大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。
こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。
1桐壷 | 2帚木 | 3空蝉 | 4夕顔 | 5若紫 | 6末摘花 |
7紅葉賀 | 8花宴 | 9葵 | 10賢木 | 11花散里 | 12須磨 |
13明石 | 14澪標 | 15蓬生 | 16関屋 | 17絵合 | 18松風 |
19薄雲 | 20朝顔 | 21少女 | 22玉鬘 | 23初音 | 24胡蝶 |
25蛍 | 26常夏 | 27篝火 | 28野分 | 29行幸 | 30藤袴 |
31真木柱 | 32梅枝 | 33藤裏葉 | 34若菜上 | 35若菜下 | 36柏木 |
37横笛 | 38鈴虫 | 39夕霧 | 40御法 | 41幻 | 42匂宮 |
43紅梅 | 44竹河 | 45橋姫 | 46椎本 | 47総角 | 48早蕨 |
49宿木 | 50東屋 | 51浮舟 | 52蜻蛉 | 53手習 | 54夢浮橋 |
『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。
では十五帖:蓬生(よもぎう)のあらすじ紹介です。
「源氏物語」十五帖:蓬生(よもぎう)あらすじ
源氏が都を追われ、後見を失った末摘花の生活は困窮を極めていました。
屋敷は荒れ果てて召使たちも去り、受領の北の方となっている叔母が姫を娘の女房に迎えようとしますが、末摘花が応ずることはありません。
やがて源氏が帰京したものの、末摘花は相変わらず忘れられたきりで嘆きに暮れています。
そのうち叔母の夫が大宰大弐となり、叔母は末摘花が頼りにしていた乳母子の侍従を連れて行ってしまいました。
年も改まって春になりました。
ある夜、花散里を訪ねようと出かけた源氏は、途中通りかかった荒れた屋敷が常陸宮邸であると気付きます。
藤原惟光が使いに立ち、今も末摘花が変わらず待ち続けていたことを知って、心打たれた源氏は姫の元を訪れます。
源氏は末永い庇護を約束して再びその世話をし活気を取り戻します。
2年後、源氏は約束通り末摘花を二条東院に引き取るのでした。