朝ドラ『ブラッサム』
第9週(41話、42話、43話、44話、45話)
あらすじ
をご紹介いたします。
予習をして『ブラッサム』をもっと深く楽しみたい方
『ブラッサム』を観る時間のない方
あらすじだけ知りたい方
そんなみなさまのお役に立てましたら、幸いです。
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朝ドラ『ブラッサム』第9週(41〜45話)放送日

朝ドラ『ブラッサム』第9週(41〜45話)放送日は
2026年11月23日(月)〜2026年11月27日(金)
です。
朝ドラ『ブラッサム』第9週(41〜45話)あらすじネタバレ

父の物語
お互いの父親がいかに型破りで変わり者だったか――。
西尾一路と熱く語り合ったあの夜を経て、珠の心の霧は晴れていました。
次回作には、亡き父・清治の物語を書く。そう心に決めたのです。
時を同じくして、編集長・黒崎からは「『首都公論』で、近いうちに木村珠の特集を大々的に組むことを考えている」という、身に余るような提案が舞い込んでいました。
スキャンダル
珠はそれからも、一路と会っては小説や文学についての熱い議論を交わすようになっていきます。
真摯に言葉を紡ぐ一路との時間は、珠にとって何よりの刺激だったのです。
しかし、世間はそれを許しませんでした。
ある夜遅く、二人で過ごす様子が、新聞のゴシップ記事として報じられてしまったのです。
珠は責任を感じますが、一路は抗議文を出すべきだと憤ります。
黒崎の判断
ただ、一度火がついた世間の好奇の目は簡単には収まりません。
「首都公論」の編集部には、抗議や苦情の電話が殺到。
事態を重く見た黒崎は、苦渋の決断を下しました。
珠の特集企画は完全に白紙となり、次作の掲載も「出来次第」ということに。
小山牛丸との再会
四面楚歌の状況のなか、珠は街頭で小山牛丸と偶然の再会を果たします。
牛丸は珠の置かれた苦境を知っていました。

イワンは自分の選んだ道を生きた。
馬鹿と呼ばれようと、堂々と。
それこそが尊い道だとわしは思う」
その言葉は、迷える珠の胸に深く突き刺さります。
その晩、珠は部屋で読み込んだ『イワンの馬鹿』をもう一度開き、噛み締めるように読み返します。
忍への申し出
珠はすぐに、新聞記者として働く女学校の友人・忍を呼び出しました。
世間の誤解や中傷に対し、自分の言葉で世間に伝えたい。そのために、忍の働く新聞に自らの手記を掲載させてほしいと申し出たのです。
珠の並々ならぬ覚悟を見た忍は、力強くうなずきました。

今更遠慮することないわ。好きに書いたらええ。
珠の手記
こうして、新聞の紙面に珠が寄せた手記が掲載されました。
そこにつづられていたのは、嘘のない、珠の「正直な告白」でした。
夫・保との暮らしは、満ち足りた幸せな日々であったこと。しかしその一方で、自分が自分でなくなっていくような気持ちになったこと。小説を書くことだけが、唯一自分を取り戻せる手段だったこと。そして、夢中で筆を走らせる日々のなかで、気づけば夫以外の人物に惹かれてしまったこと――。
保、上京
数日後。札幌でその手記を読んだ保が、珠の元へと訪ねてきました。
保の姿を見た珠は、改めて夫に向かって深く頭を下げて謝罪します。
しかし、激怒して飛び出していったあの時とは違い、保の表情は驚くほど穏やかなものでした。

初めて会うた時、颯爽と逃げていった珠さんの背中を見て、わしは惚れたんよ…覚えちょるか?
それはまだ二人が若く、最初に木村家に嫁いだ珠が、わずか3日で婚家を飛び出して実家へ帰ってしまった、あの日のことでした。

次はどこへ駆け出すか、楽しみにしちょる
保の言葉は、珠を許し、作家として、一人の独立した人間として解き放つ、最大のはなむけでした。
珠、保、一路
保は最後に一路に会わせてほしいと願い出ます。
こうして、保、珠、そして一路の3人が一つの席を囲むという、奇妙な顔合わせが実現しました。
緊迫した空気になるかと思いきや、男二人、お酒が入るにつれて不思議と意気投合し、思いのほか話が弾んでいきます。
保も一路も、お互いの中に根底にある誠実さを感じ取り、認め合っています。
別れ
やがて酔いつぶれた一路の姿を見届けた保は、席を立ちました。
珠に見送られながら、保は振り返ることなく、札幌へと帰っていきました。
二人の夫婦としての旅路は、ここで幕を閉じたのです。
その後「葉野珠」の名で書かれた「追憶の父」は、無事「首都公論」の紙面を飾ります。
ファンレター
1983年(昭和58年)
86歳の珠は秘書・優子に助けられながら原稿執筆や着物のデザイン、仲間との麻雀と充実した日々を送っていました。
ある日優子は届いたファンレターを珠に読んで聞かせます。
それは札幌からのはがきで、差し出し人は保の孫だということが分かりました。

よかった。幸せね
珠ははがきを大事に懐にしまいます。
馬込村
1923年(大正12年)初夏。
東京の喧騒から遠く離れた馬込村は、見渡す限りの畑が広がる、当時はまだ何もない静かな田舎町でした。
そんな土地にぽつんと佇む一軒のボロ家。
そこが、珠と西尾一路が二人で手を取り合い、新しく歩み出すために選んだ城でした。
二人はできる範囲で家に手を入れると、二つの文机を背中合わせに置き、それぞれ原稿用紙に向かいます。
朝ドラ『ブラッサム』第9週(41〜45話)あらすじと史実
尾崎士郎の抗議文
菊富士ホテルに逗留し、すぐに寄り添うように同棲生活を始めた宇野千代さんと尾崎士郎さん(西尾一路モデル)。
その後、尾崎士郎さんは覚悟を決め、上京してきた千代さんの前夫と真っ直ぐに向き合うことになります。
この恋は、大正12年8月21日の『国民新聞』で、
「若い燕、白面の士郎氏」
と報じられ、世間を騒然とさせました。
しかし、尾崎さんは怯むことなく、「予は野良犬の如く彼女を盗めり」
という大胆で情熱的な言葉を新聞に公表し、自らの愛を世に宣言したのです。
藤村忠との離婚
尾崎士郎さんの代表作『人生劇場』には、千代さんの前夫・藤村忠さんと食卓を囲んだ経験が、物語として落とし込まれています。
妻「小岸照代」からの手紙を読み、上京した夫「熊木一郎」は、妻の愛人「青成瓢吉」に馴れ初めを話しながら、妻の手料理をともに囲みます。
涙を流しながらも冷静さを保とうとする熊木一郎を「あっさり戈をおさめようとする敵」と感じる青成瓢吉。
「僕等は――」
熊木一郎の声がかすれてきた。「もう敵でもなければ、味方でもない人間になっていたんです。これが一つの事実だとしたら、やはり事実に当面するよりほかに仕方がないでしょう、僕もジタバタしないでこれから新しく立ちなおることにしますよ、唯、君に言いたいことは、僕がどんなに照代を愛していたかということだけです」
妻の不貞の事実に激しい衝撃を受けながらも、千代さんの覚悟を悟った忠さんは、言葉を飲み込み、静かに送り出すほかなかったようです。


