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「源氏物語」十四帖:澪標(みおつくし)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では十四帖:澪標(みおつくし)のあらすじ紹介です。

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「源氏物語」十四帖:澪標(みおつくし)あらすじ

光源氏28歳10月から29歳。

罪を許された光源氏は都に返り咲き、蟄居前の官位・右大将から大納言へ昇進。

参内の日を迎えました。

清涼殿へ行き、体の弱い兄・朱雀帝と3年ぶりに再会し兄弟水入らずの時を過ごした源氏は、東宮(藤壺との不義の子・後の冷泉帝)とも再会します。
故・葵の上との長男・夕霧は、殿上童として東宮に仕えていました。

東宮の元服を機に、病気がちな朱雀帝は位を退き、冷泉帝へ譲位します。

源氏は内大臣に昇進し、政界を引退していた左大臣が太政大臣を任じられ摂政に就任しました。

3月半ば。
明石の御方が無事姫君を出産すると
源氏は将来后になるであろう姫君のために乳母と祝いの品を明石へ送ります。
その件を紫の上に打ち明けると、子のない紫の上は素直に嫉妬してみせます。
そんな紫の上を好ましく感じる源氏でした。

秋になり、源氏は住吉へ盛大にお礼参りにでかけます。

偶然、同じ日に来合わせた明石の父娘は、そのきらびやかな様子に気おされ、改めて源氏との身分の差を思い知らされます。

藤原惟光の知らせで明石の君が来ていたことを知った源氏は、声もかけられずに去った明石の君を気の毒に思い、使いを送って歌を交わしました。

みをつくし恋ふるしるしにここまでも
めぐり逢ひけるえには深しなお

(この身をつくして恋するしるしに、ここでもめぐり逢うことができました。私達の縁は深いのですね)

和歌をもらった明石の君は、源氏の心に涙します。

数ならでなにはのこともかひなきになどみをつくし思ひそめけむ

(数にも入らないわたくし。何につけても甲斐のない身なのに、どうして身をつくして、あなたを思いそめてしまったのでしょう)

帝が変わったので六条御息所も娘の斎宮とともに都へ戻っていましたが、病に倒れ、ひさしぶりに源氏は見舞いに赴きます。

死期を悟った六条御息所は源氏に娘の将来を託し、決して娘を愛人にはしないよう釘を刺してこの世を去りました。

源氏は斎宮への未練を感じながらも好き心をおさえ、六条御息所との約束を守って養女に迎えます。

兄・朱雀院から斎宮を妃にとの要望が来ましたが、
源氏は藤壺の助言を得て、斎宮を自分たちの息子・冷泉帝へ入内させることを計画します。

十三帖 明石

十五帖 蓬生

 

 

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