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朝ドラ「虎に翼」猪爪寅子のモデル・三淵 嘉子とは?関連本も紹介

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2024年度前期放送予定(春スタート)NHK連続テレビ小説『虎に翼』で伊藤沙莉さん演じる主人公「猪爪寅子」のモデルとなるのは、日本初の女性弁護士「三淵嘉子(みぶちよしこ)」さん。

日本の歴史上で初めて法曹界に飛び込んだ女性が三淵嘉子さんです。
『虎に翼』は戦争ですべてを失ってもなお希望を捨てず、追い詰められている人々を法律で救っていく三淵さんの実話を基にしたストーリーで、事件や裁判が解決されていく様も見どころです。

ではさっそく三淵嘉子さんについてご紹介していきます!

 

 

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虎に翼|猪爪寅子(いのつめともこ)はどんな役柄?

大正3年(1914)五黄(ごおう)の寅年に生まれ、寅子(ともこ)と名付けられた猪爪寅子。
お見合い結婚をすすめる母を振り切り日本初の女性専門に法律を教える学校に入学し、
当時の枠には収まらず、切磋琢磨しながら自分たちの道を切り拓くべく法律を学び日本で初めての弁護士となります。世間の注目を浴びこれからという時、日本は戦争に突入していきます。
戦後すべてを失った中で頼れるのは法律だけ。強い信念を持ち闘ってくヒロインが猪爪寅子です。

『虎に翼』は強い寅子が法律という翼を持ち、ますます力を得ていくという意味のタイトルでしょうか。

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虎に翼|三淵嘉子(みぶちよしこ)プロフィール

三淵 嘉子(みぶち よしこ)
1914年〈大正3年〉11月13日 – 1984年〈昭和59年〉5月28日
日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長を務める。
詳しくみてみましょう!
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『虎に翼』のモデル|三淵嘉子(みぶちよしこ)の生涯

1914年(0歳) シンガポール 台湾銀行に勤務する父と専業主婦の母のもと、シンガポールで生まれます。
5人兄弟の長女でした。
旧姓は武藤。シンガポールの漢字表記に用いられた「嘉」から「嘉子」と名付けられました。
(現在でもシンガポールに住む4分の3が華人であり、シンガポールにおいて漢字の使用は盛んに行われています)
1916年(2歳) 丸亀 母の実家である香川県丸亀市に住みます
1920年(6歳) 東京 父親の転勤に伴い渋谷区で暮らすことになり、東京府青山師範学校附属小学校に入学
1927年(13歳) 東京 東京女子高等師範学校附属高等女学校、現在のお茶の水女子大学付属に入学
1932年(18歳) 東京 明治大学専門部女子部法科に入学
1935年(21歳) 東京 明治大学法学部に編入
1937年(23歳) 東京 同校同学部を卒業し、同年の高等文官試験司法科試験に合格

第二東京弁護士会に弁護士登録して
弁護士として活動を始めます。
明治大学同窓生の中田正子さん、久米愛さんと共に日本初の女性弁護士の誕生です。

1940年(26歳) 明治大学卒の和田芳夫さんと結婚
戦時中・戦後 福島へ疎開 疎開中に最初の夫である和田芳夫が戦地で発病し亡くなり、戦後、両親も相次いで亡くなってしまいます。

そのため弟や子供を養うこととなります。
後に「私の人間としての本当の出発は、敗戦に始まります」と語っておられます。

1947年(33歳) 裁判官採用願いを司法省に提出。司法省民事部勤務

「男女平等が宣言された以上、女性を裁判官に採用しないはずはない」と考えた三淵嘉子さん。
女性という理由で裁判官に採用しないことは憲法違反になるからです。

すぐには裁判官になれませんでしたが、司法省民事局局付を経て最高裁判所発足に伴い最高裁民事局局付、家庭局創設に伴い初代の家庭局局付に就任し、新しい民法や家庭審判法といった法整備を手伝うとともに、家庭裁判所の創設にも尽力し、女性の権利を仕組みづくりに参加しています。

1949年(35歳) 東京 東京地裁民事部の判事補(地方裁判所や家庭裁判所に配置される裁判官)として日本初の女性裁判官に就任。
1952年(38歳 名古屋 名古屋地方裁判所で日本初の女性判事に就任
転勤も経験してキャリアを積んでいきます。
東京 東京地方裁判所
1956年(42歳) 東京 裁判官の三淵乾太郎さん(初代最高裁長官だった三淵忠彦さんの子)と再婚
1972年(58歳) 新潟 新潟家庭裁判所で日本初の女性家庭裁判所長に就任

主に少年事件を担当されます

1973年(59歳) 浦和 浦和家庭裁判所長に就任
1978年(64歳) 横浜 横浜家庭裁判所長に就任
1979年(65歳) 東京 裁判官を退官し、弁護士に戻ります。

16年もの間、家庭裁判所に関わった三淵嘉子さんは

家庭裁判所の「育ての母」と呼ばれることもあります。

1984年(69歳) 1984年5月28日午後8時15分
骨癌のため69歳で亡くなられました。

 

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『虎に翼』のモデル|三淵嘉子(みぶちよしこ)インタビュー

日本初の女性弁護士になったものの、同じ試験を受けながら裁判官や検事にはなれないということに納得がいかなかった三淵嘉子さん。たいへん悔しかったとおっしゃられています。

ご自身は法曹(裁判官・検事・弁護士)の中で一番”裁判官”に向いていると考えていたので、憲法が変わって男女平等が法で認められてすぐに裁判官を希望されたということです。

「どんなお節介をされても、自分の正しいと思う道を進むことができればいいのではないですか。私は男女が差別される時代に育ったせいか、建前論を主張するよりは女性が実績をあげて社会を納得させることが大事だと思っているのです」(「法曹あの頃 下巻」より)

”女性が実績をあげて社会を納得させることが大事”

これは令和の今も女性がまだまだ闘っていかなければならない現状に通ずる考え方かもしれません。

退官後は満足感、達成感を感じられたそうです。

「虎に翼」が
自分でキャリアを切り拓いていった女性としての三淵嘉子さん、
女性たちや少年たちを守ろうと力を尽くした人間としての三淵嘉子さんをどう描くのか楽しみですね!

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『虎に翼』三淵嘉子(みぶちよしこ)書籍

最後に三淵嘉子さんの著書や関連本のご紹介をさせていただきます

 

連続テレビ小説 虎に翼 Part1 (NHK出版)

【タイトル】連続テレビ小説 虎に翼 Part1 (1)
【著者名】 吉田 恵里香 、NHKドラマ制作班 (監修)
【出版社】 NHK出版
【価 格】1,430円
【発売日】2024年3月25日
【I S B N】978-4149236087

必携の『虎に翼』NHKの公式ビジュアルムックです!

ドラマ・ガイド掲載内容(予定)
・巻頭グラビア&インタビュー(ヒロイン・伊藤沙莉)
・登場人物関係図
・出演者紹介&インタビュー
・出演者座談会(土居志央梨、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンスほか)
・美術セット特集
・法律企画(岩田剛典グラビア&インタビュー)
・主題歌、語り紹介
・ポスター&ロゴ紹介
・助監督日記
・三淵嘉子さん紹介
・脚本家・音楽インタビュー
・あらすじ

虎に翼 三淵嘉子 (日本のこころ) (平凡社)

【タイトル】虎に翼 三淵嘉子 (日本のこころ)
【著者名】 別冊太陽編集部
【出版社】 平凡社
【価 格】1,980円
【発売日】2024年3月28日
【I S B N】978-4582923155

『別冊太陽』
日本初の女性裁判官・三淵嘉子さん。
家庭裁判所判事として社会の矛盾や不平等と闘った、その果敢な生涯をたどります。

連続テレビ小説 虎に翼 (上 ) 単行本 (NHK出版)

【タイトル】連続テレビ小説 虎に翼 上 (1)
【著者名】 吉田 恵里香 、豊田 美加
【出版社】 NHK出版
【価 格】1,760円
【発売日】2024年3月25日
【I S B N】978-4140057438

『虎に翼』NHKの公式ノベライズ!
小説として活字でも楽しみたい方におすすめです。

三淵嘉子の人生 (MSムック) (メディアソフト)

【タイトル】三淵嘉子の人生
【著者名】
【出版社】メ゙ディアソフト
【価 格】1,210円
【発売日】2024年2月15日
【I S B N】978-4867146590

写真や絵が多く、字も大きくて、どなたでも読みやすくわかりやすい一冊です。

 

 

三淵嘉子 先駆者であり続けた女性法曹の物語 (日本能率協会マネジメントセンター)

【タイトル】 三淵嘉子 先駆者であり続けた女性法曹の物語
【著者名】 神野 潔
【出版社】日本能率協会マネジメントセンター
【価 格】1,705円
【発売日】2024年2月28日
【I S B N】978-4800591784

三淵嘉子さん生涯と、ともに歩んだ家族、友人、同僚たちについて紹介しています。
帯には「女性であるという自覚より人間であるという自覚の下に」の言葉。

三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」 KADOKAWA(角川文庫)

【タイトル】 三淵嘉子 日本法曹界に女性活躍の道を拓いた「トラママ」
【著者名】青山 誠
【出版社】KADOKAWA
【価 格】858円
【発売日】2024年3月22日
【I S B N】978-4046068385

「五黄の寅年」の生まれで「トラママ」と称された不屈の女性・三淵嘉子さんの一生を文庫でたどります。携帯に便利。

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お読みくださりありがとうございました!

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