「空飛ぶかにいくら」へようこそ!

「源氏物語」三十二帖:梅枝(うめがえ)あらすじ

スポンサーリンク
スポンサーリンク

大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では三十二帖:梅枝(うめがえ)のあらすじ紹介です。

スポンサーリンク

「源氏物語」三十二帖:梅枝(うめがえ)あらすじ

光源氏39歳の春。

東宮の元服に合わせ、源氏も明石の姫君の裳着の支度を急いでいました。
源氏は女君たちに薫物の調合を依頼し、自分も寝殿の奥に引きこもって秘伝の香を調合します。

雨の少し降った2月10日。
蛍の宮を迎えて薫物合わせの判者をさせました。
どの薫物もみなそれぞれに素晴らしく、さすがの蛍の宮も優劣を定めかねるほどです。
夜は管弦が催され、美声の弁少将(内大臣の次男で後の紅梅大納言)が「梅枝」を歌います。

 

翌日、明石の姫君の裳着が盛大に行われ、秋好中宮が腰結いを務めました。
姫の美しさに、目を細める中宮。

さすがは大臣の愛娘であること

と感心します。

源氏は本来ならば明石の御方も出席させるべきであったものの、噂になることを考えて、出席させられなかったことを悔やみます。

 

元服した東宮は明石の姫君の入内を待ちかねていました。
ですが源氏は、明石の姫君の異例の権勢を恐れ遠慮して入内を控える貴族が多いことを憂慮し、入内を延期します。

他の貴族にも姫君の入内を働きかけました。
それで、さっそく左大臣の姫(のちの藤壺女御。薫の妻・女二宮の母)が入内し、殿舎は麗景殿に決まります。

源氏は明石の姫君の殿舎を淑景舎(桐壺)と決め、華麗な調度類に加えて優れた名筆の手本を方々に依頼するのでした。

そんな華やかな噂を聞きながら、内大臣は雲居の雁の処遇に相変わらず悩んでいました。
源氏も夕霧がなかなか身を固めないことを案じており、親として自らの経験を踏まえつつ訓戒し、それとなく他の縁談を勧めます。

その噂を父の内大臣から聞かされた雲居の雁は衝撃を受け、あっさり忘れられてしまう自分なのだと悲しみます。

久しぶりに人の目を忍んで届いた夕霧からの文に、夕霧の冷淡さを恨む返歌をし、心変わりした覚えのない夕霧はどうして雲居の雁がこんなに怒っているのかと考え込むのでした。

三十一帖 真木柱

三十三帖 藤裏葉

タイトルとURLをコピーしました