大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。
こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。
1桐壷 | 2帚木 | 3空蝉 | 4夕顔 | 5若紫 | 6末摘花 |
7紅葉賀 | 8花宴 | 9葵 | 10賢木 | 11花散里 | 12須磨 |
13明石 | 14澪標 | 15蓬生 | 16関屋 | 17絵合 | 18松風 |
19薄雲 | 20朝顔 | 21少女 | 22玉鬘 | 23初音 | 24胡蝶 |
25蛍 | 26常夏 | 27篝火 | 28野分 | 29行幸 | 30藤袴 |
31真木柱 | 32梅枝 | 33藤裏葉 | 34若菜上 | 35若菜下 | 36柏木 |
37横笛 | 38鈴虫 | 39夕霧 | 40御法 | 41幻 | 42匂宮 |
43紅梅 | 44竹河 | 45橋姫 | 46椎本 | 47総角 | 48早蕨 |
49宿木 | 50東屋 | 51浮舟 | 52蜻蛉 | 53手習 | 54夢浮橋 |
『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。
では、四十六帖:椎本(しいがもと)のあらすじ紹介です。
「源氏物語」四十六帖:椎本(しいがもと)あらすじ
薫23歳の春2月から24歳の夏。
2月20日ごろ、薫から宇治の姫君の話を聞いて興味を持った匂宮は、宇治の夕霧の別荘に立ち寄り、薫たちと碁や双六をしたり琴を弾いたりして楽しみます。
宇治川を挟んだ対岸にある八の宮邸にもそのにぎやかな管弦の音が響き、八の宮は昔の宮中での栄華の日々を思い出さずにはいられませんでした。
翌日、八の宮から薫に歌が届きます。
それを見た匂宮が代わりに返歌をします。
匂宮は帰京後も八の宮の屋敷に歌を送るようになり、八の宮はその返歌を中君に書かせるようになりました。
厄年の八の宮は、薫にふたたび姫君たちの後見を托す一方で、姫君たちには軽々しく結婚して宇治を離れてはいけないと戒め、8月20日ころに亡くなりました。
薫や匂宮が弔問に八の宮邸を訪れても、悲しみに沈む姫君たちはなかなか心を開きません。
年の暮れの雪の日。
宇治を訪れた薫は大君と対面し、匂宮と中君の縁談を話題にしつつ、大君を京に迎えたいと申し出ますが、取り合ってはもらえません。
翌年の春、匂宮の中君への思いはますます募ります。
夕霧の六の君との縁談も興味がなく、薫に中君との仲介を頼みます。
夏、宇治を訪れた薫は、喪服姿の姫君たちを垣間見て、大君の美しさにますます惹かれてゆくのでした。