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「源氏物語」四十四帖:竹河(たけかわ)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では、四十四帖:竹河(たけかわ)のあらすじ紹介です。

 

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「源氏物語」四十四帖:竹河(たけかわ)あらすじ

薫14歳から23歳まで。

夫・髭黒亡き後、玉鬘は遺された三男二女を抱え、零落した家を復興させようとがんばっていました。

姫君二人(大君、中の君)には、今上帝や冷泉院から声がかかりますが、帝には明石の中宮が、冷泉院には弘徽殿女御がいるため、玉鬘は迷っています。

また、薫や蔵人少将(夕霧の五男)も大君に思いを寄せる求婚者の一人でした。

薫15歳の1月下旬。
玉鬘邸に若者たちが集まり催馬楽の「竹河」を謡い興じていました。
その席で玉鬘は薫が弾く和琴の音色が亡父・致仕大臣や亡弟・柏木に似ていることに気づきます。

3月の桜の盛りの夕暮れ時。
二人の姫君は御簾をあげ、桜の木を賭け碁を打っています。
蔵人少将はその姿を垣間見てはますます大君への思いを募らせていました。

玉鬘は、大君を冷泉院のもとへと決意。
これを知った蔵人少将は、落胆のあまり母・雲居の雁に訴えます。
雲居の雁からの文に玉鬘はまた頭を悩ませてしまいますが、
4月。
参院した大君は冷泉院に深く寵愛されました。
一方、大君を手に入れられなかった今上帝は機嫌が悪く、玉鬘の息子たちは母を責めます。

翌年4月。
大君は女宮を出産しました。

中の君については、明石の中宮たちとの確執を怖れ尚、尚侍として今上帝のもとへ入内させました。

その後も冷泉院の寵愛は冷めず、大君は男御子を出産します。
冷泉院は大喜びですが、かえって周囲の者たちから嫉妬を買ってしまい気苦労から大君は里下がりすることが多くなっていきました。

一方、中の君は今上帝のもとで気楽に過ごしています。

それから数年の月日が流れ、薫は中納言に、蔵人少将も宰相中将に、それぞれ順調に昇進します。

玉鬘は大君の不幸や自分の息子たちの出世の遅さと比べるにつけ、思うに任せぬ世を悔しく思い後悔の念は絶えないのでした。

四十三帖 紅梅

四十五帖 橋姫

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