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【ネタバレ】2025年NHK大河ドラマ『べらぼう』第3話あらすじ

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2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第3話あらすじ

を紹介いたします。

順次あらすじを公開していきますので、お楽しみいただけますと幸いです。

※ネタバレ含みます

 

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大河ドラマ『べらぼう』第3話 あらすじ

『細見 嗚呼御江戸』のヒット

鱗形屋(片岡愛之助)が、吉原の女郎屋の関係者たちに正月に発行する『細見嗚呼御江戸』の披露会を開催しています。

吉原は、なじみ客などに配るため、細見(ガイドブック)を前もって一定部数買取ります。つまり細見の版元は必ず儲かるというわけです。

最新情報が盛り込まれた「改」の内容に満足した女郎屋の主人たちは「序」を書いたのが平賀源内(安田顕)だと知らされると色めき立ちました。

蔦重(横浜流星)の功績に感謝している鱗形屋が、奥付に「蔦屋重三郎」と名を入れたため、一同はどよめきました。

ただ、内緒で作業をしていた蔦重は駿河屋(高橋克実)にバレてしまい

いつから本屋になったんだ

と張り倒されました 。

吉原に客を呼び戻すためだ

と反論すると

甘い考えだ

とさらに折檻しようとしてきます。

唐丸(渡邉斗翔)や義兄の次郎兵衛(中村蒼)が止めに入るもののかないません。

正月の田沼屋敷では、田沼意次(渡辺謙)とその息子・意知(宮沢氷魚)があん餅雑煮を食べながら平賀源内と面会しています。

源内は「お年玉と称して『細見嗚呼御江戸』を手渡します。

パラパラとめくっていた意知は、蔦重の名前に目を留めました。

意次は、それが「ありがた山の寒ガラス」と言った者だと気づき、

これで吉原に人が来るようになるのか

と問いかけます。

もちろん

と太鼓判を押す源内。

入銀本で資金集め

ところが、『細見嗚呼御江戸』がヒットしても、客足は伸びません。
見るだけで満足してしまうのです。

蔦重が場末の河岸見世の様子を見に行くと、”梅毒”の症状に苦しむ女郎がたくさんおり、二文字屋の女将きく(かたせ梨乃)は見世を畳むと言い出します。

亡き恩人の朝顔(愛希れいか)のためにも二文字屋を守りたい蔦重は、なんとかすると請け負います。

一計を案じた蔦重は、まず、花の井(小芝風花)に協力を頼みます。

花の井は文を出して長谷川平蔵(中村隼人)を松葉屋に呼び、女郎の絵姿を集めた「入銀本(集めた額で女郎の掲載順が決まる)」を作る話が持ち上がっていると切り出しました 。

花の井が

何としても冒頭を飾りたい

と目を潤ませて訴えると、平蔵は50両を用意し、そのまま蔦重がきくに渡します。

その後も蔦重はでっちあげた入銀本の話を吉原の女郎たちに触れ回り、競争心を煽って入銀を募って大金を確保しました。

田沼、賢丸養子大作戦

その頃、田沼屋敷には白河松平家から書状が届いていました。

内容は田安家の賢丸(寺田心)を養子に欲しいというもの。
白川松平家は、徳川吉宗に近い血筋の婿をもらってとにかく家の格を上げたかったのでした。一度断られた話でしたが、反対していた田安宗武が亡くなったことで再び依頼をしてきたのです。

大きな見返りが期待した田沼意次は、策を練ります。

10代将軍徳川家治(眞島秀和)のもとを訪れた意次は、賢丸が宴を一喝した件を褒め称え、

この才能を埋もれさせるのはもったいない

と進言しました。

これを受けて家治から田安家に養子の話の打診がありました。
賢丸は病弱な兄の治察に万が一のことがあったら田安家を継ぐ者がいなくなるとして難色を示したのですが、家治から直々に

「万が一の時は賢丸を呼び戻していい」

という言質を取り、賢丸は安心して養子の話を承諾します。

『一目千本』初めての本づくり

その頃、吉原の親父たちの茶会に出向いた蔦重は、平蔵から入銀本作りを頼まれたと語ります。
女郎屋主人達は自分たちが金を出さずとも 吉原の宣伝になる本ができると知って喜びますが、またもや駿河屋は激怒し、蔦重を茶会の席から引きずり出します。

何でそんな頑なに!

蔦重に詰め寄られてバランスを崩した駿河屋は階段から転げ落ちました。

でてけーー!!

追い出された蔦重は唐丸とともに二文字屋の空き部屋に置いてもらうことになりました。

荒れた場所は慣れている

と口にした唐丸に

記憶が戻ったのか?

と聞き返しますがお茶を濁されるばかり。

蔦重は、何としても入銀本で吉原に客を呼びたいと考えていました。それは養父の機嫌よりも重要なこと。

入銀本は贈答用なので本屋で販売されませんが、それを逆手にとる作戦です。魅力的な本ができれば、それを手に入れるため吉原の馴染みになりたい男達が押し寄せるはずです。

魅力的な本づくりには良い絵師が必須です。
どの絵師がよいのか…
思案した蔦重は、北尾重政(橋本淳)のもとを訪れ、入銀をした120人の女郎を描いてほしいと依頼します。
重政なら「120人の描き分け」ができると考えたからでした。

ですが重政は、

似たような絵が続くだけだと面白くないのでは?

と気が進まない様子です。

そこで、一人一人を花に見立てて描いてはどうかと提案すると、重政もこれに乗ってきました。

「ツーンとしてる女郎は、わさびの花」
「夜冴えないのは昼顔」
「無口なのはクチナシ」
「文ばかり書いているのはカキツバタ」

さっそく本作りが始まります。

蔦重が女郎の見立てを考え、重政が絵を描いていきます。
彫り師や摺り師らの作業を経て摺り上がったものを、唐丸や二文字屋の女郎達と共に徹夜で本の形に綴じていきました。
蔦重が本作りの楽しさに目覚めつつ完成させたのが、入銀本『一目千本』です。

蔦重は真っ先に駿河屋に持って行きました。
主人はいらないと言って奥へ引っ込んでしまいましたが、

気が向いたら見てください

と置いていきました。

この後、入銀してもらった女郎たちに配り、女郎屋の主人たちにも

新しい客付けに使ってください

と言って無料で渡しました。

さらに「吉原のなじみ客になったらもらえる本、欲しかったら吉原 行け」

というキャッチフレーズで、湯屋や髪結床、茶屋、居酒屋など男たちがたむろしそうなありとあらゆる場所に見本を配り回るサンプルプロモーションを行いました。

駿河屋の本音

駿河屋を訪れた扇屋右衛門(山路和弘)が

茶屋の仕事の片手間に本を作るくらいいじゃないか

と親子喧嘩の仲立ちをしています。
扇屋は駿河屋が養子の中で蔦重だけ手放さなかったのは、店を継がせるつもりだったからだと気がつきます。

意地を張る駿河屋に対し

吉原のためにタダで東奔西走している蔦重を追い出すなんて算盤(そろばん)が合わない

と皮肉を言う扇屋は、帰りがけに

面白いので『一目千本』は店には置いておいた方がいい

と助言します。
駿河屋は本を開きます。
花に見立てられた女郎たち。
中でも「噂を吹聴して回る志津山を(東野絢香)をクズ(葛)」に見立てたページを目にした途端、吹き出してしまいます。
いつの間にかそばに来ていた妻のふじ(飯島直子)も、本を読んで笑っていました。

誰よりもこの街を見ている

と蔦重に感心するふじですが、駿河屋は何も語りません。

『一目千本』の作用・副作用

蔦重は『一目千本』を九郎助稲荷にも供え、唐丸と手を合わせていると、吉原が人で溢れかえっているとの報せが届きます。

メインストリートの仲の町に駆けつけると『一目千本』に描かれた女郎の話をしながら歩く客がいます。

何かいつもの道じゃないみたいだね

と震える声でつぶやく唐丸。
蔦重の目にも涙。

蔦重が歓喜の雄叫びをあげた瞬間、誰かに背後から勢いよく頭を叩かれました。

振り返ると駿河屋。

わめいてんじゃねえよ、べらぼうが!

次郎兵衛の店が回っていないので戻ってこいとのことでした。

五十間道の店には、入口に客を待たせ文句を言われている義兄の姿がありました。

戻ってもいいんですか?

問う蔦重。

志津山のクズ、最高だった
吉原のためにせいぜい気張ってくれ

と答える駿河屋。

蔦重は去っていく背中に一礼します。

後日、『一目千本』を作るきっかけともなった平蔵から花の井に文が届きます。

文には、
「親の遺産を食いつぶしたのでもう会いに行けない」
と書かれていました。

さすがに胸が痛む蔦重ですが、花の井が

50両で河岸見世を救った男など粋の極み

と口を添えると、

確かにそうだ

と少し気が晴れ、明るい光の差し込み始めた吉原を亡き朝顔も喜んでくれているはずだと語り合います。

 

同じ頃、鱗形屋は『一目千本』の「書肆 蔦屋重三郎」という文字を冷たい目で見つめていました。
鱗形屋の主人の心には、ゆっくりと 暗い情念が渦を巻き始めていたのでした。

前回のあらすじ

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あらすじ一覧

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大河ドラマ『べらぼう』第3話|登場人物とキャスト

第3話のあらすじに出てくる主な人物をご紹介いたします。

役名 キャスト 役柄 史実では
語り:
九郎助稲荷(くろすけいなり)
綾瀬はるか 吉原遊廓内にあった稲荷社。
現在は吉原神社に祀られている。
蔦屋重三郎 横浜流星 主人公 江戸の名プロデューサー
蔦屋重三郎は何をした人?
てい 橋本愛 主人公の妻 娘あり、吉原帰りの夫を咎める
駿河屋 高橋克実 主人公の養父 「蔦屋」茶屋などを営む
ふじ 飯島直子 主人公の養母
次郎兵衛 中村蒼 主人公の義兄 大門口の引手茶屋の主。
実家が裕福なので商売に熱心ではない
留四郎 水沢林太郎 五十間道の蔦屋で働く
唐丸 渡邉斗翔 少年
半次郎 六平直政 蕎麦屋
松葉屋半左衛門 正名僕蔵 妓楼主 吉原の有名妓楼主
最盛期を築く
いね 水野美紀 松葉屋女将
花の井/五代目瀬川 小芝風花 松葉屋女郎 伝説の悲運の名妓
うつせみ 小野花梨 松葉屋女郎
松の井 久保田紗友 松葉屋女郎
とよしま 珠城りょう 松葉屋番頭新造
朝顔 愛希れいか 松葉屋女郎
きく かたせ梨乃 河岸見世・二文字屋女将
ちどり 中島瑠菜 二文字屋女郎
大文字屋市兵衛 伊藤淳史 妓楼主 2代目大文字屋
初代が小柄でケチで「カボチャ」と呼ばれた。
狂歌界のキーパーソン
扇屋右衛門 山路和弘 妓楼主 蔦重と同じ狂歌グループで吉原の交流で重要な役割を果たす
りつ 安達祐実 大黒屋女将
志津山 東野絢香 玉屋女郎
北尾重政 橋本淳 絵師 蔦重最初の本の絵を描いた。人望があり長生き。
鱗形屋孫兵衛 片岡愛之助 版元 「鶴鱗堂」『吉原細見』を独占刊行した書店・版元。
武家とトラブルを起こす
鱗形屋長兵衛 三浦獠太 鱗形屋の跡取り息子
藤八 徳井優 鱗形屋の番頭
徳川家治 眞島秀和 10代将軍 文武両道で将来を嘱望されていたが神経質で長男を亡くし政治に興味を失う。
知保の方 高梨臨 家治の側室・家基の母 子を産むが正室(倫子)の養子に出され抱くことが許されなかった
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小田新之助 井之脇 海 浪人
松平武元 石坂浩二 老中首座 意次の上司。
吉宗に重用され、家重の後見に。
宝蓮院 花總まり 定信の養母
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