朝ドラ『あんぱん』第13週(61話、62話、63話、64話、65話)
「サラバ 涙」
あらすじをご紹介いたします。
予習をして『あんぱん』をもっと深く楽しみたい方
『あんぱん』を観る時間のない方
あらすじだけ知りたい方
そんなみなさまのお役に立てましたら、幸いです。
『あんぱん』第13週(61話、62話、63話、64話、65話)2週放送日
朝ドラ『おむすび』第13週(61~65話)放送日は
2025年6月22日(月)〜2025年6月27日(金)
です。
『あんぱん』第13週(61話、62話、63話、64話、65話)あらすじ
敗戦後の日本
1946年(昭和21年)1月
終戦から5ヶ月が経ちました。
日本は食料難しいで町には戦争孤児が溢れていました。
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の指示で、学校では軍国教育からの転換が図られていました。
次郎の急逝
一進一退が続く次郎に、のぶは教師を辞めたことを打ち明けます。

次郎さんのせいではありません。
うちは子供らに間違うたことを教えてきました。
日本は必ず勝ちますと…男の子には立派な兵隊さんになってお金のために頑張りなさいと…軍事教練 や勤労奉仕で授業どころではのうなって日に日に元気がなくなっていったのに…子供らになんと謝ったらええがか、言葉が見つかりませんでした
あの子らあのあの澄んだ目を見たら、なんちゃ言えんなってしもう て…その時、うちはも 教壇に立つ資格がないと思うたが です

君らしいねえ
政治家らは「一億総懺悔」らあて言うけんど、間違いを認めて謝った日本人がどればあおるか
「どうせ負けると分かっていた」と今になってしたり顔で言う連中もおる
僕も船の上から戦況を見て、この戦争は悲惨なものになると思うちょったけど、何もできんかった
大きな波に抗う勇気がなかったがや
その波にのまれてしもうた
そして次郎は大きな夢ができたといい、記号のようなものが書かれた日誌を手に

今度教えちゃうき
と微笑みました。
次郎が急逝したのは、その数日後のことでした。
嵩、帰還
柳井家に嵩が帰ってきました。

柳井伍長、ただいま帰還しました

嵩さん…、生きちょったがかえ…
千代子は嵩を抱きしめます。

伯母さん、千尋は?

千尋さんは…、死んだぞね
そんな予感がしていた嵩は、驚きませんでした。
嵩は餓死しかけた時、夢枕に父の清が立った話をします。

なんでだろう…父さん僕よりずっと優秀な千尋を守ってくれれば良かったのに…生きて帰ってくるの、僕じゃなくて千尋なら良かったのに…

嵩さん、そんなこと言うたらお父さんや寛伯父さんに叱られますよ
それを聞いていたしんが泣き出しました。

うちは戻りたいがです、みんながおったあの頃に
寛先生がお酒を召し上がって、奥様と嵩さんと千尋さんが笑いよったあの頃に戻りたいがです
逆転しない正義
ある朝、朝田家の前で釜次と会った嵩は、のぶが夫を亡くし、教師も辞めたという話を聞きます。
嵩はのぶに会うため高知に向かい、焼け野原を歩いていました。

嵩…生きちょったが…
のぶの声に足を止める嵩。

のぶちゃん…
4年ぶりの再会でした。
のぶは戦争に加担した責任に打ちひしがれていました。

進めんがや…前に進もうと思うても、どういても進めんがよ
何も考えれん
ごめん、こんなこと言うてもどうしようもないのに

でも のぶちゃんも迷ってたはずだ
「愛国の鑑」なんて呼ばれて本当は苦しかったんじゃ

けんど、うちは立ち止まらんかった
立ち止まって考えるのが怖かったがよ
ほんまは大きい波に逆らうのが恐ろしかった
やき考えるのをやめて、波に流されてしもうたがや
あの子らあのあの自由な心を塗りつぶして…あの子らあの大切な家族を死なせて…
うち生き ちょってええがやろうか

のぶちゃん、死んでいい命など1つもない

嵩、うちどうすればよかったろうか

僕もそればかり考えてたけど、わからない
この先もずっとそれを自分に問いかけるしかできないんじゃないのかな
新しい世の中になっても、問い続けるしかないよ
正しい戦争なんてあるわけないんだ
そんなのまやかしだ
まやかしの正義のために、敵も味方も仲間も大勢死んだ…千尋 も
最後にあいつが言ってた言葉がずっと耳に残ってる
この戦争 さえなかったら、わしは愛する人のために生きたいって
だから、正義なんか信じちゃいけないんだ
そんなもの 簡単にひっくり返るんだから
でも、もし逆転しない正義があるとしたら…
全ての人を喜ばせる正義なんてこの世にあるかどうかわからないけど、僕はそれを見つけたい
死んだ千尋のために僕ができること、それしかない気がして…
何年かかっても、何十年かかっても、みんなを喜ばせたいんだ
そう思ったら、生きる希望が湧いた
絶望なんかしてられないって
生きていかなきゃ
みんなの分も、千尋の分も
のぶちゃんも生きるんだ
次郎さんの分も、のぶちゃんが大好きな子供たちのためにも
のぶは嵩の言葉を受け止めました。
その時、「ハチキンのお姉ちゃんや!」と空襲の時に連れて逃げた少年が声をかけてきました。
二人は思わず笑顔になります。
次郎の最後の夢
帰宅したのぶは、次郎がつけていた日記のページを開きます。
それが速記だと知ったのぶは、次郎の速記の本を頼りに読み解いていきました。
そこには「僕の最後の夢」と書かれていました。
「のぶへ
自分の目で見極め、自分の足で立ち、全力で走れ!
絶望に追いつかれない速さで
それが僕の最後の夢や」
のぶは次郎の大きな愛に包まれ、前を向きます。
それから必死に速記の練習を始めたのぶ。
そんなのぶを見て、次郎の母・節子は羽多子に伝えます。

カメラも速記も次郎の趣味をあんなに熱心に引き継いでくれらあて、私も嬉しいがです
けんど、のぶさんはまだ若いき、若松の家には 縛られてほしくないがです
実は、大阪におる長男の家に主人と行くことにしたがです
長男のところには孫が5人もおるので
やき、のぶさんも気兼ねのう幸せになってほしいがです
羽多子さんからそう伝えてください
嵩の元には健太郎が訪れ、 一緒に仕事を探すことになりました。
のぶ、記者になる
ある日、闇市で人々の会話を速記で記していたのぶは、高知新報に勤める東海林明と石清水信司と知り合います。
東海林は悪い酒を飲み酔っ払いながらのぶに言います。

素晴らしいね!好奇心、探究心、しぶとさ、ずうずうしさ、新聞記者に必要なものを全ても持ち合わせちゅうき
君のような人を我が社は待っ ちょった!採用!
明日、我が社の編集局に来たまえ!待ちゆうきねや!
翌日、案の定、覚えていない東海林に、速記でメモした昨日の会話を音読するのぶ。
のぶは入社試験を受けることになりました。
のぶは面接で自分がかつて「愛国の鑑」と呼ばれていたことを聞かれると、正直に語りました。

世の中がガラリと変わり、自分の価値観もひっくり返りました
アメリカの民主主義がそんなに素晴らしいものかどうか、私にはまだ分かりません
私が信じていた正義は間違っていました
今度こそ間違えんように、周りに流されず、自分の目で見極め、自分の頭で考え、ひっくり返らん確かなものをつかみたいがです
今の私にはそれだけしか言えません
面接官・霧島はのぶを不採用にしようとしますが、

彼女は今の女性たちの代表だと言うてもええ
戦時下の教育で、多くの純粋な女の子たちが軍国少女となり、敗戦で自分の信じてきたものを、いや、自分自身を墨で塗りつぶされたがや
みんな彼女のようにうちのめされ、彼女と同じ思いを抱えちゅうがや
世の中も、俺も、あんたも変わらんといかんかじゃないですか?
責任は俺が持ちます
のぶを見込んだ東海林の推薦により、のぶは高知新報の記者に採用されました。
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