2027年大河ドラマ
『逆賊の幕臣』あらすじ
をご紹介いたします。
『逆賊の幕臣』あらすじ①はじまりの航海

万延元(1860)年。吹き荒れる太平洋の怒濤を突き進む米艦ポーハタン号の甲板に、一人の男が毅然と立っていた。
小栗忠順(松坂桃李)――日本初の遣米使節団の中核として、大海原の先にある未知の文明へ乗り出す栄誉を背負った男である。
一方、その遥か後方を追う日本の軍艦・咸臨丸(かんりんまる)の船底では、激しい揺れと凄まじい屈辱に身を震わせる勝海舟(大沢たかお)。
猛烈な船酔いによって身動きすら取れず、米軍士官に指揮権を委ねざるを得なかった勝は、薄暗い船室で天井を睨みつけ、己の無力さに歯噛みしていた。
だが皮肉にも、後世に「太平洋横断の偉業」として語り継がれるのは、この時泥を舐めた咸臨丸の方だった。
なぜなら、時代の最先端を走っていたはずの小栗は、やがて訪れる維新の嵐の中で明治新政府から「逆賊」の烙印を押され、歴史の暗闇へと強引に葬り去られる運命にあったからだ――。
『逆賊の幕臣』あらすじ②井伊直弼に見出される小栗忠順
時計の針を少し巻き戻す。
経済の素人ばかりの武士の中で、異常なほど「金勘定」と「数字」に強く、いかなる上役にも一切怯まず直言する小栗の異才を見抜いた男がいた。大老・井伊直弼(岡部たかし)である。
黒船来航以来、世界経済の巨大な渦に呑み込まれ、足元から崩壊しかけていた日本。その舵取りを託された小栗は、遣米使節として踏んだ異国の地で西洋文明の圧倒的な国力を目の当たりにし、魂を激しく揺さぶられる。
「このままでは、日本は喰われる。一刻も早く、外国に舐められない近代国家を創らねばならぬ!」と。
『逆賊の幕臣』あらすじ③内憂外患――混迷を極める幕末の財政
しかし、帰国した小栗を待ち受けていたのは、血生臭い現実。
心の支えであった井伊の暗殺。朝廷による頑なな開国拒否。さらに、生麦事件をはじめとする過激な攘夷派によるテロの頻発。それらがもたらす巨額の賠償金、皇女・和宮の降嫁、将軍の上洛、泥沼化する長州征討……。
度重なる難局は、財政を容赦なく逼迫させていく。
さらに、西郷隆盛ら薩長の志士や島津家といった大大名たちが不穏な動きを見せ、街ではインフレと格差に絶望した民衆が打ちこわしの暴動を起こす。
その足元をすくおうと、欧米列強は巨大な軍事力を背景に、日本の独立をじわじわと脅かしてくる。
まさに内憂外患。小栗は財政・外交・軍事の全権を背負う要職を歴任しながら、この崩壊寸前の国家を支えるため、文字通り不眠不休で奔走する。
迫り来る侵略の危機と、国内の分断。
これらを一気にひっくり返す起死回生の一手として、小栗はフランスからの巨額の支援を取り付けることに成功する。
「これで、一気に改革を加速させる」そう確信したのも束の間、共に歩んできたはずの将軍・徳川慶喜の瞳から、次第にその本心が読めなくなっていく。
『逆賊の幕臣』あらすじ③ライバル勝海舟
同じ頃、あの勝海舟もまた、暗躍していた。
勝は幕府の役人でありながら、密かに薩長やイギリスとも太いパイプを築き、小栗とは全く異なる「独自の近代化」の絵図を描き、虎視眈々と機をうかがっていたのである。
片や、怜悧で規律を重んじる堅物のエリート・小栗。
片や、人心を掌握して濁流を泳ぎ切る人たらしの叩き上げ・勝。
何もかもが真逆の二人だった。
だが、先進的な思想を持つがゆえに保守的な幕府内では煙たがられ、ひとたび国家の命運を分ける危機が訪れると、結局は二人の知略が利用され――驚くほど酷似し、
国を想い、己の職責を果たせば果たすほど敵を増やし、常に暗殺の刃に狙われるという危うい立ち位置までもが、二人はそっくりだった。
「気に食わない。だが、あいつにしか出来ないことがある」
互いに自分にない強烈な才能を感じ取り、激しく対立しながらも、心の奥底では誰よりもその実力を認め合っていた二人。
『逆賊の幕臣』あらすじ④小栗忠順と勝海舟の分岐点
しかし、決定的な思想の溝が、二人の行く末を分かつ。
徳川の幕府という巨大な組織を徹底的に「改良」し、未来の日本を束ねる鉄壁の「仕組み」を作ろうとする小栗。
対して、腐りかけた幕府などいっそ「解体」し、そこに眠る実力ある「個人」を解き放って活躍させようとする勝。
激突する二人の信念。
時代の大きな転換点で、交わるはずのない二人の運命の歯車が、いま猛烈な勢いで回り始める――。
(公式発表に沿って再構成しています)
| 年齢 | 年(西暦) | できごと |
| 0歳 | 1827年 | 江戸の旗本の子として生まれる |
| 20歳 | 1847年 | はじめての出仕 |
| 29歳 | 1855年 | 目付に抜擢される |
| 34歳 | 1860年 | 「遣米使節団」の目付としてアメリカへ渡る |
| 34歳 | 1861年 | ロシアによる「対馬事件」解決に奔走 |
| 37歳 | 1863年 | 軍艦奉行に就任 海軍の近代化を推進 |
| 39歳 | 1865年 | 「横須賀造船所」の建設に着手 (フランス人技師ヴェルニーを招聘) |
| 41歳 | 1867年 | 徳川慶喜が大政奉還を行う。 小栗は徹底抗戦を主張 |
| 42歳 | 1868年 | 官職を罷免され、 領地の上野国権田村(群馬県)へ隠居 |
| 42歳 | 1868年 | 新政府軍に捕らえられ、 烏川の河原で「斬首刑」となる |
安達奈緒子
■主人公
小栗忠順(おぐり ただまさ)
演:松坂桃李
■ライバル
勝海舟(かつ かいしゅう)
演:大沢たかお
■塾長
安積艮斎(あさか ごんさい)
演:中村雅俊
■大老
井伊直弼(いい なおすけ)
演:岡部たかし
■父
小栗忠高(おぐり ただたか)
演:北村有起哉
■母
くに
演:鈴木京香
■妻
みち
演:上白石萌音
■親友
栗本鋤雲(くりもと じょうん)
演:青木崇高
■友人
駒井朝温(こまい ともあつ)
演:高橋光臣
■友人
滝川具挙(たきがわ ともたか)
演:宮野真守
■友人
朝比奈昌広(あさひな まさひろ)
演:芝大輔
■奉公人
三野村利左衛門(みのむら りざえもん)
演:荒川良々


