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【ネタバレ】2025年NHK大河ドラマ『べらぼう』第14話あらすじ「蔦重瀬川夫婦道中」

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2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』

第14話「蔦重瀬川夫婦道中」あらすじ

を紹介いたします。

順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。

※ネタバレ含みます

 

全話あらすじ

第1回 あらすじ
第2回 あらすじ
第3回あらすじ
第4回あらすじ
第5回あらすじ
第6回あらすじ
第7回あらすじ
第8回あらすじ
第9回あらすじ
第10回あらすじ
第11回あらすじ
第12回あらすじ
第13回あらすじ
第14回あらすじ
第15回あらすじ
第16回あらすじ

 

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大河ドラマ『べらぼう』第14話 あらすじ

鳥山検校、入牢

1778年(安永7年)
幕府は検校らの悪事を大規模に摘発しました。
鳥山検校(市原隼人)も例外ではありません。
妻の瀬以(小芝風花)はもとより、検校に呼び出されて屋敷の前にいた蔦重(横浜流星)も「花魁」と声を掛けたため逮捕されてしまいます。

釈放されても瀬以を助けようとして

瀬川花魁に心付けを頼んでいたのは私でございます
花魁を通じ、検校に太夫の襲名を頼み、利を得ました

と話した蔦重を、駿河屋(高橋克実)は座敷の2階で突き飛ばします。

検校や勾当(こうとう)は吉原の上客なので、下手したら吉原までとばっちりを受けかねないからでした。

まもなく瀬以は釈放され、鳥山の取り調べが終わるまで松葉屋の預かりとなりました。

蔦重、開店にむけて

蔦重が義兄の営む蔦屋でを大文字屋(伊藤淳史)から報せを聞いていると、茶屋の客と本屋の客が喧嘩を始めます。

茶屋か本屋かわからなくなっている軒先を見た大文字屋(伊藤淳史)は、家田屋が店を畳む話から、そろそろ店を持ったらどうかと蔦重に切り出します。

座敷では、りつ(安達祐実)が

店の場所を 移らんとてか 家田屋に
我が身世にふる 眺めせましに
(店を家田屋のとこに移すのかい?もう狭くなっちゃったもんね)

と蔦重に歌で問いかけます。

蔦重も

嘆けとて 茶屋か本屋か 惑わする
かこち顔なる 我が馴染み か な
(茶屋か本屋かわかんないって 客も困ってんですよ)

と返すと、丁子屋(島英臣)も

金の痛み 浅草紙の己の身
破けてものを思うことか な
(金はどうすんだい?破綻してからじゃ遅いんだぜ)

と心配します。
蔦重は案を提示しました。

富本本 我が名はまだき立ちにけり
稽古本もと 思いそめしか
(富本本で名が売れたので、次は稽古本をと考えてんすよ)

ならばよし ならば後押し憂いなく
吉原故に もの思う身は
(ならいいんじゃないかい?吉原のために後押ししてやるよ)

扇屋(山路和弘)が後押ししてくれることになりました。

渋々承知してくれた駿河屋に

ありがたや〜それにつけてもありがたや〜
持つべきものは駿河の親父〜

ヨイショも忘れない蔦重。

蔦重、プロポーズ

松葉屋に貸本に行った蔦重は、『契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)』を瀬以こと瀬川に渡しました。

契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)』
(出典:京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)

■『契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)』
1778年(安永7年)落籍後の瀬川をモデルに悲劇のヒロインとした田螺金魚(たにしきんぎょ)の洒落本。
あらすじは、亡夫・幸次郎によく似た五郷と恋仲になるものの、周囲の邪魔にあって果たせず、ついには男児を残して死ぬというもの。”人情本の祖”

そして、蔦屋の2軒隣りに店を構えるので、鳥山検校と離縁したら一緒に店をやってほしいとプロポーズします。

1400両かかっている自分を検校が手放すとは思えないと返事する瀬川ですが、二人は「瀬川による瀬川の本」を一緒に出せたらと語り合いました。

瀬川、刺される

そこへ松葉屋の女郎・松崎が運び込まれます。
子をおろした松崎が、具合が悪くなったのでした。

蔦重はエレキテルを勧めますが、女将のいね(水野美紀)はエレキテルは効かなかった、

あんなもんはうそっぱちのおもちゃだとみんな言ってるよ

と否定します。

そういえば、蔦重が平賀源内(安田顕)のもとを訪ねた時、手伝いの弥七がエレキテルの図面を盗んだと怒っていたことを思い出しましたが、いねが持っているのは源内自身が作ったエレキテルでした。

後日、松崎は蔦重と楽しそうに話す瀬川を遠目に見ていました。

そして突然、夕食を運んできた瀬川を包丁で刺す松崎。
顔と手に傷を負う瀬川。

松葉屋の庭で縛られ水を浴びせられる松崎。

さぞ気分がよかろうな、私を憐れみ助けるのは
お前の夫のせいじゃ!

実は松崎も座頭金のせいで家が潰れたり親が自殺したりして、鳥山検校を恨んでいる人の一人だったのです。

それを言うならわっちが売られてきたのは、お武家さんのせいでありんすよ
きつい年貢に耐え切れず、親はわっちを売りんした
百姓の娘と旗本のお姫様を同じにするなという話もありんしょう
けんど、恨みは恨み
恨みの因果を巡らせてもきりがありんせんのでは

瀬川も言い返します。

そして駆けつけた蔦重に鳥山検校の客ではないことを伝え

わっちを恨んでいる人が大勢いることは分かりんした

と冷静に話します。

瀬川、離縁する

吉原の集会所では、女郎屋の主人たちが今後は吉原の者が市中の土地や屋敷を買えないと知らされ怒り心頭です。

なんでも大文字屋が神田に屋敷を買う契約が成立した時、名主が出てきて

この町内に吉原の女郎屋がいたことはない

と難癖をつけてきたとのことでした。
大文字屋がそれはおかしいと訴えますが、奉行所は吉原の者は「四民の外」だとして訴えを退けたうえ、吉原の者には見附内の土地や屋敷を売らないようにという判決を下したのでした。

そんな奉行所に瀬川が呼び出されました。
鳥山検校は、座っている瀬川の方をちらりとも向かずに席に着き、裁きが申し伝えられました。

瀬川への判決は、二度と遊蕩を繰り返さないことと、鳥山検校と離縁し、よき民として暮らすことでした。

離縁は鳥山検校からの申し出だということです。

旦那様、私は決して良い妻ではございませんでした
どこまでいっても女郎癖の抜けぬふるまいはお心を深く傷つけたことと存じます
にもかかわらず、何でも望みを叶えてくださった、今ここに至っても…

瀬川が感謝の言葉を述べると、鳥山検校は

そなたの望むことは全て叶えようと決めたのは、私だ

と返します。
瀬川が

私はほんに幸せな妻にございました

と涙をこらえながら頭を下げ、鳥山検校の表情は心なしか少し和らぐのでした。

瀬川はすぐに蔦屋に向かいます。
離縁状を見せられた蔦重は、自分の頬を叩いて夢ではないことを確認すると、人目をはばからず瀬川を抱きしめました。

蔦重、店を持つ決意

その夜、蔦重は瀬川と結ばれます。
瀬川は蔦重と一緒に出そうとしている「瀬川もの」の題材について語り始めました。
他人は鳥山検校を悪役として書きますが、恩が恩を生んでいく『浦島太郎』のような話にしたいと話します。
それを聞いた蔦重は

大事にする

と瀬川を抱き寄せ、共に店を持つ覚悟を決めました。

吉原の改革へ

後日、蔦重は駿河屋(高橋克実)に瀬川と所帯を持ちたいと願い出ました。
駿河屋は刺されそうになった瀬川を店に出すのは危険だと心配しますが、蔦重は大門口には面番所、五十間道の入り口には町番所がそれぞれ あるので、市中で暮らすより安全だと主張します。

続けて蔦重は吉原が四民の外とされるのは「忘八の里」だからで、内側から変わらなければいけないと訴えます。
厄介者となった花魁を吉原が放り出さず、その後も面倒を見たと評判になれば 世間の見る目が変わるのではないかと主張しました。
それを聞いた 駿河屋は

能書きは正しくても、風当たりは弱くねえとと思うぜ
ちゃんと、花魁を守りきれよ!

と2人の仲を認めました。

江戸城では、田沼意次が検校8名と勾当2名を処分したと家治や家基らに報告していました。
意次は違法な利息を適正な金額に処理し直して、幕府で取り立てることを提案します。
家基は幕府が富を奪うことになると反対しましたが、

お上の金はお上の蔵へ
これは道理にござい ます

と、意次は取り合いませんでした。

その横で親指の爪を噛む家基(奥智哉)。

 

除夜の鐘を聞きながら、瀬川は蔦重の夢のことを考えています。

新店舗「耕書堂」の開店準備に明け暮れていた蔦重が新年に松葉屋に瀬川を迎えに行くと、女郎から文を渡されます。

あけましておめでとう、今年もよろしく
と言いたいとこだけど、わっちは吉原を離れることにしたよ

五十間で2人で本屋をやる、あんなの出そう、こんなのがいい、ああでもないこうでもないと思案して、時には喧嘩もして、きっと幸せな毎日さ
けんど、その毎日が2人で夢に見た吉原につながるかといえば、違う気がしたんだよ

吉原はついに公に「四民の外」とされちまった
しかも本屋のお仲間は、こうなる元からそれを振りかざしてきた人たちさ
耕書堂の行く道は、おそらくますます険しいものとなる
そこに、いわくつきのわっちまで抱え込むってのは、弱みを一つ増やすだけ
夢をうつつにしたいなら、余計なものは抱え込んじゃならないと思うのさ

だから、もう行くね
顔を見ると行けなくなりそうだから、会わずに行くよ
見つかると戻っちまいそうだから、どうか捜さないでおくれ
捜す代わりに夢を、
あんたにはそこで日がな一日夢を見続けてほしい

わっちはわっちでやっていくから、あまり案じないどくれ
なかなかたくましいのは知ってるだろ

重三、ありがとね
あの日あんたが赤本をくれた時、あの時生まれた思いを握りしめていたから、わっちは溺れずにすんだ
女郎の闇に落ちてゆかずにすんだんだ
まったくさ、間夫がいなけりゃ女郎は地獄とはこのことさ

持ってると思いだしちまうから、悪いけどもらった本は置いていくよ
いつの日もわっちを守り続けてくれたその思い、
長い長い初恋を、ありがた山の鳶ガラス

覚悟を決めた瀬川は

あさらばえ

と『塩売文太物語』を置いて去りました。

 

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