2024年前期のNHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』
伊藤沙莉(いとうさいり)さん演じる大正・昭和を生き抜いたヒロイン寅子(ともこ)の自立した人生と法廷ストーリーが描かれます。
【脚本】吉田恵里香
【ロゴデザイン】
三宅瑠人(みやけりゅうと)岡崎由佳(おかざきゆか)
【キャスト】
伊藤沙莉 / 石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智、上川周作/ 土居志央梨、桜井ユキ、平岩 紙、ハ・ヨンス、岩田剛典、戸塚純貴/ 松山ケンイチ、小林 薫
【法律考証】村上一博
【制作統括】尾崎裕和
「虎に翼」というのは中国の法家・韓非子の言葉です。
”ただでさえ強いものにさらに強い力が加わる”
という意味のことわざで、「鬼に金棒」と同意ですが語感が良く、強さや自由を感じます。これは主人公のモデルとなった三淵嘉子さんが寅年生まれで”トラママ”🐯と呼ばれていたことに由来しています。
朝ドラ『虎に翼』あらすじ|初回から最終回まで
ネタバレを含むあらすじです。
1話|寅子、見合いをする
2話|穂高、桂場との出会い
3話|明律大学女子部法科入学を決意
4話|直道と花江の結婚式
5話|はるに進学の許可を得る
6話|明律大学女子部法科入学式
7話|涼子・香淑・梅子・よね
8話|① 物品返還訴訟
9話|女性の保護と権利の限界
10話|物品返還訴訟の結審
11話|明律祭にむけて
12話|法廷劇のよねと小橋
13話|よねの生い立ち
14話|毒饅頭事件の検証
15話|法廷劇用に改変されたシナリオ
16話|明律大学法学部に進学
17話|梅子の夫の講義
18話|ハイキング
19話|寅子に突き飛ばされ花岡入院
20話|②共亜事件
21話|直言の自白
22話|無実を認める直言
23話|第一回公判
24話|自白の強要を告白
25話|桂場の名判決文で結審
26話|初めての高等試験
27話|雲野法律事務所に就職
28話|香淑の帰国、涼子の事情
29話|梅子がいない2度目の高等試験
30話|合格祝賀会での演説
31話|③「表現の自由」と時効
32話|佐賀へ赴く花岡との食事
33話|花岡の婚約
34話|優三のプロポーズ
35話|結婚、優三の本心
36話|④不貞行為と親権
37話|寅子、妊娠
38話|直道出征、寅子倒れる
39話|辞表を提出
40話|出産、優三出征
41話|終戦、直道戦死
42話|優三の死を知る寅子
43話|直言の死
44話|優三の死と向き合う寅子
45話|日本国憲法と裁判官への道
46話|寅子、民法改正を担当
47話|民法改正の反対派
48話|消極的な寅子
49話|花岡との再会
50話|穂高の言葉と本来の寅子
51話|花岡の死
52話|家庭裁判所設立準備室へ異動
53話|少年審判所と家事審判所の合併へ
54話|香淑との再会
55話|合併の力となる直明
56話|家庭裁判所開所、裁判官へ
57話|戦災孤児・道男との出会い
58話|家族と道男
59話|はるの最期
60話|道男の自立
61話|梅子との再会
62話|放棄を迫られる梅子
63話|⑤遺産相続と介護
64話|梅子の決断
65話|愛のコンサート
66話|航一との出会い
67話|改稿作業
68話|⑥親権放棄離婚裁判、尊属殺人
69話|穂高の退任記念祝賀会
70話|親権を子供が選ぶ
71話|アメリカ視察から帰国
72話|⑦不貞行為と離婚調停
73話|男女平等
74話|家族会議
75話|新潟への異動
76話|新潟地方裁判所三条支部
77話|⑧山の境界線を巡る調停と高瀬
78話|優未の点数改ざんの理由
79話|優三のことを語れない寅子
80話|優未との溝がゆっくり埋まる
81話|ライトハウスで涼子と玉に再会
82話|⑨少年のひったくり
83話|少年と美佐江
84話|涼子と玉の新たな関係
85話|太郎弁護士の涙
86話|⑩放火事件と差別
87話|知子の過去
88話|香子の協力
89話|国際結婚の難しさ
90話|航一の過去
91話|航一の訪問
92話|売春事件と美佐江
93話|高瀬と知子の友情結婚
94話|優三からの手紙
95話|航一との交際スタート
96話|東京へ異動
97話|星家に招かれる寅子
98話|⑪原爆裁判を担当する
99話|猪爪家の家族裁判
100話|航一からのプロポーズ
101話|轟と遠藤
102話|結婚と苗字
103話|性転換と多様性
104話|夫婦のようなもの
105話|仲間からの裁判風祝福
106話|星家で暮らし始める寅子と優未
107話|子供たちとの溝
108話|中学生の勉強会と女性法曹の労働環境
109話|優未とのどかの麻雀バトル
110話|星家の本音と寅子の結論
111話|雲野の死
112話|口頭弁論・百合の物忘れ
113話|優未がのどかを蹴り飛ばす
114話|のどかに優未の不満爆発
115話|原爆裁判の判決が言い渡される
116話| 多岐川のお見舞い
117話|「笹竹」で桂場をお祝い
118話|美位子の事件
119話|優未の道
120話|多岐川の思い
121話|朋一の異動
122話|少年法改正ありきの議論に寅子イライラ
123話|美雪との出会い
124話|よねに憧れ続ける涼子の選択
125話|美佐江の手帳
126話|よねの弁論
127話|美雪に向き合う寅子
128話|
129話|
130話|
朝ドラ『虎に翼』放送時間
初回:2024年4月1日(月)8:00 – 8:15〜
最終回:2024年9月27日(金)8:00 – 8:15
期間 | 平日 | 土曜 | 日曜 |
2024年4月1日 〜2024年9月27日 |
BS/4K 7:30-7:45
総合 8:00 – 8:15
|
総合 8:00 – 8:15 (振り返り) BS/4K 9:25-0:40 (一挙放送) |
総合 11:00-11:15 (再) |
朝ドラ『虎に翼』キャスト
- 主人公:猪爪寅子(いのつめともこ)…伊藤沙莉
- 寅子の母:猪爪はる(いのつめはる)…石田ゆり子
- 寅子の父:猪爪直言(いのつめなおこと)…岡部たかし
- 寅子の兄:猪爪直道(いのつめなおみち)…上川周作
- 寅子の弟:猪爪直明(いのつめなおあき)…永瀬 矢紘(子役)
- 寅子の弟:猪爪直明(いのつめなおあき)…三山凌輝
- 下宿人で初婚相手?:佐田優三(さだゆうぞう)…仲野太賀
- 再婚相手?星航一(ほしこういち)…岡田将生
- 寅子の先輩裁判官:桂場等一郎(かつらばとういちろう)…松山ケンイチ
- 寅子の生涯の師:穂高重親(ほだかしげちか)…小林薫
- 法律事務所代表:雲野六郎(うんのろくろう)…塚地武雅
- 上司:多岐川幸四郎(たきがわこうしろう)…滝藤賢一
- 多岐川の右腕:汐見圭(しおみけい)…平埜生成
- 協力者:久藤頼安(くどうよりやす)…沢村一樹
- 寅子の親友:米谷花江(よねたにはなえ)…森田望智
- 大学のプリンス:花岡悟(はなおかさとる)…岩田剛典
- 大学の仲間:山田よね(やまだよね)…土居志央梨
- 大学の仲間:桜川涼子(さくらがわりょうこ)…桜井ユキ
- 大学の仲間:大庭梅子(おおばうめこ)…平岩紙
- 大学の仲間:崔香淑(さいこうしゅく/チェヒャンスク)…ハ・ヨンス
- 大学の仲間:轟太一(とどろきたいち)…戸塚純貴
- 大学の先輩:久保田聡子(くぼたさとこ)…小林涼子
- 大学の先輩:中山千春(なかやまちはる)…安藤輪子
- 涼子の母:桜川寿子(さくらがわひさこ)…筒井真理子
- 涼子の父:桜川侑次郎(さくらがわゆうじろう)…中村育二
- 寿司屋:笹山(ささやま)…田中要次
- 新聞記者:竹中次郎(たけなかじろう)…高橋努
朝ドラ『虎に翼』実在モデル
実在モデル一覧
役柄 | 役名 | モデル | |
主人公 | 猪爪寅子 | 三淵嘉子 | 快活で歌とダンスが得意。場の空気を和らげる話術。酒豪。 |
母 | 猪爪はる | 武藤ノブ | お嬢様。 「女性は結婚して家庭に入って守るべき」 |
父 | 猪爪直言 | 武藤貞雄 | 婿。エリート。 「職業をもった自立する女性になってほしい」 |
夫 | 佐田優三 | 和田芳夫 | 優しく朴訥で無口。 |
女性弁護士仲間 | 山田よね・久保田聡子 | 久米愛 | 女性運動の指導的役割。 「スラックスでつかつか歩いてくるイメージ」 |
裁判官 | 花岡悟 | 山口良忠 | 「法を裁く人間が闇米を食べることなどあってはならない」 |
女子部設立 | 穂高重親 | 穂積重遠 | 女権拡張に尽力。渋沢栄一の孫。 |
名裁判官 | 桂場等一郎 | 石田和外 | 帝人事件の名判決文。尊属殺人の重罰規定は違憲。 |
家庭局総務局長 | 久藤頼安 | 内藤頼博 | アメリカ帰りの頭脳明晰なイケメン上司。 |
家庭裁判所の父 | 多岐川幸四郎 | 宇田川潤四郎 | 嘉子と共に家裁を設立。オープンな人柄。 |
義父 | 星朋彦 | 三淵忠彦 | 初代最高裁判所長官 |
再婚相手 | 星航一 | 三淵乾太郎 | 裁判官 |
弁護士 | 雲野六郎 | 岡本尚一 | 原爆裁判の原告代理人 |
弁護士 | 岩居 | 松井康浩 | 原爆裁判の原告代理人 |
猪爪寅子モデル三淵嘉子
三淵 嘉子(みぶち よしこ)
1914年〈大正3年〉11月13日 – 1984年〈昭和59年〉5月28日
日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長を務める。
1914年(0歳) | シンガポール | 台湾銀行に勤務する父と専業主婦の母のもと、シンガポールで生まれます。 5人兄弟の長女でした。a 旧姓は武藤。シンガポールの漢字表記に用いられた「嘉」から「嘉子」と名付けられました。 (現在でもシンガポールに住む4分の3が華人であり、シンガポールにおいて漢字の使用は盛んに行われています) |
1916年(2歳) | 丸亀 | 母の実家である香川県丸亀市に住みます |
1920年(6歳) | 東京 | 父親の転勤に伴い渋谷区で暮らすことになり、東京府青山師範学校附属小学校に入学 |
1927年(13歳) | 東京 | 東京女子高等師範学校附属高等女学校、現在のお茶の水女子大学付属に入学 |
1932年(18歳) | 東京 | 明治大学専門部女子部法科に入学 |
1935年(21歳) | 東京 | 明治大学法学部に編入 |
1937年(23歳) | 東京 | 同校同学部を卒業し、同年の高等文官試験司法科試験に合格
第二東京弁護士会に弁護士登録して |
1940年(26歳) | 明治大学卒の和田芳夫さんと結婚 | |
戦時中・戦後 | 福島へ疎開 | 疎開中に最初の夫である和田芳夫が戦地で発病し亡くなり、戦後、両親も相次いで亡くなってしまいます。
そのため弟や子供を養うこととなります。 |
1947年(33歳) | 裁判官採用願いを司法省に提出。司法省民事部勤務
「男女平等が宣言された以上、女性を裁判官に採用しないはずはない」と考えた三淵嘉子さん。 すぐには裁判官になれませんでしたが、司法省民事局局付を経て最高裁判所発足に伴い最高裁民事局局付、家庭局創設に伴い初代の家庭局局付に就任し、新しい民法や家庭審判法といった法整備を手伝うとともに、家庭裁判所の創設にも尽力し、女性の権利を仕組みづくりに参加しています。 |
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1949年(35歳) | 東京 | 東京地裁民事部の判事補(地方裁判所や家庭裁判所に配置される裁判官)として日本初の女性裁判官に就任。 |
1952年(38歳 | 名古屋 | 名古屋地方裁判所で日本初の女性判事に就任 転勤も経験してキャリアを積んでいきます。 |
東京 | 東京地方裁判所 | |
1956年(42歳) | 東京 | 裁判官の三淵乾太郎さん(初代最高裁長官だった三淵忠彦さんの子)と再婚 |
1972年(58歳) | 新潟 | 新潟家庭裁判所で日本初の女性家庭裁判所長に就任
主に少年事件を担当されます |
1973年(59歳) | 浦和 | 浦和家庭裁判所長に就任 |
1978年(64歳) | 横浜 | 横浜家庭裁判所長に就任 |
1979年(65歳) | 東京 | 裁判官を退官し、弁護士に戻ります。
16年もの間、家庭裁判所に関わった三淵嘉子さんは 家庭裁判所の「育ての母」と呼ばれることもあります。 |
1984年(69歳) | 1984年5月28日午後8時15分 骨癌のため69歳で亡くなられました。 |
三淵嘉子家族
【祖父母】
母方の祖父:武藤直言
母方の祖母:武藤駒子
【両親】
父:武藤(宮武)貞雄
母:武藤ノブ
【弟たち】
長男:一郎
次男:輝彦
三男:晟造
四男:泰夫
【最初の家族】
夫:和田芳夫(死別)
長男:和田芳武(後に三淵芳武)
【2番めの家族】
再婚相手:三淵乾太郎
再婚相手の前妻:三淵祥子(死別)
長女:那珂
次女:奈津
三女:麻都
長男:力