2025年大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』
第４３話「裏切りの恋歌」
あらすじを紹介いたします。
順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。
※ネタバレ含みます
大河ドラマ『べらぼう』第４３話 あらすじ
定信、ラスクマンを帰国させる
1793年（寛政五年）５月。
歌麿は大量の女郎絵を描くため、駿河屋に連れてこられて写生をしています。
吉原をもう一度華やかな場所にしたいと、語り合う蔦重と吉原の主人たち。
歌麿は、恋する女性達を眺めます。
松平定信は、将軍徳川家斉から、将軍補佐を外れても補佐してほしいと頼まれ、大老になる道を模索します。
大老は、「井伊」「酒井」「土井」「堀田」の四家からしかなれません。
徳川宗睦は、ロシアとの交渉を頑張れば後押しすると約束。
張り切る定信は、オランダ・清以外との国交通商は行わないという公式回答と、長崎への入港許可証を使節ラスクマンに送り、帰国させることができました。
蔦重、歌麿との決別
鱗形屋孫兵衛の長男・長兵衛から、万次郎と歌麿が組む話を聞いた蔦重は、歌麿を問いただしました。
歌麿から江戸の女性の恋心を描いていると聞いて、恋をしているのかと喜ぶ蔦重。
悲しい目をした歌麿は、絵に押された印の位置や万次郎の話をし、蔦重とは組みたくないと切り出します。
何でもするからと懇願する蔦重に
俺をあの店の跡取りにしてくれよ。あの店俺にくれよ。
と歌麿。
そりゃできねえよ。
何でもって言ったくせに。
蔦重はいつもそうなんだよ。
お前のためお前のためって言いながら、俺の欲しいものは何一つくれねえんだ。
部屋を出ていく歌麿。
夕方戻ると、書き置きが残されていました。
「二十年、俺についてきてくれてありがとな。体はでえじにしろよ。お前は江戸っ子の自慢。当代一の絵師なんだから。」
18話『べらぼう』で「勇助」という戸籍をもらった歌麿。史実では、1796年秋、蔦重が病に倒れ亡くなった後、番頭から主人となった耕書堂の後継者、それが「勇助」です。
「勇助」は、蔦重の婿養子で、元は日本橋近くの版元・伊賀屋勘右衛門の妻の従弟です。
耕書堂の店舗だけでなく、名跡も継ぎ、「二代目蔦屋重三郎」および「二代目蔦唐丸」を名乗りました。
その後も、山東京伝や曲亭馬琴、葛飾北斎らを起用して版元稼業を続け、天保の大飢饉の始まった1833年に亡くなるまで36年間、店を守ります。
北斎は、初代蔦重よりも二代目と関わりが深かったと見られています。
初代亡き後「蔦屋重三郎」は五代目まで続きますが、初代ほどのプロデュースの冴えは見られず、少しずつ家運が傾いていきました。
なお、『べらぼう』では「勇助≒歌麿」という設定ですが、史実では二代目蔦屋重三郎こと勇助が1833年、喜多川歌麿は1806年と没年が違います。
この日、ていは、産み月より早く産気づきましたが、子どもは亡くなりました。
定信、解任
松平定信は、大老になるという密約を信じ、将軍補佐と老中の辞職を願い出ます。
ところが、
そなたの願いを聞き届け、「将軍補佐」及び「老中」の役目を許すこととす。
では越中守、これよりは政には関わらず、ゆるりと休むがよい。
と徳川家斉。
罠にはめられたことに気づき、驚愕する定信。
私ではないか…私ではないか…私ではないか…私ではないか！
嫌がられようとも煙たがられようとも、やるべきことをやり通したのは、私ではないか！！
クズどもが…地獄へ落ちるがよい…！
これが読売で報じられると、江戸中の人々は狂気乱舞します。
そして、呪う定信のもとへやってきた高岳。
大河ドラマ『べらぼう』第４３話キャスト
11/9「裏切りの恋歌」
語り（九郎助稲荷）｜綾瀬はるか
蔦屋重三郎｜横浜流星
喜多川歌麿｜染谷将太
てい｜橋本愛
徳川家斉｜城桧吏
みの吉｜中川翼
長兵衛｜三浦獠太
万次郎（回想）｜中村莟玉
松平信明｜福山翔大
水野為長｜園田祥太
菊麿｜久保田武人
村上義礼｜大迫一平NEW!
難波屋｜コウメ太夫
遣手｜田中佐季NEW!
花扇｜大部恵理子NEW!
若梅｜澤波花NEW!
蓬莱仙｜森心NEW!
茶屋の娘｜石田莉子NEW!
きた｜椿
産婆｜榊原郁恵NEW!
たか｜島本須美
松葉屋半左衛門｜正名僕蔵
大文字屋市兵衛｜伊藤淳史
扇屋宇右衛門｜山路和弘
とく｜丸山礼
りつ｜安達祐実
ふじ｜飯島直子
滝沢瑣吉｜津田健次郎
旅がらす（重田貞一・十返舎一九）｜井上芳雄NEW!
高岳｜冨永愛
松平定信｜井上祐貴
本多忠籌｜矢島健一
徳川宗睦｜榎木孝明
一橋治済｜生田斗真
駿河屋市右衛門｜高橋克実
