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「源氏物語」二十一帖:少女(おとめ)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では二十一帖:少女(おとめ)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」二十一帖:少女(おとめ)あらすじ

光源氏33歳の夏から35歳。

源氏はまだ朝顔の姫君に言い寄っていますが、姫君のかたくなな態度は変わりません。

一方、源氏の息子・夕霧(源氏と亡き嫡妻・葵の上との子)は12歳で元服を迎えます。

源氏は夕霧をあえて優遇せず、六位にとどめて勉学を身につけるため大学に入れました。
大宮も夕霧もその処遇には不満でしたが、発奮した夕霧は異例の早さで昇進します。

同じ年、源氏の養女・斎宮女御(亡き六条御息所の娘)が冷泉帝(源氏と亡き養母・藤壺との子)の中宮に立后しました。
源氏は太政大臣に、ライバルで親友の右大将(かつての頭中将)は内大臣に昇進します。

斎宮の女御が中宮に立后したことに焦る内大臣は、大宮に預けている次女・雲居の雁を東宮妃にと期待をかけます。
ただ、雲居の雁は共に育った幼馴染の従兄弟・夕霧と密かに恋仲になっていました。

これを知った内大臣は激怒し、雲居の雁を自らの邸に引き取ると宣言。
大宮を嘆かせます。
引越し当日、
諦め切れない夕霧は密かに雲居の雁に会いに行きます。
涙ながらに別れを惜しむ二人。
そこへ女房が割り込み

内大臣様の姫君のお相手が六位とは

と嫌味を言い、その場から雲居の雁を連れ出し、二人の仲を裂いてしまったのでした。

 

源氏は夕霧の後見を花散里に依頼します。
夕霧は容姿はふつうながら気立てのよい花散里に心を許します。

月日は流れ、秋が深まり宮中では新嘗祭を迎えています。
傷心の夕霧は御所へ行き、豊明節会を見物する事に。

源氏は、昔、目を留めた少女(おとめ・筑紫の五節)のことを思い出します。
そして久しぶりに筑紫の五節へ文を送りました。

をとめごも神さびぬらし天つ袖ふるき世の友よはひ経ぬれば
(あの頃のうら若き舞姫も年をとられたことでしょう
古い友の私も年を重ねてしまったのですから)

「かけていへば 今日のこととぞ 思ほゆる 日かげの霜の 袖にとけしも
(五節の舞についていわれますと、あなたに打ち解けたことが今日のように思われます)

 

夕霧もまた、五節の舞姫(藤原惟光の娘。後の藤典侍。)を垣間見、その美しさに惹かれて文を送りました。

日かげにもしるかりけめやをとめごがあまの羽袖にかけし心は
(五節の舞姫がかける「日蔭のかずら」。
そのひかげという言葉のように、日影(日が当たるところ)で、はっきりわかったことでしょう。舞姫の天の羽袖に惹かれている私の心が)

ですが、彼女は宮仕えする事が決まっていました。
夕霧は落胆します。

夕霧からの文を読んでいた、惟光の娘と兄。
父に見つかり文を取り上げられてしまいます。
文の手蹟(字)が夕霧だと知ると、惟光は態度を一変。

あわよくば明石入道のようになれるやもしれない

と多大な望みを抱き、家族から顰蹙を買うのでした。

 

その後、夕霧は進士の試験に合格、五位の侍従となりました。
また、源氏は六条に四町を占める広大な邸(六条院)を完成させました。

秋の町を中宮(元・斎宮女御)の里邸としたほか、春の町に紫の上、夏の町に花散里、冬の町に明石の御方をそれぞれ迎えました。

 

二十帖 朝顔

二十二帖 玉鬘

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