朝ドラ『風、薫る』
第1週(1話、2話、3話、4話、5話)
「翼と刀」あらすじ
をご紹介いたします。
予習をして『風、薫る』をもっと深く楽しみたい方
『風、薫る』を観る時間のない方
あらすじだけ知りたい方
そんなみなさまのお役に立てましたら、幸いです。
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朝ドラ『風、薫る』第1週(1話、2話、3話、4話、5話)放送日

朝ドラ『風、薫る』第1週(1~5話)放送日は
2026年3月30日(月)〜2026年4月3日(金)
初回は、2026年3月30日放映です。
朝ドラ『風、薫る』第1週(初回1話)あらすじ

大家直美 in 東京

いかにも私がみなし子で耶蘇の貧乏女、大家直美ですが、女学生の皆々様、何か?
1882年(明治15年)文明開化に沸く東京。
ツギハギの着物に十字架のエンブレム姿の大家直美は、17歳。
身寄りがなく、日当わずか3銭のマッチ工場で働いています。
一ノ瀬りん in 那須
同じ頃、栃木県那須の農村。
17歳の元筆頭家老の娘・一ノ瀬りんと妹の安と『江戸娘一代双六』に興じています。
双六のゴール、つまり「あがり」は「奥様」です。
そこへ藩主一族の血を引く母・美津が二人を薙刀の稽古へと連れ出します。

あなたたちは一ノ瀬家の娘なのですよ!
一ノ瀬家といえば代々筆頭家老の家柄。
例え藩がなくなろうと鍛錬を怠ってはなりません。
おなごの行く末は夫次第というのに、このままではろくなご縁に恵まれませんよ。
りんの父は、かつて那須の小藩で家老を務めた信右衛門。
明治維新前に農家へと転身していました。
役所づとめの中村義正から「ご家老様」と呼ばれ、再就職の話もありますが、信右衛門にそのつもりはありません。
そんななか東京の叔父・信勝から縁談話が舞い込みます。戸惑うりんとは反対に乗り気な安。

東京の裕福な商家に稼げるなら、滅多にない話だもの。立派な「あがり」。
朝ドラ『風、薫る』第1週(2話)あらすじ
父の思い
ある日、隣村で「致死率7割」と恐れられるコロリ(コレラ)が発生するものの、りんの村では祭りが催されることに。
祭り当日、書写に励む娘たちですが、楽しみで身が入りません。

本当は、女学校に入れてやりたかった。
一時の風に流されず己が頭で考え、行き先を決めるのが大事だ。
これからは学問を怠っては、飛んで行けぬぞ。
学ぶことは時に世を渡る翼となり、時に身を守る刀になる。
己を助けるのは、己の頭と心、そして体だけだ。
りんは納屋で探し物をしている時に、偶然父の秘密(刀)を見つけてしまいました。
その後、祭りで賑わう神社で幼なじみ・虎太郎や家族とつかの間の幸せを分かち合います。
美津と安の上京
美津と安は縁談の話のため上京し、スリにおそわれます。
それを助けてくれたのが、直美でした。
コロリ発生
ついに村でもコロリ(コレラ)発生。
患者の家を遠巻きに眺めるりんと幼なじみ・虎太郎。
りんの耳に、看病人を侮蔑する村人たちの声が届きます。
虎太郎の母・栄も発症し、「あそこへ行ったら二度と帰れない」と言われる「避病院」へと運ばれていきました。
明治から昭和初期にかけて、コレラや赤痢などの法定伝染病の患者を隔離・収容するために設置された医療施設の旧称です。
朝ドラ『風、薫る』第1週(3話)あらすじ
母の工面
上京した美津と安は、信勝のもとで縁談の相談を進めています。
安を席から外させると、美津は母の形見である豪華な着物と帯を差し出し、深々と頭を下げます。
その切実さに信勝はためらいながらも、10円という大金で引き取りました。
「正しさ」
避病院から戻った虎太郎とりんは、河原で会っています。
虎太郎は、村で疎外されている過酷な惨状を語り、手が震えています。
りんは思わず手を伸ばしますが、感染を恐れ、寸前で止めました。

もう帰れ。
移っといけねえから。
りんは深い後悔に沈みます。
その後、父・信右衛門から論語の一節を教わるりん。
「子のたまわく過ちて改めざる。これこそ過ち」
間違いに気づきながら改めないことこそが真の過ちである――。
その言葉に触れ、あの時手を握らなかった自分を

正しいけれど間違えた気がする。
と悔やむのでした。
信右衛門はそんなりんを慰め、武士を捨て農民となった経緯を語り、
「正しいとは難しい」とつぶやきます。
直美の境遇
東京の直美は、下谷松町教会の牧師・吉江善作から伝道者への道を勧められました。
生後すぐに親に捨てられ、教会を転々としてきた直美。

「正しい」で生きられる幸せな人が嫌い。
伝道者のお金には惹かれるけれど、私には無理です。
私、嫌いなものばっかり。
生まれつき家柄のいい人。
そう、いい人も嫌いです。
誰より自分が嫌い。
朝ドラ『風、薫る』第1週(4話)あらすじ
信右衛門、感染
信右衛門がコロリに感染しました。
看病人を雇おうと家中のお金を集めるりん。
信右衛門は納屋に立てこもり、刀をかんぬきにして「入れば斬る」と、りんに近づくことを固く禁じ、りんは納屋の前に水や着替えを運ぶことしかできません。
同じ頃、東京から戻った美津と安は、村境の橋で自警団に足止めされ、事態を知り呆然としています。
信右衛門の死
りんは納屋の格子戸の隙間から折り鶴を投げ入れたり、歌を口ずさんだりして、父を勇気づけますが、やがて納屋からは物音一つしなくなりました。
薙刀を手に納屋の前に立つりん。

父上、入ります。
息も絶えだえ、りんを止める信右衛門。

ようやく分かったそ。
あの時、腹を切らずでよかった。
死にかけているというのに、風をこの頬に受けたいと思う。
私はまだまだ行きたいようだ。
腹を切って許されるのは武士の世まで。
これからは情けないと言われようとも行きてゆかねばならんぞ。
よいか。生きろ、りん…

父上がいなければ嫌です。

お前はきっと優しい風を起こせる…。
不穏な気配に気づいたりんは、戸をこじ開け中に入ります。
目に飛び込んできたのは、すでに息を引き取った信右衛門の姿でした。
りんは父の手を取り、後悔の念に駆られます。

温かい。
もっと早く…早く…手を…間違えた。また間違えた…
朝ドラ『風、薫る』第1週(5話)あらすじ
女が成り上がるためには
1883年(明治16年)
コロリが収束し、不景気の波におそわれるある日、
直美は吉江やアメリカ人宣教師のメアリーと英字新聞を読んでいます。
記事は陸軍卿・大山巌とアメリカ帰りの大山捨松夫妻の結婚について。

会津は幕府のお味方として、大山様の薩摩は新政府側として、かつて「戦」つまり「war」をして、会津が負けたんです。
捨松様は戦に負けて、まだ子供の頃に津田梅子様たちと共にアメリカに送られ10年。
このたび帰国されたのですが、日本語より英語やフランス語が堪能になってしまわれたそうで、敵ではあるものの異国に詳しい大山様と結婚したことで、日本の和平のシンボルと言いますか。
と吉江善作が経緯を説明しました。
日本で女性が成り上がるには「玉の輿」しかない時代。
アメリカに渡るしか道はないと、直美は考えます。
りんの縁談
冬。
安の縁談は相手方の破産で立ち消えましたが、りんに18歳年上の運送業を営む男の後妻の話が舞い込みます。
相手にはりんと同い年の息子がおり、美津は「年齢も家格も不釣り合い」と憤慨。
大山捨松との出会い
ある日、道を歩くりんの眼の前に豪奢な馬車が迫ります。
間一髪で避けたものの、転んで手を擦りむくりん。
すると、中から現れたのは「鹿鳴館の華」大山捨松でした。

Are you alright?(大丈夫?)
捨松は連れの18歳上の夫・大山巌を「巌(いわお)」と呼びすてにし、フランス語で水を用意させると、手際よくりんの傷口を洗い流します。

清潔、大事。破傷風、気をつけなければならない。
純白のレースのハンカチを鮮やかな手つきで包帯代わりに巻いてくれました。
そして、巌の手を取り馬車に戻ると、笑顔を残して走り去っていくのでした。
一方、直美は風が吹く街角で占い師真風に声をかけられ、「心から笑い会える人に出会える」と告げられました。
りんの決心
虎太郎と釣りをしながら縁談の話を切り出そうとした瞬間、竿に強い手応えが走り、バランスを崩すりん。
とっさにりんを庇った虎太郎は、石で手を切ってしまいました。
りんはあの日捨松から受け取ったハンカチで虎太郎の傷を縛ります。

りんは俺の姫様だから
――虎太郎は勇気を振り絞ってりんの手を握りしめ、川を見つめます。
ですが、りんはそっと手を解き、寂しげな微笑みを残して家に帰ります。
2人の様子を見ていた母・美津の前に立つと、りんは迷いの晴れた瞳で、きっぱりと自らの決意を告げるのでした。

私、結婚する。
奥様になる。
『風、薫る』第1週「翼と刀」|史実では
・1858年(安政5)0歳|大関和・鈴木雅誕生
・1876年(明治9)18歳|父・大関弾右衛門増虎流行り病で他界、大関和結婚
鈴木雅フェリス・セミナリー(現フェリス女学院)入学
・1878年(明治11年)20歳|鈴木雅結婚
・1879年(明治12)21歳|栃木にコレラ流行、患者784人
「避病院に入ると生き胆を取られて殺される」「避病院では生き胆をとって公債のかたに外国に売りつける」と噂されていたそうです。


