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「源氏物語」三十四帖:若菜上(わかなじょう)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では三十四帖:若菜(わかな)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」三十四帖:若菜上(わかなじょう)あらすじ

光源氏39歳12月から41歳3月まで。

源氏の兄・朱雀院は六条院の行幸直後から病気を患い出家しようと考えました。
ただ、母(藤壺の異母妹・源氏女御)をすでに亡くしている愛娘・女三宮の将来が心配で躊躇しています。

弟の蛍の宮や柏木など多くの貴公子が婿候補にあがるものの、婿選びに思い悩んだ末、朱雀院は源氏にを女三宮を託すことを決心します。
源氏もそれを承諾してしまいます。
それなで正妻格だった紫の上は動揺。
ですがそれを隠し、女三宮を源氏の正妻として迎える準備をします。

年が明けた2月。
女三宮が六条院に降嫁してきました。
女三宮のあまりの幼さに源氏はがっかりします。
また、紫の上は思わぬ展開に悲しみを秘め、次第に出家を望むようになっていきました。

朱雀院が出家し、后妃たちもそれぞれ自邸に下がります。

源氏はかつて恋に落ちた朧月夜が実家へ帰ったことを知り、政敵の娘との許されぬ恋により、須磨・明石に蟄居を余儀なくされた日々を思い出していました。

源氏から「久し振りに会いたい」と使いをよこされた朧月夜は頑なに拒否するのですが、そんなことではめげない源氏。
朧月夜の実家・元右大臣邸へ向かいます。
結局よりが戻ってしまう二人。
翌朝、六条院に帰った源氏は、これまでと違う紫の上の態度に戸惑いました。

一方、内裏にいる明石の女御は体調が優れず、

実家の六条院へ帰りたい

と訴えていましたが、東宮が許してくれず、鬱々とした日々を過ごしてます。
病状を確かめると懐妊していたことがわかります。
東宮もようやく宿下がりを許しました。

六条院に帰った明石の女御に対面するついでにと、紫の上は女三宮への挨拶を申し出ます。

 

10月。
源氏の四十賀が盛大に執り行われました。
紫の上、秋好中宮を始め、上達部や殿上人など世間中が、饗応の準備に明け暮れました。

 

年が明け、明石の女御は産み月が間近に迫ったものの、体調が悪いために冬の御殿へ移り住む事にしました。
そこで祖母・明石尼君との再会を果たし、誕生時の経緯を聞いて涙します。

3月、女御は東宮の男皇子を無事に出産。
人生最大の栄華に喜ぶ明石の御方たちでしたが、宿願をかなえた明石の入道が、山に入り、消息を絶ったという文を読み、涙を流します。

一方、かねてより女三宮の降嫁を切望していた柏木は、その後も未練を残しています。

3月末。
六条院の蹴鞠の催しに訪れた柏木は、飛び出してきた唐猫が御簾を引き上げ、奥にいる女三宮の姿を垣間見てしまいます。
それ以降、柏木はますます女三宮への思いを募らせるのでした。

 

三十三帖 藤裏葉

三十五帖 若菜下

 

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