はたまた大水か?
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さすが左大臣様。それら全てにございます
邪気払いしても災いの根本を取り除かなければ無駄だと言うのです。
一条天皇と藤原定子(高畑充希)のことが思い浮かぶ道長。
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帝を諫めたつまつり、国が傾くことを妨げるお方は左大臣様しかおられませぬ
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私にどうせよと申すのだ
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良いものをお持ちではございませぬか
お宝をお使いなされませ
意味深な言葉を残し晴明は去っていきました。
一条天皇は、定子がいる職御曹司(しきのみぞうし)をかつての登華殿のように華やいだ場にして隆盛を取り戻そうと考えていました。
敵を作ることに不安がる定子の口を塞ぐ帝…。
都に戻った藤原伊周(三浦翔平)は、ききょう(ファーストサマーウイカ)に「枕草子」を書き進めるよう命じます。
その書き写しを広め、定子のもとに面白い女房がいると評判を立て、宮中の人々の興味を引こうと考えたのでした。
予言的中
そのころ道長は一条天皇から鴨川の堤の修繕許可を得ようとしていました。
大水に備えて一刻も早くと道長は焦りますが、一条天皇は定子のもとに入り浸り、会うことさえままなりません。
蔵人頭の藤原行成(渡辺大知)はこの件を一条天皇の母・藤原詮子(吉田羊)から一条天皇に進言してもらおうとするのですが、詮子の病状が重く、叶いません。
仕方なく行成は一条天皇を追って職御曹司を訪ねるものの、激昂した 一条天皇に追い返されてしまいました。
藤原実資も怒りを日記にぶつけます。
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帝ははなはだ軽率である
非難すべし、非難すべし…
9月1日、道長が案じていたことが起きました。
大雨で鴨川の堤が大きく崩れたのです。
公卿たちは定子が職御曹司に入って以来、悪いことばかりが続くと言い合いました。
業を煮やした道長が職御曹司を訪ねますと、そこには 一条天皇、定子、伊周、藤原公任(町田啓太)の姿もありました。
公任から与えられた下の句
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「少し春ある心地こそすれ」
(『白氏文集』の「三時雲冷ややかにして飛雪多く、二月山寒くして少しく春有り」が出典)
にききょうが上の句を加え
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空寒み花にまがへて散る雪に少し春ある心地こそすれ
(空が寒いので、花と間違えるように散る雪に少し春めいた心地がする)
と詠んだエピソードを話していたところです。
道長は一条天皇に大水の被害で多くの命と家や田原の失われたことを伝えました。
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堤の修繕のお許しをお上に奏上しておりましたがお目通しなく、お願いしたくてもお上は内裏におられず、仕方なくお許しなきままに修繕につき進みましたが、時すでに遅く一昨日の雨でついに大事に至りました
道長は怒りを押し殺し、続けます。
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早く修繕を始めなかった私の煮え切らなさゆえ民の命が失われました
その罪は極めて重く、このまま左大臣の職を続けていくことはできないと存じます
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何を申すか
朕の叔父であり、朝廷の重臣であり、朕を導き支える者はそなたでなくして 誰がおろう
朕が悪い。こたびのことは許せ
道長は後には引きません。
この日から3度にわたって道長は辞表を提出しますが、一条天皇は受理しませんでした。
策士・宣孝
そんなある日のこと、
道長が外出を終えて内裏に戻ると藤原宣孝が訪ねてきていました。
除目で山城守に任命された礼を言いに来たのだと言います。
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親戚である藤原朝臣為時も越前守に任じていただき早1年。
つつがなく勤めておるようにございます
おかげ様で為時の娘も夫を持てることになりました
道長は動揺を隠しを隠し「めでたいことだ」と言います。
宣孝は意味ありげにマウントのような笑みを浮かべます。
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なんだ?
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実は私なのでございます
為時の娘の夫にございます
その言葉に道長は衝撃を隠しきれませんが
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それは何より
と答えます。
宣孝は内裏を後にしてまひろを訪ね、道長に会ってきたことを告げました。
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お前を妻としたい旨を申し伝えたら「つつがなく」と仰せであった
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そのようなことを何ゆえ左大臣様に
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挨拶はしておかねば後から意地悪されても困るからな
好きだからだ、お前のことが。
まひろは腹を立てて宣孝を追い返しました。
宣孝は慌てる様子もなく笑いながら帰っていきました。
道長は何やら遅くまで考え込んでいます。
転機
まひろのもとに道長からの大量の婚礼祝いが届けられました。
持参したのは 道長が「三郎」と名乗っていた頃から仕える百舌彦(本多力)です。従者を従えている百舌彦を見てまひろは驚きます。
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偉くなったのね
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長い月日が流れましたので
屋敷の中に運び込まれた祝いの品々の上に文が置かれていましたが、型通りの祝いの言葉が綴られているだけで、道長の筆跡でもありません。
この日まひろは文を乙丸に託し、酒や食事の支度を調えます。
文を見て訪ねてきたのは宣孝です。
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わたしは不実の女でございますが、それでもよろしゅうございますか?
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わしも不実だ。あいこである
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まことに
宣孝に抱き寄せられたまひろは、その身をゆだねます。
翌日は、不吉な日食でした。