2024年前期のNHK朝の連続ドラマ小説では
『虎に翼』トラつばが放映されます。
伊藤沙莉(いとうさいり)さんが演じる大正・昭和を生き抜いたヒロイン寅子(ともこ)の自立した人生と法廷ストーリーが展開されていきます。
こちらのページでは16週め(76〜80話)のあらすじをご紹介しています。
お楽しみいただけましたら幸いです。
※ネタバレ含みます。
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第16週 「女やもめに花が咲く?」 (76〜80話)放送日
朝ドラ『虎に翼(トラつば)』第16週「女やもめに花が咲く?」(76〜80話)放送日は
2024年7月15日(月)〜2024年7月19日(金)です!
ではさっそくあらすじをご紹介していきます!
朝ドラ『虎に翼』第16週76話ネタバレあらすじ 「女やもめに花が咲く?」
では、新潟編、76話のあらすじです。
寅子、新潟へ
1952年(昭和27年)春。
寅子(伊藤沙莉)は、長年お世話になった人事課長・桂川等一郎(松山ケンイチ)や多岐川幸四郎(滝藤賢一)をはじめとする家庭局の人たちに見送られ、転勤しました。
赴任先は新潟地方裁判所三条支部。
風当たりの強さを覚悟し、気を引き締め出勤しますが、赴任先の三条支部では、地元弁護士・杉田太郎(高橋克実)、杉田次郎(田口浩正)兄弟や、書記官・高瀬雄三郎(望月歩)、主任書記官兼庶務課長・深田仁助(遠山俊也)らに大歓迎を受けます。
優未
いよいよ新天地で寅子と 娘・優未(竹澤咲子)との新生活が始まりました。
猪爪家を離れ新潟の地で優未と2人暮らしとなった寅子は、親子の土台作りをしなければと考えています。
初日に帰宅すると優未が洗濯物を畳んでいます。
夕飯時に話しかけても会話がはずみません。
その夜、二人で横になっていると高瀬の声が聞こえてきます。
支部長!支部長!
酔っぱらいの喧嘩の令状を取りに来たのでした。
判事は緊急の事態には夜中でも対応しなければなりません。
それでも朝は早起きして家の前でラジオ体操し出勤する寅子と優未。
これが土台作りの一環でしょうか。
優未はいまひとつノッていません。
2日目。
前任が残した未決済の書類の山に判を押すだけで時間が経ってしまい、開廷の時間になってしまいます。
裁判ではどの事案も、原告側と被告側の両サイドに杉田兄弟がそれぞれ座り、書記官は高瀬。
奇妙な光景ですが、この辺りでは弁護士が二人しかいないのでそういうスタイルになるのだと話します。
杉田兄弟の接待するような言葉を断り、定時で家路を急ぐ寅子。
舌打ちする杉田兄。
慌てて帰ると
優未がおみそ汁をつくり、ご飯を炊いて、お漬物を切っていました。
どこかギクシャクぎこちない二人です。
親子水入らずの生活は、寅子が想像していたものとは違っていました。
花江や従兄弟の直人たち大家族で育ってきた優未と、家族のため仕事に邁進していた寅子との間には、いつの間にか溝ができていたのです。
寅子は悩みます。
そしてどうにかその溝を埋めようと一生懸命です。
星航一
ある日、星航一(岡田将生)が訪ねて来ました。
航一は「新潟本庁 刑事部」に配属されていました。
親しげに挨拶をする寅子と航一に、三条支部の面々は固まっています。
慣れましたか?新しい暮らしに
ええ、まだわからないことばかりですが…
でも この町の方は 皆さんとても親切で
…親切…
お休みの日は何を?
休みの日は…休んでいますね
相変わらず読めない、マイペースな航一でした。
朝ドラ『虎に翼』第16週77話ネタバレあらすじ 「女やもめに花が咲く?」
77話です!
花江の手紙
航一と話していると、支部長室へへ杉田太郎次郎弁護士兄弟が入ってきます。
お昼ご飯を出前しましょうか?などと声をかける二人に航一は塩対応。
兄・太郎は舌打ちをします。
兄弟は「元最高裁長官の息子」として航一を見ているようでした。
優未は花江からの手紙を見つけて大喜び。
さっそく読んでみると、そこにはまるで傍で見ているかのような言葉が書かれていました。
手紙には「仕事も意味のことも手を抜かず、全力で完璧にこなします」とありましたね。 トラちゃん、あなたは何もわかってないわ。
寅子は花江に見張られてるような気がして、ため息をつきます。
一方、優未は自分宛ての手紙を読み、直明や道男たちに包まれているような温かな気分です。
トラちゃんにしかできないことがあるはず。それを見つけてちょうだい
書記官・高瀬
翌朝、微妙な笑顔で優未を見送る寅子。
仕事は順調です。
ある日、山の境界線を巡る申し立てについて調停が行われました。
林業を営む森口と原は反目し合っています。
書記官・高瀬は、父親と知り合いの森口に声を書けられます。
高瀬は読書が好きで、廊下で食事をとる時も本を読んでいます。
直明を思い出すわ
寅子が声をかけました。すると高瀬は
いいですよ、こういうの
僕と関わろうとしなくていいですよ、いちいち気にせんでいいですから
と会話をしようとしません。
寅子が帰宅すると、立派なメバルの煮つけとたけのこの酢味噌和えが座卓にありました。それは商店街の魚屋と八百屋が持ってきてくれたと優未が話します。
太郎弁護士(兄)が手を回したものでした。
お子さんと2人暮らしなんでしょう?
慣れねえ 土地で子供1人育てるっていうのは難儀なことだで。
子供がいっちゃん嬉しいのはね、親がピリピリせかせかしねえで自分のことをかもてくれることなんだで。
ただでさえ一緒にいる時間が少ないんだ。
けどそのためには「持ちつ持たれつ」。
頼れるものは頼った方がいい。
と笑顔の太郎弁護士。
断りきれない寅子。
その日の夜は豪華な刺身の盛り合わせと野菜の天麩羅が届きました。
毎日献立を考えなくてもいいし仕事帰りに買い物しなくても済む。
何より優未が美味しそうに頬張っています。
ありがたいことですが、寅子は複雑な気分です。
翌日、登記された公図だけでは解決しないので現地調査を提案する寅子。
森口らと山に入った寅子は、森口に嫌味を言われている高瀬が気になります。
森口は地元一の名士なのでうまくやってほしい、気に入られると赴任中楽になる、と太郎弁護士に言われた寅子が、心遣いに感謝しつつ断ろうとしたその時、
川原で高瀬が森口に掴みかかります。
止めに入った寅子は振り払われた勢いで川に落ちてしまいます。
山から戻ると、森口が高瀬を訴えると激怒していることを、太郎弁護士から聞かされました。
高瀬は、兄たちを戦争に取られ、休学して深田の田んぼを手伝い、復学してやっとの思いで書記官になった苦労人。
2番目の兄は戦死。復学した大学の奨学金を今も返済していると深田は話し、どうか穏便に済ませてほしいと太郎に頭を下げます。
それを聞いた太郎は、そのかわり山の境界線の調停では便宜を図るよう、生乾きの寅子に匂わせます。
朝ドラ『虎に翼』第16週78話ネタバレあらすじ 「女やもめに花が咲く?」
78話です!
立つ鳥跡を濁さず
理由を聞かれても
言いたくありません
と答える高瀬は、寅子のフォローに怒りの声を上げます。
だからいいですから!
よそ者のくせにこっち側のふりをしなくて!
懸命になさろうとしていることは分かります。
お優しい方なんだろうな、とも思います
ですろも、波風を立てず「 立つ鳥跡を濁さず」でお願いしたい
庶務課の小野和子(堺小春)は
深田さんだって高瀬さんとおんなじ気持ちなんじゃねんですか?
気まずい空気が流れ、寅子はお礼を言ってその場を後にします。
優三ゆずり
帰宅した寅子は、優未が点数を改ざんする練習の跡を見つけます。
寅子が優未にうそをつかせてしまったことを謝ると、優未も頭を下げテストになるとすぐお腹がギュルギュル痛くなると謝ります。
お父さんに似ちゃったんだね
そう寅子が話した途端、優未の瞳は輝き、もっと優三の話を聞きたいと頼みます。
ですが寅子は胸がつまらせ、話をそらしてしまいます。
そして優未が眠ると優三のことを思い出し、一人涙を流すのでした。
翌朝、優未が一人で登校した直後、
誰もいない家で大の字に寝転びゴロゴロジタバタする寅子。
行きたくない〜!うう〜…
行きたくない〜!ははあ〜…
そこへ優未が忘れ物を取りに戻りますが、見なかったようにまた出ていきます。
出勤した寅子は、庶務室で高瀬が休んでいると聞きます。
支部長室には星航一が訪れています。
ゆうべ、泣きましたか?
そこへ杉田次郎弁護士(弟)が、料理屋から取り寄せたから二人に食べてほしいと入ってきます。
断る航一。料理が無駄になると引き下がる次郎。
お代は私が払って、お重は洗って返します
召し上がりませんか?
寅子が提案しますが、目は笑っていない笑顔の航一。
寅子が立ち上がった椅子に次郎が座り、話し始めます。
森口が「戦死した2番目の兄が成仏できないぞ」という言葉で高瀬が激怒したことを伝え、
兄(太郎弁護士)のおかげでおおごとにならずにすんだ
と恩を着せてきます。
話を聞きながらイライラと肘掛けを指で叩く航一が口を開きます。
(高瀬は)思い出にできるほど お兄さんの死を受け入れられていなかったんでしょうね
朝ドラ『虎に翼』第16週79話ネタバレあらすじ 「女やもめに花が咲く?」
79話です。
航一は続けます。
死を知るのと 受け入れるのは違う
事実に蓋をしなければ生きていけない人もいます
だから語りたくないし、語られたくない。
みんな戦争で誰かしら 大事な人をなくしているわけですからね。
いい大人ですし、そこは乗り越えていかねえと
…なるほど
そう言われるとわかっているから彼は乗り越えたふりをするしかなかったんでしょうね
東京の人はなんだか洒落てますなハハハ
そう言って次郎は去っていきました。
航一の言葉を聞き、寅子はなんだか自分のことを言われているような気がしました。
私も娘に夫の話ができなくて話を聞きたがっているのに、でもできなくて。
お恥ずかしい話なのですが、仕事ばかりしていたせいで娘との間に大きな溝ができてしまっていて。だから、溝を埋められるのならば、話したくはないけど話せるようにはなりたいと言いますか…
僕はどちらかといえば溝を自ら作りに行くたちです
でも佐田さんは溝を埋めようと必死にもがいていてとんでもなく諦めが悪いですね
あ、すみません。褒めたつもりでした
航一は寅子をキラキラした目で見つめています。
そうなんですね
では諦め悪く頑張ってください
仕事帰り、寅子は気にもたれて読書している高瀬を見かけ声をかけました。
高瀬が何か言えない秘密を抱えていると気付いた寅子は、拒絶されることを覚悟で、本人に直接聞いてみることにしたのです。
本当に本が好きなのね
私の弟もね、そんな目で本を読むのよ
謝りませんよ。ずる休みも昨日のことも。
高瀬さんごめんなさい 。
私この先もきっと 波風を立ててしまう。
あなたが嫌でも高瀬さんのために上司として人としてできることをしたいと思ってしまう。
変わると思ったんです。
勉強頑張れば、大学に行けば、卒業すれば、書記官になれば、周りが、毎日の息苦しさが。
だども、どこに行っても同じだった。
そんな中でも仕事の手を抜かずに一生懸命頑張っていてありがとね
高瀬さんがいないと仕事が回らなくて大変なんだから
明日はちゃんと来て頂戴ね
家に帰り優未に話をしようをする寅子。
優未は
お父さんもお腹 ギュルギュルなことがわかっただけでいい
と言いました。
翌朝、高瀬は出勤していました。
寅子は高瀬に境界線のことを一緒に調べて欲しいと頼みます。
高瀬が江戸時代の古文書を見つけてきます。
そんな二人の様子をじっとり見ている杉田兄弟。
調停が始まります。
明治に作られた境界線の協定文書が出てきたと太郎弁護士。
資料の信憑性を調べると寅子が言うと、原は太田も納得していると言います。
太郎が「円満解決」と仕切ります。
どうやら双方に旨味のある取引があったようです。
いつもこうやって穏便に解決していると語り、高瀬にも
だからおめえさんも訴えられることはねえ
持ちつ持たれつ、困った時は支え合えばいい
と太郎。
いいえ、いけません。
と寅子。
高瀬さんは書記官としてあるまじき行動をした。
それはしっかりと処分されなければ裁判所の信頼に関わります。
彼が訴えられた方が良かったというかね
森口さんにはこうお伝えください。
この暴行の一件はこちらできちんと処分すると。
彼のために動いていただきありがとうございます。
彼にはしっかり反省させますので。
せっかく穏便に済ませようとしたのに、頭の固え支部長さんでおめえさんも 災難だな。
高瀬は何も言わずその場を後にするのでした。
朝ドラ『虎に翼』第16週80話ネタバレあらすじ 「女やもめに花が咲く?」
80話です。
注意処分になった高瀬は、寅子の考えを聞きたいと申し出ます。
この仕事をしている以上 どんなに 仕事 ひどいことを言われても手を出してはダメ。
ひどい相手と同じ次元に落ちて仕返しをしてはダメ。
だからしかるべき処分を受けるべきだと思った。
穏便に済ませたりして、ああいう人たちに借りなんて を作ってほしくないから。
あなたを確実に傷つけて、心にできたカサブタをことあるごとに悪気なく剥がしていくような人たち。
彼らにずっとへいこらしてほしくない。
自分の意思で物事を受け流すのと、受け流さざるを得ないのとは違うから。
私がいなくなった後もこの件にあなたが 縛られないように、怒りたい時に怒ることができるように、そう思って処分しました。
ありがとうございます
そう言って頭を下げる高瀬。
その夜、高瀬が優未にキャラメルをくれました。
優未は、今寅子と一緒にキャラメルを食べたいと言い、二人はもぐもぐしながらほほえみ合います。
お父さんはすぐごめんなさいする人だった。
言いたいことは全部押し殺して人に合わせて謝っちゃう。
でも随分経ってからポロッと 本音をこぼして「え?今言う?」って
そういう不器用で優しいところも優未は似ちゃったのかもね
優三に授けたおなかギュルギュルの解決策を優未にも授けます。
寅子の変顔を思い出す方法です。
溝がゆっくり埋まっていきます。
翌日、航一に新潟本庁の近くの美味いコーヒーとオムライスを出す喫茶店「ライトハウス」に誘われます。
航一に連れられ、店の女性と目が合う寅子。
涼子様…?