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「源氏物語」十二帖:須磨(すま)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では十二帖:須磨(すま)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」十二帖:須磨(すま)ポイント

須磨の巻のポイントです。

ポイント①:「源氏物語」の起筆

諸説ありますが、『源氏物語』が現在冒頭に置かれている「桐壺」の巻から書き始められたのではなく、この「須磨」の巻から起筆されたとする伝承が記録されています。

四辻善成の『河海抄』には村上天皇の皇女選子内親王から新しい物語を所望されて石山寺にこもって構想を練っていたところ、8月15日夜、琵琶湖の湖面に映った月を見て源氏物語の構想を思いついて須磨の巻の

「こよいは十五夜なりと思し出でて」

と書き始めたとしています。

(現在では須磨の巻から起筆した説は有力ではありません)

ポイント②:「須磨返り」

長編小説「源氏物語」ですが、こちらの「須磨」が約四分の一あたりに位置します。

急に源氏が華やかな京の都を離れて舞台が須磨(神戸)に移ると、読むのを止める人が続出。
「源氏物語」を途中で挫折してしまう人のことを「須磨返り」を呼ぶそうです。

 

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「源氏物語」十二帖:須磨(すま)あらすじ

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は、後見する東宮に累が及ばないよう、自ら須磨への退去を決意します。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、東宮や女君たちには別れの文を送り、一人残してゆく紫の上に領地や財産の管理をすべて託します。

須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵を訪ねる源氏。
すると生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、あらためて悲しみがわいてくるのを感じるのでした。

紫の上と最後の別れを済ますと、源氏はごく少数の供とともに須磨へと向かいます。

須磨の侘び住まいで秋を迎えました。
兄の朱雀帝東宮は、源氏を恋しく思うものの弘徽殿大后を恐れ源氏に便りを出すことさえできません。
絵を描いたりなどして淋しい日々を送る源氏。

明石の入道は源氏の噂を聞き、娘(明石の君)を源氏に捧げようと思いつめていました。
源氏もまたつれづれの物語に明石の君の噂を聞いています。

その頃、都から頭中将がはるばる訪ねてきて、一時の再会を喜び合います。

やがて三月上巳の日、
海辺で祓えを執り行った矢先、恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、源氏一行は皆恐怖におののき命からがら逃げ出しました。

十一帖 花散里

十三帖 明石

 

 

 

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