こちらのページでは、
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の第33話のあらすじ
をご紹介しています。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけると幸いです。
※ネタバレ含みます
第 1回 1月 7日 |約束の月
第 2回 1月14日 |めぐりあい
第 3回 1月21日 |謎の男
第 4回 1月28日 |五節の舞姫
第 5回 2月 4日 |告白
第 6回 2月11日 |二人の才女
第 7回 2月18日 |おかしきことこそ
第 8回 2月25日 |招かれざる者
第 9回 3月 3日 |遠くの国
第10回 3月10日|月夜の陰謀
第11回 3月17日 |まどう心
第12回 3月24日 |思いの果て
第13回 3月31日 |進むべき道
第14回 4月 7日 |星落ちてなお
第15回 4月14日 |おごれる者たち
第16回 4月21日 |華の影
第17回 4月28日 |うつろい
第18回 5月 5日 |岐路
第19回 5月12日 |放たれた矢
第20回 5月19日 |望みの先に
第21回 5月26日 |旅立ち
第22回 6月 2日 |越前の出会い
第23回 6月 9日 |雪の舞うころ
第24回 6月16日 |忘れえぬ人
第25回 6月23日 |決意
第26回 6月30日 |いけにえの姫
第27回 7月14日 |宿縁の命
第28回 7月21日 |一帝二后
第29回 7月28日 |母として
第30回 8月 4日 |つながる言の葉
第31回 8月18日 |月の下で
第32回 8月25日 |誰がために書く
第33回 9月 1日 |式部誕生
第34回 9月 8日 |目覚め
第35回 9月15日 |中宮の涙
第36回 9月22日 |待ち望まれた日
第37回 9月29日 |波紋
第38回10月 6日|まぶしき闇
第39回10月13日|あらすじ
第40回10月20日|あらすじ
第41回10月27日|あらすじ
第42回11月 3日|あらすじ
大河ドラマ『光る君へ』第33話 あらすじ
出仕
1005年(寛弘2年)12月29日。
出仕したまひろ(吉高由里子)は、藤壺で中宮・彰子(見上愛)に仕える女房たちに挨拶をします。
女房といっても、源倫子(黒木華)の姪、藤原道綱(上地雄輔)の娘、源明子(瀧内公美)の姪など高貴な姫たちを含め、そうそうたる顔ぶれ。
まひろは宮の宣旨から「藤式部」の名を授かり、藤原道長(柄本佑)と倫子のはからいで藤壺の中に小部屋を与えられます。
身分が低いまひろが一条天皇(塩野瑛久)のための物語を書く特別な職に就くことに、女房たちは反感を抱きます。
さっそく物語に取り掛かるまひろ。
「桐壷」の続きを書こうとしますが、騒がしく慌ただしいため集中できません。
そこへ藤原公任(町田啓太)と藤原斉信(金田哲)がやってきます。
女房たちは育ちが良すぎて頼りにならない
などという2人の言葉に、まひろはかつて公任から「地味でつまらん」と陰口を言われたことを思い出し、
わたしのような地味でつまらぬ女は、自分の才を頼みとするしかございませぬ
大臣様のお心にかなうよう精一杯励みます、ふふふ♪
と チクリ。
夜遅くまで執筆して、女房たちの寝所ではよく眠れませんでした。
翌朝、寝起きが悪く赤染衛門(凰稀かなめ)に注意を受けたまひろは、女房たちからも「誰ぞの足を揉みにいらしたのではないの?」と言われます。
「足を揉みにいく」とは夜伽(よとぎ)に召されること。
その日は「中宮大饗」という行事がありました。
まひろは慣れないながらも手伝い、夜は疲れ果ててとても物語は書けません。
また、ある日まひろは、青い布で彰子が顔を拭こうとしたところ女房に「好みの色ではない」と別の布に変えられるところを目にしたり、
彰子が嫌いと言ったあんずをこっそり敦康親王に差し上げ 2人で楽しんでいる場を目撃したりします。
本来の彰子
そんな日が続いたため、まひろは実家に帰って執筆したいと道長へ文を出しました。
すると道長はまひろを呼び出して言います。
帰ることは許さぬ。
お前は最後の一手だ
帝は続きができたらお前に会いたいと仰せだ
お気持ちが変わらぬ前に続きが欲しい
お前の才で帝を藤壺に…頼む
道長は一条天皇の心が藤原伊周(三浦翔平)に傾いていることを危惧していたのです。
伊周の復位は敦康親王の後見を見据えてのことと思われ、彰子がこのまま皇子を産まなければ伊周が権力を握る可能性があります。
まひろは続きを書き足した物語を道長に手渡し、里帰りを懇願します。
いますぐ書きたいのでございます。
藤壺で書け!
わたしが書くものに誠にそのような力があるのでございましょうか?
わからぬ
されど今の俺にはそれしかない。賭けなのだ
賭けに負けたらわたしはどうなりましょうか?
まひろは以前一条天皇に献上した原稿に手を入れ、続きも書き足していました。さらにその先の展開も構想しており、必ず実家で続きを書いて届けに来ると約束します。
道長はそれをしぶしぶ受け入れました。
藤壺を去る前、まひろは彰子に挨拶に行きました。
ちょうど周りに女房たちがおらず、まひろと彰子の2人だけで言葉を交わします。
お寒くございませんか?
私は冬が好き
空の色も好き
彰子が自分の意思を示すのをまひろは初めて目にしました。
この日も彰子は薄紅色の着物を着ています。
女房たちは彰子は薄紅色が好きだと言っていましたが、実は空のような青色が好きなのだと彰子本人の口から聞きました。
長く話すことはできませんでしたが、去り際、彰子は物言いたげにまひろの方を見つめていました。
こうしてわずか8日でまひろは屋敷に帰ってきたのです。
藤原惟規は姉のことを心配します。
除目
翌年の1月。
1月といえば除目。
道長は、武力を使う争いの多い平維衡を伊勢守にすることに異を唱え、その官位は空欄とします。
藤原実資(ロバート秋山)は帝の言葉に流されない道長を評価しますが、伊周の弟・藤原隆家(竜星涼)は帝は武力を必要としているのでは、と口にして皆を驚かせます。
いつのまにか官位には右大臣の推挙した平維衡の名が記されていました。
道長はすぐに交代させるよう帝に伝えます。
武力で争うようにしてはならないと正論を解く道長の言い分を、帝はしぶしぶ認めました。
光る君
屋敷に帰り、第二帖「帚木」を執筆中のまひろは
弟の藤原惟規(高杉真宙)に
中宮様ってうつけなの?
みんな言ってるよ
と聞かれ
奥ゆかしいだけ!
ご意思はしっかりおありになるわ
と怒ります。
1006年(寛弘3年)5月。
まひろは物語の続きを届けに再び藤壺を訪れました。
まずは彰子に挨拶に行くと彰子も物語を読みたがりました。
そこでまひろは手短かに話の設定を語って聞かせます。
ある天皇の御代、深い寵愛を受けた更衣が皇子を生みました。
皇子が3歳の時、更衣は他の女房たちの嫌がらせで病み、亡くなります。
天皇は忘れ形見の皇子を宮中に呼び寄せました。
美しく賢く、笛の名手であるその皇子が物語の主人公です。
帝みたい
その皇子の名前は?
光る君と呼ばれました
まひろは、言葉にしない中宮の心の中に興味を持ち始めました。
まひろは、道長を介して物語の続きを 一条天皇に献上しました。
するとその後、一条天皇はまひろに会いに藤壺に来ました。
彰子と道長も同席し、まひろは一条天皇との再会を果たします。
一条天皇は「光る君」の物語に心をとらえられた、と言い、
なぜなのだろうか?
とまひろに尋ねます。
まひろは
かな文字で書かれた物語だからでしょう
漢文は事の理や志を表しますが、心を伝える歌にはかなを用います
やまとびとの心を映すには、かなこそがふさわしいのだとわたしは考えます
光る君とは敦康か?
朕のみが読むには惜しい。皆に読ませたい。
はい 物語は女子供だけのものではございませぬ。
中宮様にもお読みいただければ この上もなき誉にございます
後日、道長はまひろへの褒美にと扇を贈ります。
そこにはかつてまひろと”三郎”が川べりで出会った際の様子が描かれていました。
事実上の国主・興福寺
7月。
土御門邸には興福寺の別当・定澄が訪ねてきました。
定澄は道長 に 興福寺の僧兵3000人が小幡山に集まっていると告げ、自分たちの訴えを聞き入れるようにと迫りました。
それが成らねば、この屋敷を取り囲み、焼き払いたてまつります
道長はひるむことなく定澄を見据えました。
やれるものならやってみよ