2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第15話あらすじ
を紹介いたします。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。
※ネタバレ含みます
第1回 あらすじ「ありがた山の寒がらす」
第2回 あらすじ「細見嗚呼御江戸」
第3回あらすじ
第4回あらすじ
第5回あらすじ
第6回あらすじ
第7回あらすじ
第8回あらすじ
第9回あらすじ
第10回あらすじ
第11回あらすじ
第12回あらすじ
第13回あらすじ
第14回あらすじ
第15回あらすじ
第16回あらすじ
大河ドラマ『べらぼう』第15話 あらすじ
吉原の改革と本づくり
吉原五十間道で新しい本屋「耕書堂」を開いた蔦屋重三郎。
瀬川が消えて元気がありません。
腑抜けた状態で須原屋へ向かっていると、両国で香具師がエレキテルを「からくりの火花」と称して見世物にしているのを見かけます。
エレキテルはイカサマ
という子どもに本気で怒る源内を見かけ、蔦重は驚きます。
須原屋に着くと、源内の弟子である杉田玄白が来ていました。
先ほどの様子を話すと、須原屋も源内の様子がおかしいことに気づいていました。
杉田玄白はエレキテルについては「イカサマじゃないとも言い切れない」と説明します。
須原屋は、鱗形屋は本を背負って行商しており、もう青本を出せない状況まで追い込まれているとも話します。
蔦重は自分も源内も鱗形屋もみんな冴えねえなあとため息をついています。
江戸城西の丸。
徳川家治の嫡男・家基は、田沼意次が田安家にした仕打ちを考え、自分が金の流れに詳しければ意次を重用しなくても済むと、熱心に経済を学んでいました。
金の流れの大切さを説く意次は、手持ちの小物が洒落ていると大奥の高岳に褒められます。
後日、蔦重が耕書堂で昼寝から起きると、平沢常富(朋誠堂喜三二)が次郎兵衛と談笑していました。
喜三二は蔦重に
青本をやらねえか
と持ちかけます。
鱗形屋は恋川春町の青本を出すので精一杯で、喜三二の青本は鶴屋が引き受けることになったのですが、
それなら耕書堂から出してもいいんじゃねえか
と考えたのです。
蔦重は、耕書堂から出版すると市中(江戸市街地)に流れないと説明します。喜三二は売れ行きなどどうでもよく、誰とやるのが一番楽しいかが重要なのだと話します。
誰とやるのが楽しいかと言われりゃ、そりゃ お前さんなんだ
その言葉に感動する蔦重に
なにせ お前さんからくる礼は、吉原 だからな
と身も蓋もない発言する喜三二。
そこへ北尾政演(きたおまさのぶ)がやってきて、吉原払いで蔦重の仕事を引き受けたいと頼んできます。
喜三二と政演は意気投合して
行くべえ獅子!
と吉原へ繰り出しました。
駿河屋では、吉原の主人たちが集まり、「四民の外」と蔑まれないよう女郎の待遇改善について話し合っていました。
駿河屋は蔦重の
吉原は内側から変わらなければいけない
という言葉を聞き、吉原を改革しようと考えていました。
蔦重も瀬川に
夢から覚めるつもりはない
と宣言したことを思い出し、さっそく店先に
青本 洒落本 読み本 作者求む
と張り紙をしました。
書き手を集めて面白い本を作れば、吉原は面白い人たちが集う場所となり、女郎にとっても楽しいはず。それが瀬川との約束を守ることだ、と考えたのです。
さらに蔦重は自分でも本を書いてみるつもりだと義兄の次郎兵衛に語ります。
徳川家基の急死
江戸城 西の丸では徳川家基が、種姫からプレゼントされた鮮やかな鷹狩り用の手袋を身に着けていました。
ところが、鷹狩りに出ると、家基は急に胸を抑えそのまま息を引き取ります。
「将軍の嫡男 急逝」という驚くべきニュースに幕府は揺れます。
病死を信じない生母・知保の方は、将軍家治の目の前で意次を指さし
お前が毒殺したのであろう
と言い出しました。
こうして意次の謀だという噂が広く囁かれることになりました。
家基が亡くなった東海寺に意次が寄進したのは和尚を丸め込むためだと風評も流れます。
知保の方の要望で、家基の父・将軍家治は死因の解明をするよう松平武元と意次に申し付けました。
意次は、武元が自分に疑いを向けるよう画策するのではないかと警戒しています。
徹底的な調査が始まると、
鷹狩りには毒見役が付いており、毒を盛る隙がないことがわかりました。
意次が毒殺の方法を考えている時、源内がやってきました。
源内は砂金を見せながら「蝦夷地(北海道)」の鉱山開発やロシアとの交易を提案します。
それどころではない意次は、毒を盛る方法がわかれば着手できると話し、源内に調査を依頼しました。
源内と平秩東作が鷹狩りの現場で再調査をすると、驚くべき事実にたどりつきます。
家基が苦しみだしたのは鷹を逃がして悔しそうに親指を噛んだ後のことだというのです。
その際、家基は鮮やかな手袋をしていたとのこと。
西の丸様に親指を噛む癖などがおありならば、成り立つ罠ではございますかと
源内は意次に報告をします。
意次はその手袋を取り寄せるべく、西の丸の進物番の長谷川平蔵に使いを出しました。
その頃、耕書堂では蔦重が喜三二に自作の原稿を見せ、自分には文才がないので仕上げてほしいと頼んでいました。
蔦重は瀬川の考えた物語を執筆していたのです。
なんとなく事情を察した喜三二は蔦重が書いた方がその相方も喜ぶだろうと言い、自分で書くよう促します。
第2の殺人
後日、長谷川平蔵が田沼意次に、手袋は松平武元に押さえられたと報告に来ました。
あの手袋は…俺が渡したものなのだ!
愕然とする意次。
以前大奥で高岳が、種姫が家基に贈り物がしたいと言っており、意次の小物の細工を褒め、その細工を活かした手袋がよいと話したので、職人に作らせ渡したのでした。
これでは自分が犯人にさせられてしまうと焦っていた矢先、武元に呼び出された意次。
武元に親指部分だけが変色した手袋を見せられます。
意次が覚悟した瞬間
疑われると思ったか
と武元は大笑い。
みくびるな!この機を使い、追い落としなどすれば、まことの外道を見逃すこととなる
意次が首謀者なら手袋を残しておくはずがないと話す武元は、意次のことは気に食わないが、座頭金の時の家治への諫言など、意次なりの忠義があることを認めていました。
2人は真犯人を探すべく密談を始めます。
家基が亡くなり得をするのは、時期将軍を立てることのできる御三家・清水家・一橋家です。
誰が将軍の座を狙っているのか。
そのうち自ずと正体が明らかになるはずだと話し合った武元と意次。
一旦 調査を終了し、油断をしているように見せかけ、尻尾を出すのを待とうと方向性が固まりました。
その夜、武元の部屋から去っていく女の影。
武元は胸をかきむしり、絶命します。