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「源氏物語」三十帖:藤袴(ふじばかま)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では三十帖:藤袴(ふじばかま)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」三十帖:藤袴(ふじばかま)あらすじ

光源氏37歳の秋。

大宮(内大臣の母であり源氏のおば)が亡くなりました。

尚侍に任命された玉鬘は孫として喪に服しながら、出仕を思い悩んでいました。
源氏の懸想はやまず、また、入内したとしても帝寵の厚い秋好中宮と弘徽殿の女御と争うことは考えられなかったからです。

父・内大臣は源氏の顔色を窺うばかりで、誰ひとり悩みを打ち明ける相手はいません。

そこへ夕霧が父・光源氏の使いで訪れます。
親切心を装った夕霧は、従兄弟の縁に事寄せ、藤袴の花を差し出しつつ秘めていた想いを訴えます。

同じ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかことばかりも
(あなたと同じ野の露に濡れて萎れている藤袴です。どうかあはれをかけてくださいませ。少しだけでもいいですから…)

もちろん玉鬘は取り合いません。

源氏のところに戻った夕霧は、

内大臣様が内々に
「世間では源氏が、玉鬘を側室の一人にするつもりだと噂している」とおっしゃったそうですよ

と言い、真意を鋭く追及します。
なんとか夕霧の追及をかわす源氏。
内大臣の勘の鋭さに内心ひやりとしながら、玉鬘への思いを断つ時が来たことを悟るのでした。

喪が明けて、玉鬘の出仕は10月に決定し内大臣の使者として柏木が訪れます。
かつて玉鬘に懸想していた実の弟・柏木を玉鬘はそっけなくあしらいます。

求婚者たちからは諦めきれない文が届き、文をより分ける女房たちは「悲しいお文ばかり」と話します。
とりわけ髭黒や蛍の宮は熱心でした。
玉鬘はその中で、蛍の宮だけに返事を送りました。

 

二十九帖 行幸

三十一帖 真木柱

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