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「源氏物語」四十一帖:幻(まぼろし)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では四十一帖:幻(まぼろし)のあらすじ紹介です。

 

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「源氏物語」四十一帖:幻(まぼろし)あらすじ

光源氏52歳の正月から12月晦日までの一年間。

紫の上が世を去り、また新しい年がめぐってきました。
新春の光を見ても悲しさは改まらず、源氏は年賀の客にも会わずに引きこもっています。
紫の上に仕えていた女房たちを話相手に、後悔と懺悔の日々を過ごしている源氏。
娘の明石の中宮は、紫の上が可愛がっていた第三皇子(匂宮)を源氏の慰めに残し、宮中に帰っていきます。

春が深まるにつれ、春を愛した故人への思いが募ります。
正妻・女三宮や明石の御方のもとを訪れても、紫の上を失った悲しみが深まるだけでした。

4月、花散里から衣替えの衣装と歌が届けられました。

五月雨の頃になると、夕霧に紫の上の一周忌の手配を頼み、
8月の命日には、生前に紫の上が発願していた極楽曼荼羅の供養を営みました。

年が明けたら出家を果たそうと考えている源氏は、身辺を整理し始めます。

整理の途中、須磨にいたころに届いた紫の上の手紙の束が出てきます。
墨の色も今書いたかのように美しく、寂寥の念はひとしおでしたが、すべて破って燃やしてしまいます。

 

12月、六条院で行われた御仏名の席で、源氏は紫の上の死後、初めて公に姿を現しました。その姿は「光る君」と愛でられた頃よりも一層美しく光り輝いており、昔を知る僧、並びに出席した貴族たちは涙を流しました。

晦日、はしゃぎまわる匂宮を見るのもこれが最後かと思います。最後の新年を迎えるための準備をする源氏でした。

もの思ふと過ぐる月日も知らぬ間に年もわが世も今日や尽きぬる

(物思いしながら過ごし月日のたつのも知らない間に今年も自分の寿命も今日が最後になったか)

四十帖 御法

雲隠 / 四十二帖 匂宮

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