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「源氏物語」四十五帖:橋姫(はしひめ)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では、四十五帖:橋姫(はしひめ)のあらすじ紹介です。

 

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「源氏物語」四十五帖:橋姫(はしひめ)あらすじ

薫20歳から22歳まで。

そのころ、世の中から忘れられた古宮(八の宮)がいました。
桐壺院の第八皇子で、光源氏の異母弟にあたります。

冷泉院(源氏と藤壺の不義の子)が東宮だったころ、代わりに八の宮を東宮に擁立しようと目論んだ弘徽殿大后方の陰謀に加担させられ、源氏に力が戻ると零落していったのでした。

今は北の方に先立たれ、京の屋敷も焼失し、宇治の地で出家を望みながら二人の姫君(大君、中君)を養育しています。
その話を聞いた薫は、八の宮と交流をもち、その高潔な人柄に惹かれていきました。

通い始めて3年目の秋。
八の宮不在の宇治邸を訪れた薫は、有明の月の下で箏と琵琶とを合奏する姫君たちを垣間見、歌を詠み交わします。
屈託のない、しかも気品高く優雅な姫君たちに、薫は心惹かれます。

薫は女房を介して大君に逢いたいと考えます。
その際、応対した老女房・弁は自分が柏木の乳母子であると告げ、薫の出生の秘密と柏木の遺言を伝えることを約束しました。

京に戻ってからも薫は大君と弁の言葉が気になって頭から離れません。
薫は匂宮に宇治の姫君たちの存在を語り、匂宮はその話題に興味を示します。

ついに薫にも恋が訪れたか

十月上旬。
八の宮は信頼する薫に、死後の姫たちの後見を託したいと願い、薫は承諾します。

その晩、薫は弁と昔語りをし、弁から手紙の束を入れた袋を受け取りました。

帰京後、開けてみると柏木と母・女三宮の文の束が出てきます。

女三宮の出産を喜ぶ柏木の死の間際の筆跡のあまりのなまなましさに、薫はとまどいを隠せません。

母・女三宮に真実を聞こうするのですが、無心に経を読む女三宮を見ると打ち明ける気になれず、ひとり苦悩を深めるのでした。

四十四帖 竹河

四十六帖 椎本

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