大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。
こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。
1桐壷 | 2帚木 | 3空蝉 | 4夕顔 | 5若紫 | 6末摘花 |
7紅葉賀 | 8花宴 | 9葵 | 10賢木 | 11花散里 | 12須磨 |
13明石 | 14澪標 | 15蓬生 | 16関屋 | 17絵合 | 18松風 |
19薄雲 | 20朝顔 | 21少女 | 22玉鬘 | 23初音 | 24胡蝶 |
25蛍 | 26常夏 | 27篝火 | 28野分 | 29行幸 | 30藤袴 |
31真木柱 | 32梅枝 | 33藤裏葉 | 34若菜上 | 35若菜下 | 36柏木 |
37横笛 | 38鈴虫 | 39夕霧 | 40御法 | 41幻 | 42匂宮 |
43紅梅 | 44竹河 | 45橋姫 | 46椎本 | 47総角 | 48早蕨 |
49宿木 | 50東屋 | 51浮舟 | 52蜻蛉 | 53手習 | 54夢浮橋 |
『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。
では二十三帖:初音(はつね)のあらすじ紹介です。
「源氏物語」二十三帖:初音(はつね)あらすじ
光源氏36歳の新春。
新春を迎えた源氏の豪邸・六条院は、この世の極楽浄土の如く麗らかで素晴らしく栄華に満ちていました。
源氏は春の町で紫の上と歌を詠み交わし、新年を寿きます。
紫の上のもとで養育されている明石の姫君に生母・明石の御方から贈り物と和歌
年月を松にひかれて経る人に今日鴬の初音聞かせよ
(長い年月、あなたにひかれて過ごして参りました。
新年の今日、うぐいすの初音(初便り)をお聞かせくださいまし)
が届き、源氏は娘との対面も叶わぬ御方を哀れに感じます。
夕暮れ時、源氏は贈った晴れ着を纏う女君たちの様子を見に花散里と玉鬘、さらに明石の御方を訪ねます。
明石の御方は、明石の姫君からの文を読み、思い乱れてしまいます。
その夜、源氏はそのまま明石の御方の元で朝を迎えます。
これが、紫の上の不興を買うことに…。
翌日二日は、源氏のもとに大勢の公達が挨拶に訪れます。
特に若者たちは噂の玉鬘の美貌に気もそぞろ。
その後、源氏は二条東院の末摘花や空蝉を訪問し、女君たちの身の回りに気を配ります。
儀式が一段落すると今年は男踏歌が催されます。
六条院に回り来る際、玉鬘は紫の上や明石の姫君と対面、共に見物しました。
これを機に女楽を開催することを源氏は考えます。