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「源氏物語」十一帖:花散里(はなちるさと)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では十一帖:花散里(はなちるさと)あらすじ紹介です。

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「源氏物語」十一帖:花散里(はなちるさと)あらすじ

光源氏25歳夏の話。

右大臣家の台頭や女性たちとのはかない関係に虚しさを感じてきた五月雨のころ、源氏は父である故・桐壺院の妃の一人・麗景殿女御を訪ねます。

妹の三の君(花散里)は源氏の恋人で、姉妹は院の没後源氏の庇護を頼りにひっそりと暮らしていました。

訪問の途中、昔のなじみの中川の女の元に歌を届けさせるのですが、既に心変わりしてしまったのかやんわりと拒絶されてしまう源氏。

麗景殿女御の邸は橘の花が香り、昔を忍ばせるほととぎすの声が聞こえます。

源氏は女御としみじみと故・桐壺院の昔話を語り合い、その後そっと花散里を訪れました。

花散里は源氏の不在を責めることなく、2人は穏やかに語り合いました。

橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ
(昔の人を思い出させる橘の香が懐かしいのでほととぎすはこの花の散るお邸を捜してやってきました)

 

十帖 賢木

十二帖 須磨

 

 

花散里とは…

光源氏の妻の一人。
「花散里」帖に初登場し、その呼び名は巻名の由来ともなった
「橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ」
という和歌によるもの。

源氏の父・桐壺帝の麗景殿女御を姉に持ち、源氏とは若い頃から関係があったと見られます。
容貌はそれほど美しくはないものの、姉の女御同様、温和な慎ましい性格で出自も高く、また裁縫・染物などにも堪能な女性。
源氏の妻の中では紫の上に次ぐ立場となっていきます。

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