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「源氏物語」四十帖:御法(みのり)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では四十帖:御法(みのり)のあらすじ紹介です。

 

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「源氏物語」四十帖:御法(みのり)あらすじ

光源氏51歳3月から8月まで。

紫の上はあの大病以来、体調が優れることがありません。
しきりに出家を望むものの、源氏が許しません。

3月10日。
紫の上発願の法華経千部の供養が、二条院で盛大に行われました。
明石の御方や花散里も訪れ、紫の上はこれが最後と別れを惜しみます。

絶えぬべき御法ながらぞ頼まるる世々にと結ぶ中の契りを
((私の命とともに)もうすぐ絶えてしまう御法会もこれきりでしょうが、法華経の教えのまま世々にと結ばれたあなたとの御縁がたのもしく感じられます)

夏になると紫の上の容態はいっそう悪くなり、明石の中宮(源氏と明石の御方の娘)も養母を見舞うため里帰りしてきます。

紫の上は可愛がっていた孫の三の宮(匂宮)に、庭の桜を自分の代わりに愛でて時折仏にも供えて欲しい、とそれとなく言い遺します。

風の強い秋の夕暮れ。
明石の中宮が紫の上の病床を訪れ、源氏も加り歌を詠み交わします。
その直後、容態が悪化する紫の上。
明け方、中宮に手を取られながら、露のようにはかなく息を引き取りました。

悲しみのあまり源氏は紫の上から一切離れようとしません。
代わりに葬儀全般を取り仕切ることになった源氏の息子・夕霧が覗きに来ても悲しみを隠そうともしません。
紫の上の死顔は、生前よりなお、この上なく美しく見えました。

亡くなったのは8月14日。
亡骸はその日のうちに荼毘に付されました。
翌朝8月15日に葬送が取り行われ、帝や致仕大臣、秋好中宮など多くの人から弔問があるなか、源氏はただただ悲嘆に暮れています。

出家したい気持ちをこらえ、その日その日を過ごす源氏でした。

三十九帖 夕霧

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