朝ドラ『風、薫る』
第10週(46話、47話、48話、49話、50話)
「疾風に勁草(けいそう)を」あらすじをご紹介いたします。
予習をして『風、薫る』をもっと深く楽しみたい方
『風、薫る』を観る時間のない方
あらすじだけ知りたい方
そんなみなさまのお役に立てましたら、幸いです。
朝ドラ『風、薫る』第10週(46話、47話、48話、49話、50話)放送日

朝ドラ『風、薫る』第10週(46~50話)放送日は
2026年6月1日(月)〜2026年6月5日(金)
です。
朝ドラ『風、薫る』第10週(46話)あらすじ

小野田里久の死
東雲ゆきの必死の看病も叶わず、朝、小野田里久が息を引き取りました。
名前を呼び、泣き続けるゆき。
トメは脈を確認し頭を下げました。
ショックを受けたゆきは、食事も取らず寮の部屋で寝込み、実習も休んでしまいます。
朝ドラ『風、薫る』第10週(47話)あらすじ
見送る職業
ゆきが3日連続で実習を休んでいると知ったバーンズは、寮を訪れ、見習い生達に授業を行います。

私が実習を休んだのは、耐えられないからです。
小野田さんがいなくなってしまったことに。

いなくなったのではありません。
心臓の病により亡くなったのです。
小野田さんを受け持った時には、すでに治らない状態だと分かっていたはずです。

ですから…ですから、ずっと怖かったんです。
いつ亡くなってもおかしくない人の看護をするのが。
小野田さん、いい人で、会うたび毎日毎日仲良くなって、好きになってしまって…。

いい人でなければ、死んでもいいのですか?

そうではありません。
ですが…ですが、好きな人を失うのは…。
実習で思い知りました。
この仕事は看護婦は人を助けるだけでなく、見送る仕事でもあると。
むしろ何もできずに見送ることの方が多い。
私、助けたいと思ってここに来たのに。
それが辛くて…
トメの思い
ともに小野田里久を担当した工藤トメは耐えている、辛いことと耐えることは別の問題だと話すバーンスに、トメは、看病した人が亡くなる辛さをただ経験したことがあるだけだと打ち明けます。トメ は、兄を労咳(結核)で亡くしていたのです。

一番上の兄はおらたち5人の兄弟みんなさ優しくて。
何も悪い事してねえのに、悔しくて悔しくて。
敵取ってやろうと看護婦さなることさしたんだ。
おらも上の兄ちゃんが死んだ時、ずっと泣いでだ。
おっかあは今でも泣いでる。
小野田さんが死んで泣いでるゆきさん、看護師としてはダメかもしれねえが、オラは好きだ。

看護の仕事は、いえ医療の仕事に就く人は、人を助けたいと願い、勉強や訓練を重ねるのに、これから先助けられない瞬間はもっと訪れます。
ゆき、この実習で生まれた課題に、あなたなりの答えを出してください。
バーンズは、医療従事者はその助けたい気持ちと裏腹に、誰よりも死の瞬間に立ち会わなければならない、と話し、自分なりの答えを見つけるよう言いました。
ゆきの覚悟
数日後、ゆきは答えを見つけました。

私は看護婦にならないという覚悟を決めました。
私は人の生き死にに関わる仕事ができる人間じゃない。
それは、私自身のため、でも何よりも患者さんのため、私は看護婦にならないことが誠実だと。
小野田さんが教えてくれましたの、自分の気持ちが分かったらすぐに伝えた方がいいって。
だから私は、私には、看護婦はできない。
けれど、この学校が、この寮で皆さんと過ごした日々が、大好きでした。
「看護ほどどんな人間かが問われる仕事はありません」私がお宮で聞いた天の声。ナイチンゲール女史の言う通りでしたわ。

それは気のせいじゃないかしら?

ずっとおかしいと思ってた。

ナイチンゲール女史はまだご存命だもん。

ふふふ。空耳。

ゆきさん、いっぺん耳診てもらったほうがいい。
ゆきは同期生達からツッコまれ、バーンズ達の熱い抱擁に涙しながら、

私、こちらで学んだことを何一つ後悔していません。
天の声に感謝ですわ。
と学び舎を後にしました。
朝ドラ『風、薫る』第10週(48話)あらすじ
丸山の退院
丸山が退院することになりました。
退院する際、りんに気持ちを伝えて断られる丸山。
直美は住むところがない丸山のために、以前住んでいた長屋を紹介しました。
牧師の吉江は、直美の表情が柔らかくなったことを喜び、看護婦に向いているのではないかと話します。
安のあがり
一方、りんは安と槇村宗一の縁談が進んでいることを知りました。

私は働いて生きていくなんて考えらんない。
堅実な仕事に就いてて、子供にも優しくて、家柄も悪くなく、良すぎず、ついでにややこしそうな小姑もいない。
宗一さんみたいな人の奥様になるのが、結局一番幸せになれると思う。
奥様への夢を語る安。
朝ドラ『風、薫る』第10週(49話)あらすじ
心中事件
実習が始まり4ヶ月。
りんと直美が内科の配属となり、教授に挨拶をしている時、「夕凪」という女郎と柏原淳之介という青年が、ヒ素による服毒心中で運ばれてきました。
担当教授の木村文平の指示が飛びます。

女郎は後だ!
医師から放っておかれる夕凪に声をかけ、脈を取るりんと直美。
直美は、病院での扱いの差に驚きます。
柏原の父
夕凪は一命を取り留めますが、柏原は助かりませんでした。

息子が死んであの女が生きているとはどういうことだ!
こっちは息子が殺されているんだ!
あの女にたぶらかされたせいで
憤る柏原の父。
ヒ素が柏原の着物のたもとにあったことから、直美は、柏原が主導した可能性について警察に示唆すると脅しをかけ、その場を収めます。
生き地獄

また地獄に戻らなきゃなんない…
だったら死んだほうがマシだ…
と嘆く夕凪に心を痛めるりんと直美。
遣手あがりのヨシはりんと直美に、心中から戻ると折檻を受ける女郎の現実を聞かせました。
夕凪が目を覚まします。

まだ生きてる…
これで「夕凪」の人生を終わらせられると思ったのに
江戸時代の遊郭において、楼主に代わって遊女の教育や監督、接客の采配など、店内の万事を切り盛りした年配の女性。
朝ドラ『風、薫る』第10週(50話)あらすじ
新聞
原稿を新聞社に持ち込んだと話すシマケンに

新聞社には世相を反映した題材が受けるのかもしれない
と、槇村太一。
その新聞には廃娼運動についての記事が掲載されています。
夕凪を救え
夕凪の担当となった直美は、この夕凪が寛太の調べた錦栄楼の夕凪であり、客の柏原にヒ素を飲まされ無理心中を図られたことを知りました。
錦栄楼の主人・権田が乗り込んできて、夕凪を連れ帰ろうとします。
元遊郭の遣手婆の看病婦・ヨシの機転(足をくじいて動けないという嘘)でいったん追い返すことができました。
夕凪を遊郭から逃がそうと考えたりんと直美は、人生を諦める夕凪に言いました。

私は女郎が男と逃げて生まれた子供です。
本当です。
母に捨てられたので、みなしごですが。

私、今日、倒れます。
仕事ができないので、早退します。
りんは仮病を使い、実習を休んで外へ出ました。
廃娼運動の新聞記事
瑞穂屋の卯三郎に相談すると

その女郎一人助けても遊郭の仕組みは変わりません。
社会は変わらない。

私は今この時苦しんでいる夕凪さんを逃がしたい。
せっかく命を取り止めた患者さんに「生きても死んでも地獄」だなんて言わせたくない。
社会が変わるまで待ってられないんです。
卯三郎は力になれないことを謝り、女郎を救う廃娼運動家について書かれた新聞記事を見せました。

この方に会いに行ってみます。
卯三郎さん、ありがとうございます。
りんは駆け出しました。
中国の歴史書『後漢書(こうかんじょ)』に記された
「疾風知勁草」(疾風に勁草を知る)という故事成語に由来します。
「激しい強風が吹いて初めて、それに吹き飛ばされない強い草が見分けられる」
という意味で、
「平穏な時には誰が本当に信頼できる人(または強い人)か分からないが、困難や試練に直面した時に初めて、その人の意志の強さや人間的な価値がわかる」
という教訓として使われます。
(「勁草」=激しい風雪に耐える、強くたくましい草)

