こちらのページでは、
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の第12話「思いの果て」のあらすじ
をご紹介しています。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけると幸いです。
※ネタバレ含みます
大河ドラマ『光る君へ』第12話 あらすじ
道長の縁談
プロポーズをした日、まひろ(吉高由里子)と気まずく別れた道長(柄本佑)は父・兼家(かねいえ・段田安則)に
お願いがございます
左大臣家・源倫子(黒木華)との縁談をお進めください
と言ってしまいます。
さわとの出会い
そんなこととはつゆ知らず、まひろは
高倉の家で重い病に伏しているなつめを看護している父・為時(ためとき・岸谷五朗)に着替えを届け、
「なつめの元夫のところにいる娘・さわ(野村麻純)を連れてきてほしい」
と頼まれます。
駆けつけたさわは衰え果てた母の姿に戸惑いますが、為時とまひろに感謝します。
その夜、なつめは息を引き取りました。
後日、さわがまひろの家を訪ねてきます。
下女に暇を出したため 家事や畑仕事に忙しいまひろの姿に驚きますが、
継母に無視され家にいづらいさわ は、まひろを手伝い 楽しく過ごします。
まひろ様はたくさんの書物をお読みで、文も歌もお上手で、
たくさんの殿御が文を贈ってくるのでしょうね
文をくれたのはひとりだけよ
どんなお方ですか?
その御方は背が高くてシューッとした感じ…
まひろの縁談
藤原宣孝(のぶたか・佐々木蔵之介 )が
まひろの婿には、北の方をなくしたばかりの 左中将・藤原実資様(さねすけ・秋山竜次)がちょうどよい!
高い学識があり、人望があり、何より財がある!
願ってもない婿だぞ
と話を持ちかけてきます 。
ですが、この縁談は実資が赤痢にかかったことで白紙に戻ります。
あれは駄目だ
もう半分死んでおる
すぐ次を探そうとする宣孝にまひろは思わず
もう おやめくださいませ
と言いますが
霞を喰ろうて生きていけると思っておるのか
甘えるな!
と現実をつきつけられてしまいます 。
食べていくためには 見知らぬ人の妻になるしかないのかな…
と覚悟を決めようとするまひろでした。
正妻と妾
兼家は、倫子の父・藤原雅信(まさのぶ・益岡徹)に道長の婿入りの話を再度持ちかけていました 。
欲望のためには手段を選ばない 兼家の一族を敬遠する雅信は、
「娘の気持ちを確かめる」
と言ってその場を逃げます。
道長は11歳年上の異母兄・道綱(上地雄輔)と話しています。
明るく裏表のない道綱とは 本音で話せる間柄でした。
夫と暮らせる正妻と違って、自分の母のような妾はいつ来るともわからない男を待ち続けている
男は精一杯可愛がっているつもりでも、妾は辛いのだ
と道綱から聞いた道長は、プロポーズの時
北の方にはなれないの?
と聞いてきたまひろの気持ちを思います。
土御門邸
土御門邸では
まひろが、 倫子のサロンに通い続けていました。
畑仕事をしていると話すと、高貴な姫たちに驚かれます。
さりげなくフォローしてくれた倫子に感謝するまひろ。
倫子は「これからも学びの場に来てね」と言い、笑い合う二人でした。
一方、
「此者道長也(この者が道長です)」
とひとこと書かれた兼家の文を左大臣・雅信に手渡す道長。
雅信は
舐めておる
と立腹します。
道長を御簾の向こうから見ながらうっとりする倫子と母。
そして倫子は父・雅信に伝えます。
私は…道長様をお慕いしております
待て待て…
そなたは猫しか興味がなかったのではないか?
そのようなこと、申したことはございませぬ!
父上のお力でどうか道長様を私の婿に
摂政家でなければ、よいのだがのう
叶わねば私は生涯猫しか愛でませぬ
と雅信に懇願したことで 一気に進むこととなり、母・穆子(石野真子)も小麻呂も抱き合い、手を取り合って喜びます。
あきことあきこ
道長の姉・藤原詮子(あきこ・吉田羊)は、その縁談を知りながら道長に明子女王(あきこじょおう・源明子)と会わせようとします。
” 醍醐天皇の孫にして源高明(たかあきら)の一の姫 ”という高貴な血筋の明子(瀧内公美)は、現在は藤原兼家一家の策略で没落の身。 高明は陥れられ九州の太宰府に追いやられていたのでした。
詮子と明子は丁寧ですが、乾いた会話を続けます。
(道長との縁談を)お世話させていただいてもよろしいでしょうか?
お願い致します…
道長を明子に見せようと御簾を上げると道長 は姿を消していました。
明子の胸には父の敵 ・兼家への憎悪が湧き上がってきます。
藤原公任
F4メンバー・公任は、やる気のない道長がやる気を出していることで焦りを感じていました。
このままでは兼家率いる一族の思いのままになってしまうと考えているのです。
そんな公任に、兼家のライバルだった父・頼忠(よりただ・橋爪淳)は内裏から退く意向を伝え、
兼家の長男・道隆ではなく、次男・道兼に付くよう指南します。
決断の時
眠ってはいけないと言い伝えられている 庚申待(こうしんまち:庚申の日に神仏を祀って徹夜をする行事「おさる待ち」などともいう)の夜。
道長から文が届き、まひろ は「妾でもいい」と伝えるため 道長のもとに駆けていきます。
思いがあふれるまひろに道長は、縁組のことを伝えます 。
相手が倫子だと聞いてしまったまひろは「妾でもいい」とは言い出せません。
道長 はその一言を待っていたのですが、 「道長様と私はたどる道が違うと思いました」と心にないことを口に出してしまうまひろでした。
ついに本音を出せないままに二人は別れ、道長はその足で土御門邸を訪ねます。
道長を押し倒す倫子。
二人は結ばれます。
今はまだ、月を眺めながらすすり泣くことしかできないまひろでした。
大河ドラマ『光る君へ』第12話|『光る君へ紀行』
まひろたちが夜通し眠らずに過ごした、庚申(こうしん)の夜。 「庚申」とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60種類で構成される“干支(えと)”のひとつ、庚(かのえ)・申(さる)を意味します。
平安時代の貴族たちの日記にも、庚申の夜についての記述が残されています。 貴族たちは、この夜は外出をすることなく、ふだんよりも慎み深く過ごしながら、朝が来るのを待ったといいます。
第12回の『光る君へ紀行』では京都府京都市東山の八坂庚申堂が紹介されました。
八坂庚申堂(やさかこうしんどう)
京都でだれでも写真に収めるであろう五重塔(八坂の塔)のすぐそばにある八坂庚申堂。
金剛寺とも呼ばれています。
手足を縛られた猿を表す「くくり猿」と呼ばれる色鮮やかな玉がインスタスポットにもなっています。
こちらには今でも庚申の日を特別な日と捉える風習が残っており、60日に一度めぐってくる庚申の日には、本堂で護摩焚(ごまだ)きや、無病息災を願うこんにゃく焚(だ)きが行われています。
庚申の夜の風習は、その後、武士たちの間で広まり、江戸時代には民衆にまで広がっていったと伝えられています。
名称 | 八坂庚申堂 (yasakakousinndou) |
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営業時間 | 9:00~17:00 |
地図 | |
住所 | 〒605-0828 京都府京都市東山区金園町390 |
アクセス | ■名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道経由約60分 ■JR「京都駅」から市バス「東山通北大路バスターミナル行き」15分 「東山安井」下車 徒歩6分 |
入場料 | 無料 |
TEL | 075-541-2565 |