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「源氏物語」三十三帖:藤裏葉(ふじのうらば)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では三十三帖:藤裏葉(ふじのうらば)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」三十三帖:藤裏葉(ふじのうらば)あらすじ

光源氏39歳。

夕霧の縁談話を聞き、内大臣は焦ります。

源氏の息子・夕霧と娘・雲居の雁の恋を無理矢理引き離して数年。
二人の恋愛は世間に知られているし、いまさら違う相手と娘を結婚させるのは聞こえが悪い
夕霧の方から結婚を申し込む様子もない
自分が折れるべきか…

夕霧と雲居の雁の祖母であり、内大臣の母である大宮の法事の席で袖をひいて話しかけてきた内大臣に夕霧は戸惑います。
もしや許してもらえるのかと眠れない一夜を過ごしました。

4月。
自邸で藤の花の宴を開くという内大臣の口上を持った息子の柏木が、夕霧を迎えにやってきました。
緊張している夕霧に源氏は出かけるよう促し、着替え用にと自らの上等な衣服を選び与えます。

藤の花の宴で内大臣はかねての仲であった娘の雲居の雁と夕霧の結婚を認めました。
仲睦まじい夫婦の誕生に源氏は喜び、夕霧の辛抱強さを褒めます。
内大臣も後宮での競争の多い入内より、立派な婿を迎えた今の結婚の方が幸せだと分かり、心から喜んで夕霧を大切に扱うのでした。

一方、源氏の娘・明石の姫君の入内の日取りが決まりました。
養母・紫の上は生き別れた実母・明石の御方に後見役を譲ります。
明石の御方はたいへん喜びます。

入内後、産みの母・明石の御方と育ての母・紫の上は初めての対面。
互いに相手の美点を見いだして認め合った二人は、これまでのわだかまりも氷解し、心を通わせるのでした。

 

秋になり、四十の賀を控えて源氏は准太上天皇の待遇を受け、内大臣が太政大臣に昇任しました。

夕霧も中納言に昇進。
これを機に大宮がかつて住んでいた三条の邸を改装し、雲居の雁とともに移り住みます。

11月。
紅葉の六条院へ冷泉帝(源氏と藤壺の子)と朱雀院(源氏の兄)が揃って行幸し、華やかな宴が催されました。
源氏や朱雀院は若かりしころ催された紅葉の賀に思いを馳せます。
少年の日の高麗人の予言が実現し、源氏は栄華の頂点に立ったのでした。

三十二帖 梅枝

三十四帖 若菜上

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