2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第17話
「乱れ咲き往来の桜」あらすじ
を紹介いたします。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。
※ネタバレ含みます
【月ごとのあらすじ】
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大河ドラマ『べらぼう』第17話 あらすじ
蔦重ブーム到来
1780年(安永9年)正月
蔦重30歳、10冊もの新作を一挙刊行。
耕書堂は大賑わい、九郎助稲荷(綾瀬はるか)も自撮りしてSNSにアップしています。
蔦重(横浜流星)をモデルとした”本重(ほんじゅう)”なる貸本屋が登場すると、蔦重ブームが巻き起こり、蔦重目当ての吉原客も増えました。

「細見を急ぎます」って言ってください♡

細見を急ぎます?
女性客から黄色い歓声が上がります。
市中では扱われていないという事情もポジティブに働き、人気、知名度は急上昇です。
忙しくなった蔦重は、唐丸が戻ってくれないかと考えています。
時期将軍は誰の手に
田沼意次(渡辺謙)は、連続殺人犯は次期将軍の地位を狙ってくるはずだ、という松平武元(石坂浩二)の言葉を思い出し、誰が将軍の座を狙っているのか、探り始めます。
一橋家の庭で相撲鑑賞をしている一橋治済(生田斗真)にさぐりを入れてみるものの、息子たちの次期将軍の座を辞退したいと話す治済。
これは清水重好(落合モトキ)と同じ反応です。
ですが、側近の稲葉正明(木俣隆浩)から

主殿頭さま、実は驚くべきことわかりまして。
改めて調べましたところ、尾張、紀伊、水戸、御三家には西ノ丸様として養子に出せるような男子が一人もおりませんでした!
と報告を受け、意次は絶句します。
京から来た女
とある寺にて。
意次から御三家には男子がおらず、御三卿は辞退したという報告を受けた将軍徳川家治(眞島秀和)は、愕然としています。

かくなるうえは、上様にお子をもうけていただくのが最善かと存じまする
40歳をすぎている家治は、意次の言葉にひるみます。
そこへ高岳(冨永愛)が家治の亡き愛妻にそっくりの鶴子(川添野愛)を連れてきました。
鶴子は京都から来た、亡き御台所の遠縁で、ゆっくりとした京訛りの上品な女性です。

いや…よう似ておる
家治は鶴子から目が離せません。
その頃、屋敷で女の人形を手に取る一橋治済。

一人ぼっちは寂しいのう…
小田新之助との再会
耕書堂の人気が面白くない地本問屋たちが、彫師たちに「耕書堂と組んだら注文しない」と圧をかけている話を、腕利きの彫師・四五六(肥後克広)から聞いた蔦重。
思案していると、声をかけてきた者がいます。
うつせみ(小野花梨)との足抜けに成功した小田新之助(井之脇 海)です。
三年ぶりの再会。
聞けば平賀源内(安田顕)のツテで百姓をしているという新之助は、うつせみのことを「おふく」と呼んでいました。

なんかしっくりきますね
本を買いに寄った新之助の荷物を見せてもらうと「往来物」と呼ばれる子どもが読み書きを覚えるための手習い本が出てきました。
江戸の市中の本屋を通すことなく販売される「往来物」。
「人を関わらせる」手法
駿河屋の2階の座敷で、吉原の主人たちに「往来物」を作りたいと申し出る蔦重。
往来物は、一度板を作ればずっと使え、手堅い商売だと説明します。
蔦重が「勝ち筋」を思いついたと交渉すると、主人たちは次々に越後の豪農・長谷川や信濃の豪商・熊野屋(峰竜太)達、手習いの師匠達を紹介してくれました。
越後の豪農・長谷川には『耕作往来』のアドバイスをもらい、信濃の豪商・熊野屋には『商売往来』のアドバイスをもらいます。
地本問屋は、四五六に注文を断られた話を耳にします。
四五六は、注文の有無に関わらず耕書堂と毎年20両のサブスク契約を結んだと言うのです。
往来物は100種類以上あり年20両払っても損はしない商売だと知った地本問屋たちは、江戸の市中に出回らせないよう

やつが入り込むような隙がないように、
往来物を売って売って売りまくりましょう
と企てます。
四五六は、硬い桜で長持ちする往来本用の板木を作り上げました。
「板木は娘のようなもの」と顔をほころばせる四五六は、すっかり蔦重の味方です。
蔦重は、往来物『新撰耕作往来千秋楽』『大栄商売往来』などを完成させると、取材した豪農や豪商たちに見てもらいます。
感激する面々は、皆まとめ買いをしてくれました。
蔦重が豪農や豪商、手習いの師匠たちに取材した本当の狙いは、「商品に関わらせる」のが目的でした。
関わった本というのは、自慢したいし、勧めたくなるものです。関わった人は味方になります。
これが「勝ち筋」。
人を巻き込み道を切り拓いいた蔦重は、こうして江戸市中の本屋に縛られない独自の販路を開拓していきます。
佐野政言
春、桜が咲き誇る花魁道中の夜、蔦重はかをりに抱きつかれます。かをりは「誰袖」という名の大文字屋の看板花魁となっていました。
誰袖(福原遥)を、お目付け役の志げ(山村紅葉)が連れて帰ると、頭に血がのぼっていた大文字屋が、2人の眼の前で倒れます。
その頃、田沼屋敷では、田沼意知が佐野政言(矢本悠馬)と面会しています。
そして、意次は相良藩に赴いてロウを見たり、漁師からもらった鰹を食したりしています。

ロウの材料となるハゼの木を植えては どうかといったのは源内だ
街道や港も、城の普請がなった後でも良いのではないかと
しかし源内は、何より先に民が使うものを整えるべきだ、と
まずは民が富む仕掛けを作る、さすれば、おのず田沼が富むことになると
ここは相良は、源内とわしが思い描いた通りの国になった

お見せしとうございましたなあ
と三浦。
戻った意次たちは、幕閣での力を強化しようと人事について話し合っています。

あの、その図の中に、佐野という者も入れてもらえませんか?
と、息子の意知(宮沢氷魚)。
佐野とは、以前、意次に家系図を池に投げ捨てられた佐野政言です。
佐野政言は、自分の育てた枝振りの良い桜を意次に贈っていました。

佐野には植えたこととし、どこぞの寺にでもくれてやれ

しかし父上、佐野に系図を返せと言われても、もう返せぬのです!
何卒お引き立てを!

わかったわかった
ゆとりがあればな
意次は適当に返事をし、すぐに忘れてしまいました。
絵師・北川豊章
蔦重が新たな販路について考えを巡らせるなか、地本問屋たちは、耕書堂の往来物が田舎には売れているが、市中にはさほど広がっていないと噂していました。
そこへ日本橋通油町の丸屋小兵衛が汗だくでやってきます。

もってかれました…!
うちの上得意だった手習いの師匠たちをごっそり
なんでもこれからは師匠仲間の作ったもんを使いたいって話で
慌てる地本問屋。
鶴屋(風間俊介)は、耕書堂に作家や絵師が流れないよう指示をしました。
蔦重が青本を読み、一緒に仕事をする人を探していると、ふと「北川豊章」の名が目に留まります。

春章風の豊章、湖竜斎風の豊章
…豊章
その画風の変化は、まさか…。ある思いが沸きあがります。
かつて礒田湖龍斎(鉄拳)の模写を手掛けた唐丸ではないのか…!