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『光る君へ』源氏物語ゆかりの地9選

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2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」のキャストが次々に発表されるなか、主人公まひろ(紫式部)が描く『源氏物語(げんじものがたり)』の主人公「光源氏(ひかるげんじ)」が注目されています。

このページでは『源氏物語(光源氏)』のゆかりの地をエリアごとに9つご紹介しています。

予習して「光る君へ」を観たい方や観光をされる方の参考になればと思います。

 

※「光源氏」のモデルといわれる一人は源融(みなもとのとおる)。嵯峨天皇の皇子であり源姓を賜ったイケメンセレブです。(光源氏のモデルといわれる理由はこちらをどうぞ↓↓↓)

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『光る君へ』源氏物語ゆかりの地|京都市街地エリア

まずは京都市街地エリアからです☆
光源氏の家はもちろん平安の都にありました。

河原院跡(かわらのいんあと)|光源氏の豪邸跡


源融河原院跡は1915年に作られました。

光源氏の豪邸「六条院(ろくじょういん)」は、光源氏の実在モデルといわれる源融(みなもとのとおる)の大邸宅『河原院(かわらのいん)』を模したと言われています。

北は五条通,南は正面通,西は柳馬場通,東は鴨川を範囲とする東六条の大邸宅は、8町におよぶ広大な敷地(当時の貴族の邸宅8軒分の広さ)だったと伝えられています。(4町説もあり)

家具・調度品などにも趣向を凝らした憧れのセレブのお宅は、羨望の対象だったと思われます。

苑池を備えた景勝地としても知られ、源融の亡くなった後は宇多上皇(867~931)に献上され御所として「東六条院」と呼ばれた歴史もあり、光源氏の『六条院』と完全に一致。

名称 河原院跡(Kawaranoin Stone Monument)
営業時間 24時間
地図
住所 京都府京都市下京区木屋町通五条下る
アクセス ■名神高速道路「京都東IC」より10分
■京阪本線「清水五条駅」より徒歩3分
■地下鉄「五条駅」より徒歩9分
■市バス「河原町五条」「五条高倉」すぐ
入場料 無料
TEL

渉成園(しょうせいえん)|光源氏の豪邸跡

『河原院跡』は石碑が設置されているだけですが、源融の邸宅の一部とされる場所が南西500メートル先の東本願寺(ひがしほんがんじ)の飛地『渉成園(しょうせいえん)』として残っています。

『渉成園』は源融が奥州・塩釜の風景を模して作庭した六条「河原院」の庭だといわれており、
今ものこる「塩竈町」や「塩小路通」などの地名にも光源氏のモデル源融を感じることができますね。

『渉成園』という名称は中国六朝時代の詩人陶淵明の「園日渉而成趣」(「田園で日々を送って趣きのある生活を送る」 の意味)の詞にちなんで名付けられました。

また、周囲にカラタチ(枳殻)が植えてあったことから『枳殻邸(きこくてい)』とも呼ばれています。

園内には、全敷地の6分の1を占める「印月池」など見どころがたくさんあります。

大書院の閬風亭や、漱枕居・縮遠亭・代笠席の3茶室、第二十一代嚴如(大谷光勝)の持仏堂であった園林堂等など美しいお庭です。

殿舎内部に石川丈山、狩野永納、棟方志功などの作品があることでも有名。

寄付金(500円)を納めればガイドブックをもらえます。

名称 渉成園(SHOSEI-EN  GARDEN)
営業時間 【3月~10月】9:00~17:00(受付は16:30まで)
【11月~2月】9:00~16:00(受付は15:30まで)
地図
住所 〒600-8190 京都府京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
アクセス ■名神高速道路「京都東IC」より10分
■JR京都駅から徒歩10分
■京阪本線「清水五条駅」より徒歩3分
■地下鉄「五条駅」より徒歩7分
■市バス(系統:5、26、73、86、88、205、206、208)「烏丸七条」より徒歩5分
■市バス(系統:4、17、205)「河原町正面」より徒歩3分
協力寄付金 500円以上(高校生以下250円以上)
TEL 075-371-9210

渉成園公式サイト

 

京都御所(きょうとごしょ)|『源氏物語』がつくられた場所

出典:一般財団法人国民公園協会ホームページ

794年に平安京に遷都されてから明治維新までの間、天皇一家が住まわれていたのが『京都御所(きょうとごしょ)』です。
紫式部にとっては職場であり、『源氏物語』が作られた場所、『源氏物語』の舞台となった場所です。

(ただ、当時の『平安京』は現在の『京都御所』より西の「千本丸太町」あたりに在り、今でも「大極殿跡」「平安宮内裏跡」などの印が町中にあります。こちらもぜひ探してみてください)

この旧皇居は大火事の翌年1855年に再建され一般公開されています。
御所の周りの京都御苑も公園として憩いの場となっています。

見どころ満載の京都御所ですが、御車寄(おくるまよせ)、諸大夫の間(しょだいぶのま)、新御車寄(しんみくるまよせ)、紫宸殿(ししんでん)、清涼殿(せいりょうでん)、御常御殿(おつねごてん)、御台所跡(おだいどころあと)を回る、宮内庁の職員によるガイドツアーが無料で行われています。予約不要で効率的に回れると好評です!

出典:宮内庁ホームページ

また、清所門を入ってすぐの休憩室では、ここでしか買えないお土産があるのでぜひ立ち寄ってみていただければと思います。

名称 京都御所 (KYOTO IMPERIAL PALACE)
営業時間 9:00~17:00(月曜定休)
地図
住所 〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑3 京都御苑
アクセス ■名神高速道路「京都東IC」より約30分
■地下鉄烏丸線 「丸太町」より徒歩20分
■京阪鴨東線「出町柳駅」「神宮丸太町駅」より徒歩13分
■市バス「烏丸今出川」より徒歩5分
■JR京都駅から約23分
(市バス4・17・205系統)
入場料 無料(事前申し込み不要)
TEL 075-211-1215

京都御所公式サイト

 

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『光る君へ』源氏物語ゆかりの地|嵐山エリア

野宮神社(ののみやじんじゃ)|「賢木(さかき)」の巻の舞台

かつて斎宮(さいぐう:国の平安と繁栄のため都を離れて伊勢神宮の天照大神に仕えた皇族女性)が伊勢へ行く前に身を清める場だったという『野宮神社(ののみやじんじゃ)』縁結びの御利益があるそうです。


源氏物語「賢木(さかき)」の巻の舞台として有名です。

「賢木」の巻には、既婚者となった光源氏を諦め斎宮の娘とともに伊勢へ下る決心をした六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)と、六条御息所に会いに秋深まる野宮を訪れる光源氏描かれています。改めて六条御息所の魅力に気づき別れを惜しむ光源氏。このとき光源氏は23歳でした。

このシーンでは『野宮神社』の見どころである黒い樹皮がついたクヌギの鳥居「黒木の鳥居」やクロモジの木を束ねた「小柴垣」も描写されています。

源氏物語をモチーフにした絵巻風のお守りも人気。

嵐電の嵐山駅から徒歩8分。JR嵯峨嵐山駅からも10分ほどというアクセスも魅力です。

名称 野宮神社 (NONOMIYA SHRINE)
営業時間 24時間
地図
住所 〒616-8375 京都府京都市右京区嵯峨野々宮町1
アクセス ■京都縦貫自動車道 「沓掛IC」より23分
■JR嵯峨野線 「嵯峨嵐山駅」より北西へ徒歩10分
■京福電鉄「京福嵐山駅」より北へ徒歩10分
■阪急電鉄「阪急嵐山駅」より北へ徒歩25分
■嵐電「嵐山駅」より徒歩7分
■嵯峨野トロッコ電車「嵯峨嵐山駅」より徒歩8分
■市バス
京都駅より28番嵐山大覚寺行 「嵯峨釈迦堂前」より徒歩3分
四条烏丸より91番太秦映画村大覚寺行 「嵯峨釈迦堂前」より徒歩3分
■京都バス
京都駅より大覚寺行・清滝行にて「嵯峨釈迦堂前」下車
拝観料 無料
TEL

野宮神社公式サイト

清凉寺 嵯峨釈迦堂(せいりょうじさがしゃかどう)阿弥陀堂(あみだどう)|「松風(まつかぜ)」の巻

光源氏の実在モデルといわれる源融(みなもとのとおる)の「棲霞観(せいかかん)」と呼ばれた嵯峨の山荘が現在の『清凉寺 嵯峨釈迦堂(せいりょうじさがしゃかどう)』だといわれています。

源氏物語「松風」の巻に光源氏が嵯峨野に御堂を作っているエピソードが描かれており、源融の山荘「棲霞観」のあった場所とぴったりと一致します。

光源氏の嵯峨野の御堂は、源融が「棲霞観」の敷地に建てた阿弥陀如来堂だと伝えられていて、こちらの阿弥陀如来像はイケメンだった源融とそっくりに作られているそうです☆

阿弥陀堂は本堂の東にあります。


「棲霞観(せいかかん)」と呼ばれた嵯峨の山荘は
現在は「清涼寺」となっています。
出典:清凉寺公式ホームページ

名称 清凉寺 (SEIRYOJI TEMPLE)
営業時間 9:00~16:00(4・5月、10・11月は9:00~17:00)
地図
住所 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
アクセス ■京都縦貫自動車道 「沓掛IC」より23分
■JR嵯峨野線 「嵯峨嵐山駅」より北西へ徒歩10分
■京福電鉄「京福嵐山駅」より北へ徒歩10分
■阪急電鉄「阪急嵐山駅」より北へ徒歩25分
■嵐電「嵐山駅」より徒歩18分
■嵯峨野トロッコ電車「嵯峨嵐山駅」より徒歩15分
■市バス
京都駅より28番嵐山大覚寺行 「嵯峨釈迦堂前」より徒歩3分
四条烏丸より91番太秦映画村大覚寺行 「嵯峨釈迦堂前」より徒歩3分
■京都バス
京都駅より大覚寺行・清滝行にて「嵯峨釈迦堂前」下車
入場料 境内無料
本堂
一般 400円 高校生・中学生 300円 小学生 200円
本堂霊宝館共通券
一般 700円 中学生・高校生 500円 小学生 300円
TEL 075-861-0343

清凉寺(嵯峨釈迦堂)公式サイト

大覚寺(だいかくじ)|「宿木」の巻の舞台

『大覚寺(だいかくじ)』は真言宗大覚寺派の大本山の寺院。山号は嵯峨山。

876年、嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」を寺に改め『大覚寺』と命名された皇室ゆかりの寺院であり、後宇多法皇がここで院政を行うなど、日本の政治史に深い関わりをもつ寺院としても知られています。

源氏物語「宿木」の巻で語られる薫の話では、晩年の光源氏は出家してこの「嵯峨院」で2〜3年過ごしたとされています。

宮廷風の建築や皇室ゆかりの建物を移築したものが多く、伽藍の中心部に歴代天皇が書写した般若心経を収める「心経殿」があるのが特徴です。

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」に登場した『太秦映画村』もまあまあ近いです!

名称 大覚寺(DAIKAKUJI  TEMPLE)
営業時間 9:00~17:00(受付は16:30まで)
地図
住所 〒616-8411 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
アクセス ■京都縦貫自動車道 「沓掛IC」より25分
■JR嵯峨野線 「嵯峨嵐山駅」より北へ徒歩20分
■阪急電鉄「阪急嵐山駅」より北へ徒歩20分
■嵐電「嵐電嵯峨駅」より徒歩20分
■市バス
京都駅より28番嵐山大覚寺行 「大覚寺」より徒歩3分
四条烏丸より91番太秦映画村大覚寺行 「大覚寺」より徒歩3分
■京都バス
京都駅より大覚寺行・清滝行にて「大覚寺」下車すぐ
参拝料 境内無料
お堂エリア
大人 500円・小中高生 300円
大沢池エリア
大人 300円・小中高生 100円
TEL 075-871-0071

大覚寺公式サイト

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『光る君へ』源氏物語ゆかりの地|宇治エリア

平等院(びょうどういん)|光源氏のモデルの別荘

 


出典:宇治市観光協会

 

平等院 』は、かつて光源氏のモデル源融の別荘でした。

「光る君へ」の主人公藤原道長の息子・藤原頼通(渡邊圭祐さんが演じられます)が受け継ぎ仏寺として1052年に創建しました。

末法思想の流行により極楽浄土を再現したと言われています。

平等院には阿弥陀堂である鳳凰堂が池に映るように建てられ、阿弥陀如来坐像が安置されています。当時の華やかさをうかがい知ることできる素晴らしい建築物です。

現地では10円玉と一緒に自撮りするのが流行っているそうです!

外観と内部で一時間位滞在される方が多いようです。

名称 平等院 (Byodoin Temple)
営業時間 8:30~17:30(受付終了17:15)
内部拝観 9:30-16:10(受付9:00~先着順)
地図
住所 京都府宇治市宇治蓮華116
アクセス ■名神高速道路「大山崎JTC」から京滋バイパス「宇治西IC」
■名神高速道路「瀬田東JTC」から京滋バイパス「宇治東IC」
■JR奈良線「宇治駅」より徒歩10分
■京阪宇治線「京阪宇治駅」より徒歩10分
入場料 大人600円、中高生400円、小学生300円(内部拝観+300円)
TEL 0774-21-2861

平等院公式サイト

源氏物語ミュージアム(げんじものがたりみゅーじあむ)

出典:源氏物語ミュージアム公式ページ

源氏物語の初心者向けミュージアムなので、「光る君へ」の予習にもぴったりです。

あらすじを映像で紹介してくれ復元模型もあるので、物語の世界がイメージしやすくすんなりと平安時代や大河ドラマにいざなってくれるかと思います。

映像などすべて観ていくと2時間以上かかる充実の施設です。

名称 源氏物語ミュージアム( THE TALE OF GENJI MUSEUM, UJI)
営業時間 9:00~17:00(入館は16 :30まで)
月曜・年末年始休館
地図
住所 〒611-0021 京都府宇治市宇治東内45-26
アクセス ■名神高速道路「大山崎JTC」から京滋バイパス「宇治西IC」側道直進
■名神高速道路「瀬田東JTC」から京滋バイパス「宇治東IC」左折
■JR奈良線「宇治駅」より徒歩15分
■京阪宇治線「京阪宇治駅」より徒歩8分
入場料 大人600円、小人300円
TEL 0774-39-9300

源氏物語ミュージアム

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『光る君へ』源氏物語ゆかりの地|大津琵琶湖エリア

京都で生まれ育った紫式部ですが、父親の仕事に付いて福井県に向かう際、琵琶湖を船で渡ったと考えられているそうです。

琵琶湖には海岸を思わせるような美しい浜がたくさんありますし、穏やかな水面も美しいので、若き紫式部もきっと癒やされていたかと思います。

石山寺(いしやまでら):源氏物語誕生の地

滋賀県の中心部からほど近い石山寺は、奈良時代747年、聖武天皇の勅願によって創建された真言宗の大本山です。西国三十三所観音霊場の代十三番札所。

実はこの石山寺で源氏物語の構想が練られたとされているのです。

紫式部は中宮である藤原彰子の要望を受け、新しい物語を作るために石山寺に七日間参籠したのですが、

本堂から松や建物ごしに琵琶湖の湖面に映った十五夜の月を眺めて、須磨の「今宵は十五夜なりけり」の一節を書き出したことが源氏物語の始まりだったと石山寺に残る「石山寺縁起絵巻」という巻物の4巻に記録されています。

石山寺の見どころは、運慶と息子・湛慶の作った仁王像のある石山寺の正門である「東大門」。
源頼朝の寄進により建立された日本最古の「多宝塔」。
また、保元年間、後白河上皇の行幸の際に建立されたとされる「月見亭」は眺望抜群です。

全体的にとても美しいお寺ですが、桜や紅葉の季節にはなお一層華やかに彩られます。

安産・福徳・厄除・縁結のご利益があるそうです。

近くには琵琶湖はもちろん、ボート競技の盛んな瀬田川や、瀬田の唐橋(日本三古橋)もありますよ!

名称 石山寺 (Ishiyamadera Temple)
営業時間 8:00~16:30(最終入山16:00)
地図
住所 滋賀県大津市石山寺1−1−1
アクセス ■JR京都駅からJR石山駅まで新快速で13分→京阪バス10分
■京阪石山寺駅から徒歩10分
■名神高速「瀬田西」「瀬田東」インターから10分
入場料 【入山料】600円(小学生250円)
【本堂拝観料】500円(小学生250円)
【大河ドラマ館】
前売り:500円(小学生250円)+入山料
当日券:600円(小学生300円)+入山料
または、石山寺セット券1,000円(小学生450円)
※現地受付・コンビニのオンライン端末で販売
【石山寺と紫式部展】
300円(小学生150円)+入山料
TEL 077-537-0013

石山寺公式サイト

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