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2025年大河『べらぼう』第39話あらすじ「白河の清きに住みかね身上半減」

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2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』

第39

「白河の清きに住みかね身上半減」

あらすじを紹介いたします。

順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。

※ネタバレ含みます

全話あらすじ
1話あらすじ 2話あらすじ 3話あらすじ 4話あらすじ 5話あらすじ 6話あらすじ
7話あらすじ 8話あらすじ 9話あらすじ 10話あらすじ 11話あらすじ 12話あらすじ
13話あらすじ 14話あらすじ 15話あらすじ 16話あらすじ 17話あらすじ 18話あらすじ
19話あらすじ 20話あらすじ 21話あらすじ 22話あらすじ 23話あらすじ 24話あらすじ
25話あらすじ 26話あらすじ 27話あらすじ 28話あらすじ 29話あらすじ 30話あらすじ
31話あらすじ 32話あらすじ 33話あらすじ 34話あらすじ 35話あらすじ 36話あらすじ
37話あらすじ 38話あらすじ 39話あらすじ 40話あらすじ 41話あらすじ 42話あらすじ
43話あらすじ 44話あらすじ 45話あらすじ 46話あらすじ 47・48話あらすじ

 

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大河ドラマ『べらぼう』第39話 あらすじ

「教訓読本」

きよを失い憔悴した歌麿のそばには、蔦重の母・つよがついて面倒を見ています。

蔦重たちは水面下で奉行所とすり合わせを行い、
1790年(寛政2年)10月
地本問屋株仲間を発足し、自主検閲への発行を認められることとなりました。

そのうえで「改(あらため)」を行う行事(出版委員)たちを上手くまるめこみ、山東京伝の3つの作品を袋に封入された状態で、「教訓読本」としてプロデュースしていきます。

「教訓読本」
蔦重は山東京伝の
仕懸け文庫しかけぶんこ
青楼昼之世界錦之裏せいろうひるのせかいにしきのうら
娼妓絹籭 しょうぎきぬぶるい
の三つの洒落本(黄表紙)を
「教訓読本」と印刷された一つの袋に入れて売り出しました。
「教訓読本」の文字があれば、道徳や教訓を教える本という扱いになると考えたのです。
「教訓読本」はベストセラーとなり、偽物なども作られるほど。
結果として当局に目を付けられてしまいます。
1790年(寛政2年)
5月起稿
→7月脱稿
→原稿料支払い
→10月版木完成
→10月27日「行事改」(ぎょうじあらため)
→訂正加筆
→12月20日行事検閲・許可
→1791年(寛政3年)
正月出版
何度も手直ししたにも関わらず、
3月絶版。
京伝:50日の手鎖
蔦重:財産半減(と言われている)
許可をした草双紙問屋行事五兵衞店吉兵衞・神明前三郎兵衛店新右衛門:追放
の咎を受けました。

歌麿との別れ

一方、歌麿は、蔦重と離れて栃木に移り住みたい、とつよに伝えます。
話し合いたい蔦重ですが、つよに止められます。

白河の水の清きに魚住みかねて

数カ月後
突然、「教訓読本」の絶版が命じられました。

そして蔦屋耕書堂にやってきた与力と同心により、蔦重と山東京伝こと北尾政演は、牢屋敷に連行されていきました。

松平定信が直々に検分することとなり、2人は初めて顔を合わせます。

好色本を二度と出さないよう命じる定信に、蔦重は答えます。

越中守様は、透き通った美しい川と濁った川、魚はどちらを好んで住むと思われますか?

魚の話などしておらぬ。

まあ然様なことはおっしゃらず。
雲の上のお方とお会いできるなんて、滅多ねえわけでございますから。

魚は濁りのある方を好む。

よくご存知で。
しかし、それは何故にございましょう?

濁りのある方が餌が豊かであるのだろう。
敵から身を隠しやすいというのもあろうか。
流れが緩めなら過ごしやすくもあろうしな。

私は、人も魚とそう変わらねえと思うんでさ。
人ってなあ、どうも濁りを求めるところがありまして。
そこにいきゃあ美味い飯が食えて、隠れて面白え遊びができたりして、怠けてても怒られねえ。
んなとこに行きたがるってのが人情ってんですかね。

然様なこと、百も承知だ。

そりゃそうだ。
五つで論語を諳んじられた世に稀な賢いお方に、ご無礼いたしました。
けど、これはご存知で?
近頃「白河の水の清きに魚住みかねて 元の濁りの田沼恋しき」なんて詠む輩もいるんですよ。
私はね、それはそれでけしからんって思うわけですよ。
多少てめえらが窮屈だからって、越中守様へよき世にするために懸命にきたねえドブさらってくださってるってわけでしょ。
そこで私ゃ本屋として、何かできる事はねえかと知恵を絞って、それでございます。
あくまで教訓ですよ、という体で好色本を出す。
俺を許す越中守様、こりゃもう堅いふりして実はわかってらっしゃる。わかってなかったなあこっち、ってな具合に、評判になるわけですよ。
しがねえ本屋ではございますが、これからも越中守様の評判をあげるべく、分に励みたいと思います。

蔦重のこの言動を伝え聞いたていは、気を失ってしまいます。

ていの直談判

厳しい裁きは朱子学と矛盾すると話す宿屋飯盛や長谷川平蔵に励まされたていは、蔦重の命乞いを決意。

柴野栗山と面会します。

てい
てい

子曰
道之以政 齐之以刑
民免而无耻 導之以德
齐之以礼 有耻且格
道之を以て政を以てし、之を齐(ひと)しくするに刑を以てすれば、民免れて恥を知らざるなり。導之を以て徳を以てし、之を齐くするに礼を以てすれば、有恥にして格づく
(人民を導くには規制と刑罰による政治ではなく、道徳と礼儀による政治を行わなければならない)
『論語:為政編』

栗山は

君子中庸
小人反中庸
小人之反中庸也
小人而無忌憚也
君子は中庸たり
小人は中庸に反す
小人の中庸は、小人にして忌憚なきなり
(君子は中庸の道(偏らず、過不足のない調和)を常に守るが、小人はそれに反する。
小人が中庸に反するのは、私利私欲の心を持ち、何事も恐れずに行うからだ)
『論語:中庸』

何度も同じ過ちを犯す者は許すことができないと答えます。

てい
てい

見義不為無勇也
義を見て為せざるは勇なきなり
(行うべき正義が目の前にあるのに、それを実行しないのは、勇気がないからだ)
『論語:為政編』

さらに、ていは、倹約を盾に値切ってくる客を危惧し、女郎の身を案じる蔦重の気持ちを代弁します。

てい
てい

女郎は、親兄弟を助けるために売られてくる「孝」の者。
不遇な孝な者を助くるは、正しきこと。
どうか、儒の道に損なわぬお裁きを願い出る次第でございます!

裁き

京伝、吉兵衞、新右衛門に裁きが下り、蔦重は身上半減。

そりゃ縦でございますか?横でございますか?

ふらつきながらまだまだ口の減らない蔦重に、ていはビンタをして、号泣します。

身上半減

保釈された蔦重は、ていのために書物問屋の株を購入することになり、身上半減についてぼやきます。

借金も半分持ってってくんねえですかねえ

ほんと…ほんと、そういうところですよ!!

すいません

鶴屋に叱られ、頭を下げました。

葵小僧

その後も世にも稀な「身上半減の店」として人を集める蔦重の罪について、栗山と定信が話し合っているところに、長谷川平蔵が入ってきました。

葵小僧という者が将軍を名乗り、江戸で強奪、強姦など行っているとのこと。

葵小僧は捕えたものの、老中たちは、寛政の改革に対する不満から治安が乱れたとして、改革を止めるよう進言します。

人は「正しく生きたい」とは思わぬのでございます。
「楽しく生きたい」のでございます。

田沼以下だとそしりを受けるとまで言われ、ショックを受ける松平定信。

前回のあらすじ

次回のあらすじ

あらすじ一覧

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大河ドラマ『べらぼう』第39話キャスト

10/12「白河の清きに住みかね身上半減」

語り(九郎助稲荷)|綾瀬はるか
蔦屋重三郎|横浜流星
喜多川歌麿|染谷将太
てい|橋本愛
大田南畝|桐谷健太
長谷川平蔵|中村隼人
みの吉|中川翼
吉兵衛|内野謙太
新右衛門|駒木根隆介
初鹿野信興|田中美央NEW!
松平信明|福山翔大
村田屋治郎兵衛|松田洋治
奥村屋源六|関智一
松村屋弥兵衛|高木渉
水野為長|園田祥太
吟味方与力|植木祥平NEW!
菊麿|久保田武人
たか|島本須美
つよ|高岡早紀
宿屋飯盛|又吉直樹
北尾政演|古川雄大
鶴屋喜右衛門|風間俊介
松平定信|井上祐貴
本多忠籌|矢島健一
柴野栗山|嶋田久作
駿河屋市右衛門|高橋克実
須原屋市兵衛|里見浩太朗

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