朝ドラ『あんぱん』第9週(41話、42話、43話、44話、45話)
「絶望の隣は希望」
あらすじをご紹介いたします。
予習をして『あんぱん』をもっと深く楽しみたい方
『あんぱん』を観る時間のない方
あらすじだけ知りたい方
そんなみなさまのお役に立てましたら、幸いです。
『あんぱん』第9週(41話、42話、43話、44話、45話)放送日
朝ドラ『おむすび』第9週(41~45話)放送日は
2025年5月26日(月)〜2025年5月30日(金)
です。
『あんぱん』第9週(41話)あらすじ
『あんぱん』41話あらすじです!
寛の死
1940年(昭和15年 )1月
祝言の話が着々と進み、のぶの婚約を皆おおいに喜んでいます。

産めよ増やせよ国のため!
これで子宝に恵まれたらのぶちゃんも日本婦人として一人前や!
悪気ない桂の言葉に、のぶは苦笑い。
婚約を知った千尋は元気がなく、嵩を心配しています。
嵩が卒業制作の最後の仕上げに没頭していると、健太郎が教室に飛び込んできて、1枚の電報を差し出しました。
そこには「チチキトク スグ カヘレ」の文字が並んでいます。
寛が往診帰りに倒れたのでした。
嵩はそっと電報を机に置き

まだ…帰れません
これを描き上げないと…伯父さんに顔向けできないから
と、一晩中描き続けて作品を完成させました。
座間に卒業を認めてもらった嵩は、急ぎ高知へ。
ですが

遅いわや…何やりよったがな…遅いわや!
もっと早うもんて来れんかったがか
寛の死に目には間に合いませんでした。
号泣し、謝り続ける嵩。
千代子は寛が残した最後の言葉を伝えます。

今頃、卒業制作必死に頑張りゆうがやろ
わしが邪魔してどうするがな…
最後まで描き上げんと半端でもんてきたりしよったら、殴っちゃる
嵩が決めた道や…嵩の生きる道や
投げ出すがは許さん
嵩も千尋も…投げ出すがは許さん…

寛さんと嵩さんは、やっぱり心が通じ合うちょったがやね
嵩は日が暮れるまで泣き続けました。
『あんぱん』第9週(42話)あらすじ
『あんぱん』42話あらすじです!
千代子と羽多子
千代子は羽多子を誘い、寛の好きだったウイスキーで献杯します。
2人の夫、寛と結太郎は子どもの頃からの無二の親友でした。
千代子は羽多子に、跡取りを産めず悩んでいた時、寛に家と結婚したのではなく自分と結婚したのだと叱られた話をします。

寛先生にそんなに愛されて千代子さんは幸せやねえ
ほんまにあったかい人や

でも私、あの人怒っちゅうがです
千代子が先立たれたことを怒ると、羽多子もストレートのウイスキーをぐびっと飲み、

あてもや!
さっさと先に逝ってしもたうちの人にずーーーっと怒っちゅうがです!
千代子さん、今日はとことん飲みましょ
未亡人2人は馴れないお酒を飲み続けます。
一番古い友達
草吉からあんぱんを預かったのぶは嵩に届けます。

育ててもらったお礼も何も伝えられなかった…

嵩の気持ち、寛先生はきっとわかってくれちゅう
会えなくてもきっとわかってくれちゅう
寛先生は誰より嵩のこと分かってくれちょったき

僕は最後の最後までダメな息子だった
あの家に来た時からずっと変な意地張って、おじさんのこと一度も「お父さん」って呼べなかった…もう会えないんだよな…ごめんなさい…ごめんなさい、お父さん

寛先生 きっと喜んちゅうで
嵩がやっとお父さんって呼んでくれたって
きっとあの優しい目で笑いゆうやろ

のぶちゃん ありがとう

うちは嵩の一番古い友達やき

のぶちゃん…ずっとのぶちゃんに伝えたいことがあったんだ…
僕は…
…やっぱりいいや
のぶちゃんの言う通り、のぶちゃんは僕の一番古い友達だから
こ、これからもよろしく

…こちらこそ
『あんぱん』第9週(43話)あらすじ
『あんぱん』43話あらすじです!
のぶの婚約を知る嵩
初七日が済み、嵩が戻る日がやってきました。

兄貴、のぶさんのことやけんど …

もういいんだ、そっちも卒業する
気持ち伝えようと思ってたけど、いざ面と向かったらやっぱり言えなくてさ

それ…卒業やのうて中退やないかえ

うるさい
千尋は嵩に赤いハンドバッグが入った紙袋を渡しますが、千尋の方が早く彼女できそうだと押し返されます。
朝田家に立ち寄った嵩は、祝言の日取りを決めに来た次郎と鉢合わせ、のぶの婚約を知りました。

さっき祝言とかって…結婚するんですか?

はい

のぶちゃんと?

はい

それは…おめでとうございます

のぶちゃん、お幸せに…
2階から降りてきたのぶに懸命に作った笑顔は、歪んだように見えます。
よろけながら駅に向かう嵩に

また線路に行くか?おい
それでも人生は続く、歩き続けてみろ
草吉が声をかけました。
母・登美子との再会
翌月、のぶと次郎の祝言は、家族だけで行われました。
抜け殻のようになった嵩を健太郎があんぱんの美村屋に誘います。
美村屋でパンを買っていると、そこに母・登美子がいるではありませんか。
登美子も気づき、嵩に話しかけてきました。

こんな所で会えるなんてね、母さん、ずっとあなたに会いたかったの
その頃、のぶと次郎は高知市内に小さな新居を構え、次郎はのぶの巻いたマフラーを身につけ、長い航海に出ていきました。
『あんぱん』第9週(44話)あらすじ
『あんぱん』44話あらすじです!
乾パンの注文
ある日、のぶの勤める小学校に来た陸軍の有賀中佐が、軍に納める乾パンの注文を朝田パンに頼みたいとのぶに申し入れました。
喜ぶ朝田家ですが、蘭子は浮かない顔をしています。
そして千尋も、寛亡きあと柳井医院を継がなければとため息をついています。

お前も案外バカだな!
医者はいやいややるような仕事じゃねえよ
帰宅し、のぶから乾パンづくりの話を聞いた草吉は

ヤダね!その話断ってくれ
嫌なものは嫌なんだよ
と乾パンづくりを拒否し

うちはわかる気がする
兵隊さんのために乾パンを作るがは、それを食べてもっと戦えっていうことやろ
今は、国民が一丸となって早う戦争に勝たないかん?
なんぼそう言われても…それが嫌やって思う人やっておる
嫌なもんは嫌や
蘭子も言いました。
草吉に嫌な仕事をさせるわけにはいかないと、乾パンづくりを断る羽多子。

戦いゆう家族の役に立ちたい。ともに戦いたい
そんなあてらの気持ちがまるでわかっちゃあせんがです
羽多子は婦人会の槍玉に上げられます。
『あんぱん』第9週(45話)あらすじ
『あんぱん』45話あらすじです!
草吉の過去
大変な名誉とされる軍の注文を断った朝田家に、学校や婦人会の面々は軽蔑と非難のまざった目を向けるようになりました。
羽多子は婦人会で仲間はずれにされ、朝田パンのあんぱんを買う者はいなくなりました。
朝田家の危機を感じた釜次は、草吉に頭を下げて頼みます。

頼む、うちんくの家族のために乾パンを焼いてくれ…このとおりや
名誉が欲しいがやない、金が欲しいがでもない
羽多子さんやあの子らが不憫ながじゃ
この狭い町で暮らしゆうき、このままやったら…
わけを言いとうなかったら言わんでええ
詮索はせんけんど、そこをなんとかこらえてやってくれんろうか…頼む

へそ曲がりなもんでね
言わなくてもいいと言われたら話したくなったよ
話は朝まで続きました。
乾パンづくり
翌朝、小麦粉や砂糖など乾パンの材料が次々と運ばれてきました。
確認に来た憲兵に釜次が丁重に断ろうとすると、草吉が黙々と乾パンを作り始めます。
羽多子やのぶ、メイコにも作り方を教え、無事に乾パンを納めることができました。

これで晴れて朝田パンさんも『陸軍御用達』の看板をかけることができますね、ね?皆さん
羽多子は、その言葉に作り笑いをして会釈をします。
翌朝、虫の知らせで目を覚ましたのぶは、朝田家を出て行こうとしている草吉を見つけ、引き止めようとしますが、釜次に腕を掴まれます。

行かせちゃれ
もうこれ以上あいつを苦しめたらいかんがじゃ

苦しめる?おじいちゃん、どういうこと?