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「源氏物語」十九帖:薄雲(うすぐも)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では十九帖:薄雲(うすぐも)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」十九帖:薄雲(うすぐも)あらすじ

光源氏31歳冬から32歳秋。

冬になり明石の君が姫君と住む大堰は、寂しさを増してきます。
源氏は明石の君のつらさを思いながらも、姫を紫の上の養女にする申し出をします。

明石の御方は悩みぬいた末、母尼君の説得もあり、将来を考えて姫君を源氏に委ねることを決断します。

雪の日に源氏が姫君を迎えに訪れ、明石の君は涙ながらにそれを見送りました。

二条院では早速盛大な袴着が行われました。
姫は、はじめこそ悲しんだもののすぐに紫の上になつきます。

紫の上も今は姫君の可愛らしさに魅了されて、明石の君のことも少しは許す気になるのでした。

翌年、太政大臣(頭中将と葵の上の父)が亡くなり、その後も天変が相次ぎました。
不安定な政情の中、3月に病に臥していた藤壺が37歳でこの世を去ります。

入り日さす峰にたなびく薄雲はもの思ふ袖に色やまがへる

(あの黄昏の峰にたなびく薄雲も、あの方の死を悼んでくれているのだろうか。
私の喪服の袖と同じ、悲しみの鈍色に改まってくるなんて)

源氏は悲嘆のあまり、人目につかぬよう念誦堂に篭って泣き暮らします。

四十九日の法要が済んだ頃、藤壺の時代から仕えていた夜居の高僧が、冷泉帝に出生の秘密を密かに告げてしまいます。

衝撃を受けた帝は、天変地異の理由を実の父を臣下にした非礼と考え、源氏に譲位しようとしたが、源氏は強く固辞。
秘密が明らかとなったことに動揺します。

秋になりました。
六条御息所の娘であった斎宮の女御が二条院に下がりました。
源氏は、春秋の優劣を語りつつ恋心をほのめかします。
すると斎宮は源氏の好色を嫌がり、源氏は自制します。
昔とは変わってしまった自分の容姿に恋の季節が終わったことを自覚する源氏でした。

十八帖 松風

二十帖 朝顔

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