2024年前期のNHK朝の連続ドラマ小説では
『虎に翼』が放映され、伊藤沙莉(いとうさいり)さんが演じる大正・昭和を生き抜いたヒロイン寅子(ともこ)の自立した人生と法廷ストーリーが展開されています。
こちらのページでは19週め(91〜95話)のあらすじをご紹介しています。
お楽しみいただけましたら幸いです。
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第19週 「 悪女の賢者ぶり?」 (91〜95話)放送日
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第19週「悪女の賢者ぶり?」(91〜95話)放送日は
2024年8月5日(月)〜2024年8月9日(金)
です!
ではさっそくあらすじをご紹介していきます!
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第19週 91話ネタバレ・あらすじ 「悪女の賢者ぶり?」
2024年前期のNHK朝ドラ『虎に翼』91話のネタバレあらすじをお伝えしていきます。
入倉始
星航一(岡田将生)と佐田寅子(伊藤沙莉)2人が喫茶ライトハウスに戻ると、入倉始(岡部ひろき)が泣いています。
俺って、本当に人を見る目がない…
星さんはつまらなくて退屈の人だとばかり…でもずっとそんな辛い気持ちを抱えておられたなんて…
佐田さんのことだって”小うるさいクソババア”としか思ってなくて…
入倉さん、私も思っていたわ。
”差別主義者のクソ小僧”って。
だからおあいこ。私も人を見る目がない、というよりも心を閉ざして見ようともしていなかったんだもの。反省するわ、ごめんなさい。
いや、こちらこそ申し訳ありませんでした
……すいません、ハヤシライス一つ。
航一は、ほほえみながらその様子を見つめています。
家族写真
航一が過去をカミングアウトした次の日曜日。
航一が寅子(伊藤沙莉)の家に麻雀を教えるためやってきました。
航一を気に入っている優未は優三(仲野太賀)も写った古い家族写真を見せ、1人1人の紹介しました。
すると航一も持ち歩いてる家族写真を取り出し
妻です
上の子はもう大学生です
と見せました。
そこには亡くなった妻・照子さんと子供たちが写っています。
そんな時、噂を聞きつけた杉田弁護士兄弟(高橋克実・田口浩正)も押しかけてきて麻雀勉強会が始まりました。
娘の思い
夕方、全員が帰ると優未が寅子に
星さん、お母さんのことが好きなのかな
と聞いてきました。
優未が嫌な気持ちになること、お母さん絶対にしないから!
と答える寅子ですが、優未の本意は違います。
お母さんが誰のことを好きでも嫌いでもいいけど、私のせいにしないでって言ってるの。
今まで全部自分で決めてきたんだから。
そんな優未に、はる(石田ゆり子)や花江(森田望智)の面影を感じる寅子でした。
翌朝、深田が、書記官の高瀬雄三郎(望月歩)と小野知子(堺小春)が仲が良いといううわさ話を広めています。
売春事件
そこへ杉田弁護士兄弟がある事件の報告をしに来ました。
売春事件で、地元の有力者である森口の娘・森口美佐江(片岡凜)が関与しているという疑惑が湧き上がります。
新潟市内では女子高生が売春を持ちかけ財布から金を盗む事件が多発していて、美佐江は該当女生徒2人と一緒にいて補導されたのです。
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第19週 92話ネタバレ・あらすじ 「悪女の賢者ぶり?」
92話のあらすじです。
悪の定義
売春事件から数日後の年末。
売春を持ちかけ財布から金を盗んだとされる女子高生とただ一緒にいただけと話している美佐江。寅子はその女生徒たちが、赤いビーズの腕飾りをしていたことを知ります。
勉強をするため喫茶ライトハウスを訪れる美佐江は、にっこり丁寧に寅子にお辞儀します。
三条支部を訪ねてきた美佐江。
災難に遭ったと話します。
寅子は事実を引き出そうと腕飾りのことを指摘してみたものの、美佐江は微笑み、言葉を濁します。
本当はぜんぶ話したくて来たんじゃない?
あなたがこんなことをする理由は?
何か辛いことや悩んでいることがあるならば教えて欲しいの
自分が恵まれていると自覚していると話す美佐江。
ですが、なぜ悪い人から物を盗んではいけないのか、
なぜ自分の体を好きに使ってはいけないのか、
なぜ殺人がいけないのか、その定義がよくわからないと寅子に打ち明けます。
一緒に考えてみようと提案する寅子の言葉で二人の距離が近づいたその時、偶然、そこに優未がやってきました。
優未を見てにやりとする美佐江の姿に恐怖を感じた寅子は、とっさに優未を抱き寄せます。
その瞬間、美佐江は心を閉ざし、何も言わず立ち去ってしまいました。
翌日、森口(俵木藤汰)が怒鳴り込んできました。
美佐江が犯罪者扱いされたと父親に話したのでした。
1953年(昭和28年)1月。
美佐江の審判は行われないことになりましたが、寅子は考え続けます。
喫茶ライトハウスでは、美佐江が勉強を教えています。
教えられる女生徒の手には、赤いビーズの腕飾りがありました。
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第19週 93話ネタバレ・あらすじ 「悪女の賢者ぶり?」
93話のあらすじです。
友情結婚
日曜日。
寅子を一人にしてあげようと優未と稲(田中真弓)は二人で映画に出かけました。
すると、突然家に航一がやってきました。
美佐江のことで悩む寅子を気遣って会いに来てくれたのです。
寅子は家事や麻雀の練習をしながら、傍らで黙々と書類を読み続ける航一に癒しを感じていました。
ただ、
うれしいんです
来てくださったことも何も言わず傍にいてくださったことも
でも…
まだ芽生えかけた航一への思いから目をそらしています。
無意識に弱っているあなたにつけこもうとしているのかもしれません
謝る航一。
胸が苦しく息がつまるこの思いを寅子はどうすればよいのかわかりません。
1953年(昭和28年)3月。
美佐江は東京大学に合格しました。
三条支部では、書記官の高瀬雄三郎と小野知子の結婚報告がなされました。
二人は恋愛関係ではなく、これは「友情結婚」だというのです。
法的に婚姻関係になるだけで、子供も作らない、何もかわらないと話します。
報告を受けた寅子は、自身が亡き夫・優三(仲野太賀)に持ちかけた契約結婚のことを思い出します。
そして慎重に考えたほうがいいと助言するのでした。
夕方、寅子が帰宅すると花江が家に来て、優未と一緒に料理を作っていました。
花江ーーーーーーーー!!!ホンモノホンモノ!
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第19週 94話ネタバレ・あらすじ 「悪女の賢者ぶり?」
94話あらすじです。
優三からの手紙
登戸のみんなは元気にしていると聞き、寅子は改めて花江に感謝し、亡き兄・直道の真似をします。
お れ は わ か あ て い た
花江ちゃんのおかげ。
稲はしきりに
ご立派になって
と花江を褒め称えます。
夜、花江を二人になると、花江から聞かれました。
優未から手紙で聞いたわ。
最近いい人がいるんですって?
花江は詰めよりますが、寅子は優三への罪悪感があることを打ち明けます。
とても先には行けない
私は死んでもなお優三さんの優しさに甘えて、彼の優しさにつけ込んで搾取しているんじゃないかって…
すると寝ていた優未がやってきて、
お父さんはお母さんに恋をしてほしいんだから
と言います。
遺品のお守りには優三からの手紙が入っていて、そう書いてあると言うのです。
意を決して読んでみると
トラちゃん
もしトラちゃんの元に帰ることができなかったらそう思って、この手紙をしたためています。
僕の望みは前に話したけれど、もう1つだけ望みを増やしてもいいですか。
弱音を吐くことができる人、正しくないトラちゃんも好きでいてくれる人を見つけてください。
できれば心から恋して、愛する人を見つけてください。
でも見た目とか甘い言葉を囁く相手に騙されちゃいけない。
トラちゃんと優未をすんっとさせる相手はダメ。
トラちゃんと優未を縛る相手はダメ。
トラちゃんと優未の笑顔を奪う相手はダメ。
トラちゃんを心底愛せない相手はダメだ。
でも、その人を前にして胸が高まって仕方ないのなら、その人が好きなら、今書いたことも僕も全て忘れてその人のもとに飛んで行ってほしい。
トラちゃん、自分を信じて。
そんなトラちゃんを僕は信じる。
優未もお母さんを信じて。
優未のことをずっと見守っているよ。
2人のことを誰よりも何よりも一番愛しています。
寅子はあふれる涙を止めることができません。
翌朝、花江を見送り出社した寅子は、高瀬と小野知子に謝罪します。
考えたんだけど やっぱり2人の好きにしたらいいと思う。
2人が納得する方法でやってみるのがいいと思う。
二人の「結婚とは?」の答えを見つければいい。
それで失敗したらそれはそれでいいんじゃないかしら。
何を言っても2人の人生の責任は取れません。
何を言っても無責任なんだわ。
だから好きしなさい。
私は2人が選んだ決断を応援します。
ありがとうございます!
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第19週 95話ネタバレ・あらすじ 「悪女の賢者ぶり?」
95話あらすじです。
寅子の気づき
ある夜のこと。
寅子がその手紙を読み返していると、優未がまた起きて、膝に乗り話をしました、
なんでお守りの中を覗いてみたくなったの?
前にお母さんお父さんは緊張するとお腹が痛くなる人だったって話してくれたでしょ?それからもっとお父さんのこと知りたくなってなんとなく開けちゃった。
私ね、お父さんの字、優しくて好き。
何も覚えてないけどお父さんのことすごく好き。
変かな?
ちっとも変じゃない。
お母さんすぐやり方 間違えちゃうの。
でも私の役目は優未を優三さんの分もまるごと抱きしめて「愛してる」「大好き」「宝物」「生まれてきてくれてありがとう」思っていることを伝えることだった。
ごめんね 。
いいよ
あふれる思い
新潟地裁に出勤した日は大雨でした。
列車が止まったため、遅くまで刑事部に残っていた寅子は、現れた航一に話します。
私は今も優三さんを愛している。
これからもずっと愛し続けたい。
だから彼以外に誰かを愛したりしてはだめなんです
航一さんのことは大切に思っています。
でもきちんと気持ちに線を引きたいんです。
取り返しのつかないことをして照子を失ってから全てに蓋をして生きてきました。
今は余生だと…子供が育てば後は寿命が尽きるのを待つだけだと。
でもあなたといるとつい蓋が外れてしまう。
全て諦めたはずが、ついあなたのように人に踏み込んでしまう。
驚くことにそんな自分が嫌いじゃない。
それだけで あなたと出会えててよかった。
それだけで十分です。
いい年して僕らは生真面目が過ぎますが、それすらも悪くないです。
雨が上がります。
滑ってころんだ航一を助け起こし、手を握りあったまま、寅子は航一に胸が高鳴ることを打ち明けました。
私にとって、ずっと恋だの愛だのは二の次 、三の次でした。
優三さんだけを愛していたいのに、そうするって決めたのに。
航一さんにどうしようもなく会いたくなったり、話したくなったり、航一さんに胸が高鳴ってしまってたりする。この、強烈なこれは何なんでしょうか。
今いろんなことを話したいと思うのは 航一さん。
ドキドキしてしまうのは航一さん。
一緒にいたいのは 浩一さんで。
…何で私の気持ちはなりたい私とどんどんかけ離れていってしまうんでしょうか。
僕は優三さんの代わりになるつもりはありません。
あなたを照子の代わりにもしない。
お互いにずっと彼らを愛し続けていい。
数ヶ月後、来年は分からないけれど、今ドキドキする気持ちを大事にしたってバチは当たらないんじゃないですか?
永遠の愛を誓う必要なんてないんですから。
なりたい自分とかけ離れた、不真面目でだらしがない愛だとしても、僕は佐田さんと線からはみ出て蓋を外して溝を埋めたい。
だめでしょうか?
永遠を誓わないだらしがない愛。なるほど。
私たちが欲する最適なものかと。
微笑み合い、そして、ぎこちなく二人は抱き合います。
航一は膝をかがめて寅子に顔を近づけ、ぎこちなくキスをします。
照れたように思わず微笑みあい、腕を組み寄り添って歩いていきました。