こちらのページでは、
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の第30話のあらすじ
をご紹介しています。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけると幸いです。
※ネタバレ含みます
大河ドラマ『光る君へ』第30話 あらすじ
雨乞いの代償
1004年(寛弘元年)
まひろ(吉高由里子)が夫を亡くして3年。
都は干ばつに襲われていました。
まひろの父・為時(岸谷五朗)の屋敷の井戸も枯れ、
往来では水を奪い合う者、行き倒れる者が出て、危機感が募ります。
200年ぶりだという帝自らの雨乞いも効果なく、公卿たちの間では噂になっていました。
頼みの綱は安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)ですが、すでに隠居しています。
藤原道長(柄本佑)は、晴明の屋敷に赴き雨乞いを頼みます。
すると
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何をくださいますか?
私だけがこの身をささげるのではなく、左大臣様もなにかを差し出してくださらなければ嫌でございます
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…私の寿命、10年をやろう
この答えに晴明は雨乞いを引き受けます。
晴明が夜を徹して祈り続けると、朝、恵みの雨が降り出し、都は歓喜に包まれます。
『カササギ語り』
為時が6歳になった孫の賢子と遊んでいます。
まひろは「甘やかさずしっかり読み書きを教えてほしい」と言い残し、四条宮へ向かいます。
まひろは、月に一度、四条宮で開かれる藤原公任(町田啓太)の妻・敏子が主催する勉強会で和歌を教えていました。
そこへシースルーの袿をまとったあかねが色香を振りまきながらやってきます。
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先生は歌を詠むとき、そんな難しいことをお考えなんですかぁ?
わたしは思ったことをそのまま歌にしているだけなんですけれど
あかねは後に和泉式部と呼ばれる歌人です。
夫がある身でありながら、東宮の弟・為尊親王と恋に落ち、彼の死後はその弟の敦道親王と熱愛する恋多き女。
あかねは今、大評判の『枕草子』の写本を敦道親王からもらったけれど、あまり面白くないと言い出します。
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先生の『カササギ語り』のほうがはるかに面白うございますよ
敏子も賛同します。
この頃のまひろは、
「カササギが人間の世界で見聞きした出来事を語る」
という設定の物語を作って女房たちに聞かせていました。
女房たちにせがまれてまひろは喜びを感じています。
冷静な弟
清涼殿では、亡き妻・藤原定子(高畑充希)を思い繰り返し読んでぼろぼろになった『枕草子』を手にした一条天皇(塩野瑛久)が、藤原伊周(三浦翔平)藤原隆家(竜星涼)兄弟を招き、語らい合っています。
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生まれ変わって再び定子に出会い、心から定子のために生きたい
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『枕草子』をお読みくださりどうぞ華やかで楽しかった日々のことだけをお思いくださいませ
笑顔のお上を定子様はご覧になりたいに違いございませぬ
おもねる伊周を隆家が冷ややかに見ています。
隆家は帝と兄・伊周の様子を道長に伝えます。
道長は隆家を信用しますが、
藤原行成(渡辺大知)は隆家が道長を取り込もうとしているのではと警戒します。
疑心暗鬼は人の心を曇らせると注意する道長。
伊周から呪詛されていることを知りません。
親心
道長の娘である中宮・藤原彰子(見上愛)は17歳になり、内裏の藤壺で亡き定子の子・敦康親王と暮らしていました。
一条天皇は息子である敦康親王に会いに藤壺に来ますが、彰子を気に掛ける様子はなく、彰子は彰子で帝に話しかけることはありません。
定子が亡くなって4年が過ぎても深まらない2人の仲に、源倫子(黒木華)は実行に移します。
清涼殿で一条天皇に対面する機会を設けてもらったおり
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中宮への数々の心遣いありがたく思っておる
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もったいないお言葉 痛み入ります
そのようなお言葉をどうか中宮様にもおかけくださいませ
幼き娘を手放しお上に捧げ参らせた母のただ一つの願いにございます
と爆弾発言。
道長は驚きますが、倫子は続けます。
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出過ぎたことと承知の上で申し上げます
どうかお上から中宮様のお目の向く先へとお入りくださいませ
母の命をかけたお願いにございます
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そのようなことで 命をかけずとも良い
そなたの気持ちはようわかった
後で道長は倫子を叱りましたが、倫子は
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結果がどうなろうと待っているだけよりもいいわ
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わからぬ…
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殿はいつも私の気持ちはお分かりになりませぬゆえ
そう言い捨てて出ていきました。
どうしたものかと思い悩む道長の脳裏にまひろから言われた
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偉くおなりになって人の心を読めるようになられたのですね
という言葉が蘇ります。
思い悩んだ道長は、安倍晴明に相談します。
すると晴明から、今は闇の中にいる状態だがいずれ光がさすと言われます。
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今、あなた様のお心に浮かんでいる人に会いにお行きなさいませ
それこそがあなた様を照らす光にございます
焼け木杭に
気心のしれたF4、藤原公任(町田啓太)藤原斉信(金田哲)藤原行成(渡辺大知)を土御門邸に招いた道長は、一条天皇の目を娘・彰子に向けさせる相談をしています。
行成は、書物の好きな帝のために『枕草子』を超えるおもしろい読み物を用意してはどうかと提案。
すると公任が、妻が開いている和歌を学ぶ会で話題になっている読み物があり、その書き手が「藤原為時の娘」だと話します。
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前の越前守・藤原為時の娘だ。
しょせん女子供の読むものだが、妻も先が楽しみだと心奪われておる
為時邸では、まひろが娘の賢子に文字の書き方を教えていました。
賢子は為時に甘え逃れますが、まひろは
「学問を身につけ、己の生き方を己で選び取れるように」
と厳しくしているのでした。
まひろは、公任の屋敷であかねから恋しい親王への思いを聞いています。
彼女のように人を愛し、思いのまま生きたかったと思うまひろ。
若き日の道長との思い出が蘇ります。
火がつく
ある日、まひろが『カササギ語り』を書き綴っていると、賢子が「おはじきがしたい」とせがんできました。
謝りながらも執筆を続けるまひろ。
だだをこねる賢子をいと(信川清順)が無理やり連れて行きました。
その夜のこと。
まひろが水差しに水を汲もうと部屋を出た隙に賢子が部屋に入り、『カササギ語り』が書かれた紙を1枚部屋の燭台にかざして火をつけました。
そしてその火でまひろが書き溜めた原稿を燃やして逃げてしまいます。
戻ったまひろは逃げる賢子と燃え上がる炎を見て驚き、必死に 火を消そうとします。
為時といとも駆けつけて火の手は何とか収まりましたが、泣き続ける賢子をまひろは厳しく叱ります。
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思い通りにならないからと言って火をつけるなどとんでもないことです
人のやることではありませんよ
「ごめんなさい」と謝る賢子。
翌日、為時は賢子を連れて賀茂神社へ参拝に出かけました。
まひろには存分に書くようにと言い、いとときぬも連れて行ったのですが、まひろはいざ 1人になると心が乱れて筆が進みません。
気分を変えようと庭へ出てみると、門の方から狩衣姿の男性が。
それは、身分を隠すために変装した道長でした。