2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第14話あらすじ
を紹介いたします。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。
※ネタバレ含みます
大河ドラマ『べらぼう』第14話 あらすじ
鳥山検校、入牢
1778年(安永7年)
幕府は検校らの悪事を大規模に摘発しました。
鳥山検校(市原隼人)も例外ではありません。
妻の瀬以(小芝風花)はもとより、呼び出されて屋敷の前にいた蔦重も「花魁」と声を掛けたため逮捕されてしまいます。
釈放されても瀬以を助けようとして
花魁に心付けを頼んでいたのは 手前にございます
と話した蔦重を、駿河屋(高橋克実)は座敷の2階から投げ飛ばします。
検校や勾当(こうとう)は吉原の上客なので、下手したら吉原までとばっちりを受けかねないからでした。
まもなく瀬以は釈放され、鳥山の取り調べ が終わるまで松葉屋の預かりとなりました。
蔦重が義兄の営む蔦屋でを大文字屋(伊藤淳史)から報せを聞いていると、茶屋の客と本屋の客が喧嘩を始めます。
茶屋か本屋かわからなくなっている軒先を見た大文字屋(伊藤淳史)は、安田屋が店を畳む話から、そろそろ店を持ったらどうかと蔦重に切り出します。
蔦重、プロポーズ
松葉屋に貸本に行った蔦重は、『契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)』を瀬以こと瀬川に渡しました。
『契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)』(出典:京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)
1778年(安永7年)落籍後の瀬川をモデルに悲劇のヒロインとした田螺金魚(たにしきんぎょ)の洒落本。
あらすじは、亡夫・幸次郎によく似た五郷と恋仲になるものの、周囲の邪魔にあって果たせず、ついには男児を残して死ぬというもの。”人情本の祖”
そして蔦屋の2軒隣りに店を構えるので、鳥山検校と離縁したら一緒に店をやってほしいとプロポーズします。
そして二人は「瀬川による瀬川の本」を一緒に出せたらと語り合いました。
瀬川、刺される
そこへ松葉屋の女郎・松崎が運び込まれました。
子をおろした松崎は具合が悪くなったのでした。
蔦重はエレキテルを勧めますが、女将のいね(水野美紀)はエレキテルは効かない、うそっぱちのおもちゃだとみんな言っていると言いました。
そういえば、蔦重が平賀源内(安田顕)のもとを訪ねた時、手伝いの弥七がエレキテルの図面を盗んだと怒っていたことを思い出しましたが、いねが持っているのは源内自身が作ったエレキテルでした。
後日、松崎は蔦重と楽しそうに話す瀬川を遠目に見ていました。
そして松崎に食事を運んできた瀬川を包丁で刺します。
顔と手に傷を負う瀬川。
実は松崎も座頭金のせいで家が潰れたり親が自殺したりして鳥山検校を恨んでいる人の一人だったのです。
松葉屋の庭で縛られ水を浴びせられる松崎。
瀬川も言い返しますが、蔦重には
わっちを恨んでいる人が大勢いることは分かりんした
と冷静に話します。
瀬川、離縁する
吉原の集会所では、女郎屋の主人たちが今後は吉原の者が市中の土地や屋敷を買えないと知らされ怒り心頭です。
なんでも大文字屋が神田に屋敷を買う契約が成立した時、名主が出てきて
この町内に吉原の女郎屋がいたことはない
と難癖をつけてきたとのことでした。
大文字屋がそれはおかしいと訴えますが、奉行所は吉原の者は四民の外だとして訴えを退けたうえ、吉原の者には見附内の土地や屋敷を売らないようにという判決を下したのでした。
そんな奉行所に瀬川が呼び出されました。
座っている瀬川の方を向かずに鳥山検校が席に着き、裁きが申し伝えられました。
瀬川への判決は二度と遊蕩を繰り返さないことと、鳥山検校と離縁しよき民として暮らすことでした。
離縁は鳥山検校からの申し出だということです。
瀬川が感謝の言葉を述べると、鳥山検校は
そなたの望むことは全て叶えようと決めたのは自分だから
と返します。
瀬川が
自分は幸せな妻だった
と涙をこらえながら頭を下げると鳥山検校の表情は心なしか 少し和らぐのでした。
瀬川はすぐに蔦屋に向かいます。
離縁状を見せられた蔦重は、自分の頬を叩いて夢ではないことを確認すると人目をはばからず瀬川を抱きしめました。
蔦重、店を持つ
その夜、蔦重は瀬川と結ばれます。
瀬川は蔦重と一緒に出そうとしている「瀬川もの」の題材について語り始めました。
他人は鳥山検校を悪役として書きますが、恩を生んでいく『浦島太郎』のような話にしたいと話します。
それを聞いた蔦重は瀬川と店を持つ覚悟を決めました。
後日、蔦重は駿河屋(高橋克実)に瀬川と所帯を持ちたいと願い出ました。
駿河屋は刺されそうになった瀬川を店に出すのは危険だと心配しますが、蔦重は大門口には面番所、五十間道の入り口には町番所がそれぞれ あるので、市中で暮らすより安全だと主張します。
続けて蔦重は吉原が四民の外とされるのは「忘八の里」だからで、内側から変わらなければいけないと訴えます。
厄介者となった花魁を吉原が放り出さず、その後も面倒を見たと評判になれば 世間の見る目が変わるのではないかと主張しました。
それを聞いた 駿河屋は風当たりは強いと思うがちゃんと瀬川を守れよと2人の仲を認めました。
江戸城では、田沼意次が検校8名と勾当2名を処分したと家治や家基らに報告していました。
意次は違法な利息を適正な金額に処理し直して、幕府で取り立てることを提案します。
家基は幕府が富を奪うことになると反対しましたが、意次は取り合いませんでした。
新店舗「耕書堂」の開店準備に明け暮れていた蔦重が新年に松葉屋に瀬川を迎えに行くと、女郎に文を渡されます。
そこには五十間道で2人で本屋をやることが吉原を楽しいことばかりの場所にしたいという夢につながるとは思えず、いわく付きの自分が吉原を出ていくのがいいと書かれていました。
瀬川は自分を探す代わりに夢を見続けてほしいと蔦重に願います。
覚悟を決めた瀬川は『塩売文太物語』も置いていきました。