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「源氏物語」五帖:若紫(わかむらさき)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の大まかなあらすじを知りたい方のお役立ていただけましたら幸いです。

 

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「源氏物語」五帖:若紫(わかむらさき)ポイント

いよいよ源氏が生涯で一番愛した女性「紫の上」の登場です!

ポイント「若紫」=「紫の上」

この少女・若紫と後に出てくる紫の上は同一人物。
源氏とは約8歳の年の差です。

作中に「若紫」という記述はありませんが、
紫式部の記した『紫式部日記』では、紫式部が藤原公任に「若紫」と呼ばれたというエピソードが残されています。

「左衞門のかみあなかしこ此のわたりにわかむらさきやさふらふとうかゝいたまふ」
(藤原公任が酔って女房たちのいるあたりを「恐れ多くも、このあたりに若紫はおいでですか?」といいたまう)

若紫(=紫の上)には次のような性格や特徴があります。

・見目麗しく、言葉巧みで優しく、財力もある光源氏を信頼し、教えられることを素直に吸収する
・非常に賢く、光源氏が想像していたよりもさらに上の理想の女性に育つ
・光源氏の数多くの女性関係に心を痛めながらも、健気に光源氏を支える
・表面上は完璧な妻でありながら、内面では深い悩みを抱え続ける

紫の上は、光源氏の初恋相手である藤壺宮の姪で、容貌もそっくりであったことから幼いころに源氏に見初められ、誘拐にも似た形で引き取られます。

そしてこの後、平安貴族女性の宿命を象徴するような人生を歩んでいくことになります。

では五帖:若紫(わかむらさき)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」五帖:若紫(わかむらさき)あらすじ

光源氏18歳。春3月から冬10月の話。

瘧(おこり、マラリア)を病み、加持(かじ)のために北山を訪れた源氏は、通りかかった家で密かに恋焦がれる藤壺(23歳)の面影を持つ少女(若紫10歳)を垣間見ました。

少女の大伯父の僧都の話によると、少女は藤壺の姪(兄の娘)。
母を早くに亡くし、祖母である北山の尼君(40歳ほど)の元で育てられて10余年たったといいます。

源氏は少女の後見を申し出ますが、結婚相手とするにはあまりに少女が幼いため、尼君は本気にしませんでした。

それでも少女に固執する源氏。

4月、病で藤壺(23歳)が里下がりすると、源氏は藤壺の侍女・王命婦の手引きで藤壺と念願の初めての逢瀬を果たしました。

その後、藤壺は源氏の文も拒み続けます。
ですが、実はこの一回の逢瀬で源氏の子を妊娠していたのです。

一方、少女の祖母は病に伏せ、晩秋源氏がお見舞いに訪れますが、しばらくして亡くなります。

すると源氏は、身寄りのなくなった少女を盗むように少女の父・兵部卿宮より早く自らの屋敷である二条院に連れ帰り、恋しい藤壺の身代わりに理想的な女性に育てようと考えるのでした。

 

四帖 夕顔

六帖 末摘花

 

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