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【ネタバレ】2025年NHK大河ドラマ『べらぼう』第2話あらすじ「吉原細見『嗚呼御江戸』」

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2025年大河ドラマ

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第2話

「吉原細見『嗚呼御江戸』」あらすじ

を紹介いたします。

順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。

※ネタバレ含みます

 

全話あらすじ

第1回 あらすじ
第2回 あらすじ
第3回あらすじ
第4回あらすじ
第5回あらすじ
第6回あらすじ
第7回あらすじ
第8回あらすじ
第9回あらすじ
第10回あらすじ
第11回あらすじ
第12回あらすじ
第13回あらすじ
第14回あらすじ
第15回あらすじ
第16回あらすじ

 

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大河ドラマ『べらぼう』第2話 あらすじ

大河ドラマ『べらぼう』第2話 あらすじをご紹介いたします。

蔦重の策

蔦屋重三郎(横浜流星)は吉原を立て直すための策を唐丸(渡邉斗翔)に語ります。
目をつけたのは、年に2度発行される『吉原細見(ガイドブック)』の「序(=序文)」の部分。

ここをうまく使って、「いっちょ吉原に繰り出してみっか」って思わせてーのよ

桶に閉じ込められても吉原復活への思いが消えない蔦重ですが、ひそかに物事を運んだほうがいいと考えていました。

鬼平

この日、長谷川平蔵(中村隼人)が取り巻きを連れて蔦屋を訪れています。

花魁道中で一目惚れした花の井(小芝風花)との初対面の日です。

初会の日は顔合わせ程度で花魁は口もきかないのが吉原のしきたり です。

その花魁が一時でも笑顔を見せれば落ちたも同じと考えてよろしいかと

と蔦重の入れ知恵。
松葉屋での宴席で退屈そうにあくびをする花の井。

蔦重から花の井は向こうみずで威勢がいい男が好みだと吹き込まれていた平蔵は、盛大に「紙花 (かみばな:チップ)」を撒き始め、松葉屋は大いに盛り上がります。

確か 一番深くなったなじみは、初会から紙花を撒いてみせるようなお方でした

その言葉を真に受けた平蔵は大枚をはたき、花の井が微笑むのを見ては胸が高鳴るのでした。

貧家銭内

貸本のため松葉屋を訪れた蔦重は、序を誰に書いてもらうのがよいか思案し、花の井に尋ねてみます。

例えばなんだけどよ、花魁がその櫛を小間物屋でもっと売りたいと思ったら、誰に売り込みの口上を頼みてえ?

そりゃあの人しかいないだろう

だよなあの人だよな…
「トウザイトウザイ不幸せ。
商いの損あい続き。」

「効くか効かぬのほど、
夢中にて一向存じ申さず候。」

このころ、江戸では嗽石香(そうせきこう)という歯磨き粉が飛ぶように売れていました。
平賀源内が考えた「効くかどうかどうかわからないけれど買って頂戴」という宣伝文句が評判を呼んでいたのです。

品質より広告。

そこで蔦重は『吉原細見』を出版する鱗形屋の主人・孫兵衛(片岡愛之助)を訪ね、「序」の執筆を源内に依頼してはどうかと提案します。
鱗形屋は源内から「序」をもらってくることができれば掲載しようと約束しました。

あちこち源内を探し歩いた蔦重は、長屋の便所である男(安田 顕)と再会します。同じ場所で会ったことのある炭売りの男です。

男は源内と親しいと話し、ツレ(小田新之助:井之脇 海)と吉原で遊ばせてくれれば紹介してもいいと持ちかけてきました。

田沼意次の貨幣改革案

貧家銭内(ひんかぜにない)と名乗る男と連れの小田新之助(井之脇 海)を舟に乗せ、吉原に案内する蔦重。

舟の中で銭内は、日本の金銀がオランダを通じて海外に安値で流出していること、
意次が「南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)」という銀貨を作り、小額取引を円滑にすることで庶民の生活を支え、幕府の財政も改善しようとしていることなどを話します。

その頃、江戸城では老中たちによる話し合いが持たれていました。

老中首座の松平武元(石坂浩二)、田沼意次(渡辺謙)、松平康福(相島一之)松平輝高が参加しています。

もはやこの世はすべて金(かね)。
何をするにも金がいるようになりまする
にもかかわらす、幕府、武家の実入りは未だ年貢
米は換金せねば 通用いたしませぬ
すると ここにつけ込まれ、札差たちに買いたたかれる
これでは武士、百姓たちは貧しくなるばかり
ではいかにすればよろしいのか
新しい金を作り、金の手綱を武士が握り直せばよろしいのです

その近道が「南鐐二朱銀」であり、大量の銀が必要となるため天領(幕府直轄地)で盛んに銀を採掘しているという意次は力説しますが、、老中たちの理解は追いつきません。

わからぬ
さようなことなれば 米を高く買えと商人に命じれば済む話ではないか

右近の将監様
今時の力のある商人たちは武士の言うことなど聞かぬのです

ならば上様のご威光をなすべく努めるのが本道であろう
恥を知れ!

金に固執する意次を一括する松平武元でした。

銭内の正体

さて、銭内は、松葉屋で花魁「瀬川」を指名しました。

ですが、女将のいね(水野美紀)は、瀬川は古い名跡で、今その名を継ぐ者はいないと答えます。

そうか、ここにももう瀬川 いねえのか
それなら誰でもいいや

銭内は言いました。

芸者や幇間が呼ばれ、松葉屋の女郎・うつせみ(小野花梨)ととよしま(珠城りょう)のもてなしを受けて銭内は楽しく過ごしています。ただ、源内の話題をふると、「序」は書いてもらえないのではないかと言い始めます。

俺は楽しんでるよ?楽しんでるけどさあ
他所の岡場所と比べて吉原のいいとこってどこだい?

と蔦重に問います。

好みの女が必ず見つかります
なんせ3000もいますから

そう答える蔦重に銭内は自分好みの天女のような女を連れてくれば 源内に会わせると言いました。

どうも銭内に騙されたと思った蔦重は、松葉屋の主人・半左衛門(正名僕蔵)に寄席の代金は銭内に払わせるように言いにきました。
それに気づいた花の井に責められもめていると、座敷の方から声が聞こえます。

源内先生、その節はお世話になりまして

慌てて戻ると銭内が平沢常富(朋誠堂喜三二:尾美としのり)という1人の武士から「源内先生」と呼ばれ、親しそうに話しているではありませんか。

廊下から呆然と眺める蔦重。

悪かったよ
あんまり一生懸命なんで、からかってみたくなったんだよ

蔦重に詰められた源内は

俺じゃあねえ方がいいと思うんだよね
あのさ俺、男一筋なのよ

かつて吉原細見の「序」を書いたことがあるものの、気持ちが入っておらず不出来だったことを打ち明け、今回もやっぱり駄目だと話します。

それでもなんとかとすがる蔦重。
源内は男の蔦重に花魁の格好をしてくれと迫ってきます。

お不洒落(ぶしゃれ)ざんすな(=ふざけんな)!
べらぼうめ!

突然、襖を開けて男の着物を身にまとった花の井が姿を見せました。

今宵のわっちは「瀬川」でありんす

花の井は、源内の言葉を耳にして源内が花魁の「瀬川」ではなく、先ごろ亡くなった歌舞伎の女形・瀬川菊之丞を思っているのだと察していました。

瀬川として一夜を過ごそうとしてやってきた花の井と源内を残し、蔦重は座敷から立ち去ります。

花の井の部屋の豪華な絹布団の上で、源内は蔦重との仲を尋ねました。

重三が誰かに惚れるなんてござんすのかねえ
どの子も可愛いや、誰にも惚れぬ
あれはそういう男でありんすよ

答える花の井。
その顔から花の井の思いを察する源内。

源内は生前の菊之丞と過ごしていた時のように、舞の稽古をする姿を見せてほしいと花の井に頼みました。

花の井はかつての瀬川菊之丞を思い起こさせるような美しい舞を踊ります。

『細見嗚呼御江戸』

翌朝、蔦重は花の井から源内が書いた「序」を受け取ります。

源内は不意に外へ出て行き、戻ってくると「序」を書き上げたと花の井が話します。
感謝する蔦重に、

朝顔姐さんのことで悔しいのはあんただけじゃない
吉原を何とかしなきゃって思ってるのもあんただけじゃない
あんたは一人じゃない

と去っていく花の井。

『女衒(ぜげん:女性を売買する仲介業者)、女を見るにこうあり
一に目、二に鼻筋、三に口、四に生え際
ついで肌は…歯は…となるそうで、吉原は女をそりゃあ念入りに選びます
とはいえ牙あるものは角なく、柳の緑には花なく、知恵のあるは醜く、美しいのに馬鹿あり
静かなものは張りがなく、賑やかなものはおきゃんだ
何もかも揃った女なんて、まあ いない
それどころかとんでもねえのもいやがんだ
骨太に毛むくじゃら、猪首、獅子鼻、棚尻の虫食い栗
ところがよ、引け4つ木戸の閉まる頃、これがみんな誰かのいい人ってのは摩訶不思議
世間てのは、まあ広い、繁盛繁盛、嗚呼御江戸』

ようやく手に入れた「序」を鱗形屋に届けた蔦重は、『吉原細見』の中身を最新情報に改訂してほしいと鱗形屋に頼みます。

今の『吉原細見』は潰れた店が黒く塗りつぶされているのが目立ち、 いなくなった女郎の名が残ったりもしています。

お前さんがやるならいいよ

蔦重はまた自ら動き出しました。
貸本の仕事で女郎屋を回りながら、最新の情報を集めていったのです。

こうして『細見嗚呼御江戸』が刷り上がりました。

一橋豊千代誕生の宴

その頃、江戸城内にある「御三卿(ごさんきょう)」の一つ、一橋邸では一橋治済(生田斗真)の嫡男・一橋豊千代の誕生を祝う宴席が開かれていました。

御三卿とは:
江戸時代に徳川将軍家から分立した田安徳川家、一橋徳川家清水徳川家の3家。
8代将軍徳川吉宗の次男・宗武を当主として田安徳川家が、その四男・宗尹(むねただ)を当主として一橋徳川家が始まり、9代将軍家重の次男・重好を当主として清水徳川家が創設されました。
目的は、将軍の跡継ぎを輩出すること。
将軍の住む江戸城の田安・一橋・清水門内の屋敷に居住し、将軍に後継がない場合に将軍家を相続することになっていました。
「御三家」といわれる尾張徳川家・紀州徳川家・水戸徳川家とも似ていますが、「大名」ではなくあくまで「将軍家の一族」という点で、御三卿の方が格上という位置づけです。

一橋治済(生田斗真)黒幕と呼ばれた男

宴席には老中たちが招かれています。

一橋治済は人形師に扮して傀儡(くぐつ)人形を操り、
黒子を田沼意次(渡辺謙)が務めます。

この出し物に宴は大いに盛り上がりますが、田安家当主・田安治察の弟・賢丸(寺田心)は、

恥を知れ!卑しくも吉宗公の血を引く身が傀儡師になろうかですと?
一橋様、御身に流れる御血筋をいかに心得ておられるか
武家が精進すべきは学問、武芸

と非難して席を立ちました。

老中の松平武元(石坂浩二)は賢丸に感服したと述べ、年寄りの差しで口だと言いながら、田沼意次を批判するような素振りを見せました。

すると意次は如才なく武元に平伏して見せました。

右近将監様の言葉にこそ、田沼主殿頭(とのものかみ)、感服いたしましてございます !

2人は互いに相手の牽制を感じ取り、それを見た治済は笑いをこらえています。

 

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大河ドラマ『べらぼう』第2話 瀬川菊之丞(2代目)

『二代目瀬川菊之丞の勘平女ぼうお軽』鳥居清満筆(出典:ColBase

第2話で平賀源内が偲んでいる「瀬川」についてのご紹介です。

二代目瀬川菊之丞は、寛延〜安政の時代に活躍した女形役者。
ドラマでは花柳寿楽さんが演じられました。

豊かな農家の生まれた「清水徳次(幼名)」は容姿に優れており、5歳で初代瀬川菊之丞の養子となりました。

初舞台を踏んだのは、中村屋で養父の一周忌追善として石橋の所作を演じた時。

1756年には初代瀬川菊之丞が演じた『百千鳥娘道成寺(ももちどりむすめどうじょうじ)を披露して「二代目瀬川菊之丞」を襲名します。

歌舞伎の屋号は「濱村屋」
俳名は「路考」
江戸郊外の「王子」出身だったため通称「王子路考」と呼ばれていたそうです。

江戸で大人気だった二代目瀬川菊之丞は、「路考髷(まげ)」「路考茶」「路考櫛」など「路考」の名のつくものが流行しバカ売れするという、インフルエンサー的な役割も果たしていたようです。(このくだりは後のお話にも出てきます)

平賀源内と二代目瀬川菊之丞は、皆の知る仲だったそうです。

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大河ドラマ『べらぼう』第2話 登場人物

第2話のあらすじに出てくる主な人物をご紹介いたします。

役名 キャスト 役柄 史実では
語り:
九郎助稲荷(くろすけいなり)
綾瀬はるか 吉原遊廓内にあった稲荷社。
現在は吉原神社に祀られている。
蔦屋重三郎 横浜流星 主人公 江戸の名プロデューサー
蔦屋重三郎は何をした人?
駿河屋 高橋克実 主人公の養父 「蔦屋」茶屋などを営む
ふじ 飯島直子 主人公の養母
次郎兵衛 中村蒼 主人公の義兄 大門口の引手茶屋の主。
実家が裕福なので商売に熱心ではない
唐丸 渡邉斗翔 少年
半次郎 六平直政 蕎麦屋
松葉屋半左衛門 正名僕蔵 妓楼主 吉原の有名妓楼主
最盛期を築く
いね 水野美紀 松葉屋女将
花の井/五代目瀬川 小芝風花 松葉屋女郎 伝説の悲運の名妓
うつせみ 小野花梨 松葉屋女郎
松の井 久保田紗友 松葉屋女郎
とよしま 珠城りょう 松葉屋番頭新造
朝顔 愛希れいか 松葉屋女郎
きく かたせ梨乃 河岸見世・二文字屋女将
ちどり 中島瑠菜 二文字屋女郎
大文字屋市兵衛 伊藤淳史 妓楼主 2代目大文字屋
初代が小柄でケチで「カボチャ」と呼ばれた。
狂歌界のキーパーソン
扇屋右衛門 山路和弘 妓楼主 蔦重と同じ狂歌グループで吉原の交流で重要な役割を果たす
りつ 安達祐実 大黒屋女将
志津山 東野絢香 玉屋女郎
鱗形屋孫兵衛 片岡愛之助 版元 「鶴鱗堂」『吉原細見』を独占刊行した書店・版元。
武家とトラブルを起こす
藤八 徳井優 鱗形屋の番頭
小泉忠五郎 芹澤興人 本屋
徳川家斉 11代将軍
一橋治済 生田斗真 家斉の父・家治のいとこ・御三卿 時代のキーマン。画策につぐ画策。
一橋治済|黒幕と呼ばれた男
大崎 映美くらら 家斉の乳母 治済とともに家斉を支持
一橋治済|黒幕と呼ばれた男
田沼意次 渡辺謙 老中 将軍に寵愛され派手に出世したイケメン。大奥でも大人気。
田沼意次|狂乱の時代を作った男
田沼意知 宮沢氷魚 意次の息子 将来を嘱望された優秀な人材
田沼意致 宮尾俊太郎 意次の甥
三浦庄司 原田泰造 意次の側近
平賀源内 安田 顕 作家・発明家 エレキテルなどを発明した万能の奇才。心身を病んで獄中死。
瀬川菊之丞 花柳寿楽 女型役者
小田新之助 井之脇 海 浪人
松平武元 石坂浩二 老中首座 意次の上司。
吉宗に重用され、家重の後見に。
松平康福 相島一之 田沼の外戚・老中
松平輝高 老中 松平武元の死後、老中首座となり絹織物や生糸に課税したため一揆が起こる
宝蓮院 花總まり 定信の養母
田安治察 入江甚儀 賢丸の異母兄 田安家2代目当主
田安賢丸
(松平定信)
寺田心 老中・御三卿 あと一歩で将軍だった。「寛政の改革」を行った。
松平定信/田安賢丸|将軍になりそこねた男

 

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