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「源氏物語」三十六帖:柏木(かしわぎ)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では三十六帖:柏木(かしわぎ)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」三十六帖:柏木(かしわぎ)あらすじ

光源氏の48歳1月から4月まで。

病床に伏した柏木(源氏の親友の息子)は、死を覚悟し、女三宮(源氏の姪であり正妻)に文を送ります。
女三宮もしかたなく返事を書き、柏木は涙にむせびます。

その後、女三宮は無事男子(薫)を出産したもののすっかり弱り切り、心配して密かに訪れた父・朱雀院(源氏の兄)に出家を願い出ます。

傍らで見守っていた源氏もあわてて引き留めようとするのですが、固い決心の女三宮。
源氏を恨むような態度を示し、その宵のうちに朱雀院の手で髪を下ろしてしまいます。
朱雀院は

いずれ山奥の寺へと移す事になると思うが、そうなっても宮の事は見捨てないように

と源氏に釘を刺し、自身が住む寺へと帰って行きました。

女三宮の出家を知った柏木は絶望します。
両親や兄弟たちに後のことを託し、離れ離れの妻・落葉の宮も涙に暮れます。

柏木の病状を哀れんだ今上帝は、柏木を元気付けるため権大納言の位を贈りました。
昇進を祝い、致仕太政大臣(源氏の親友)邸には多数の人が詰め掛けています。
夕霧(源氏の息子)が心配して見舞いにやってくると、柏木はそれとなく源氏の不興を買ったことを告げ、夕霧からとりなしてほしいと頼みます。

兄弟たちも皆悲しむ中で柏木は、とうとう息を引き取ります。
とりわけ両親の嘆きは激しく、伝え聞いた女三宮も憐れに思って泣きました。

三月。
柏木と女三宮の子・薫の五十日の祝いが催されました。
薫を抱き上げた源氏はその容姿の美しさに柏木の面影を見て、さすがに怒りも失せ涙します。

一方、夕霧は柏木の遺言を守り未亡人となった落葉の宮の元へ訪問を重ねては、そのゆかしい暮らしぶりに次第に心惹かれていくのでした。

三十五帖 若菜下

三十七帖 横笛

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