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「源氏物語」五十帖:東屋(あずまや)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では、五十帖:東屋(あずまや)のあらすじ紹介です。

 

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「源氏物語」五十帖:東屋(あずまや)あらすじ

薫26歳の8月から9月にかけて。

薫は、亡き大君に似た浮舟に関心を持ちつつも、受領の継娘という身分の低さにためらっていました。その浮舟の母である中将の君も、身分違いの縁談に消極的です。

八の宮の女房だった中将の君は、娘を八の宮に認知されず、裕福な常陸介と再婚して東国に長く下っていました。
その間も高貴な血を引き美しい浮舟をことさら大事に育て、良縁をしきりに願っていたのでした。

20歳を過ぎた浮舟は、左近少将と婚約します。
財産目当ての左近少将は、浮舟が実子でないと知ると実の娘である妹に乗りかえ結婚してしまいます。

浮舟を不憫に思った中将の君は、二条院の中君のもとに浮舟を預けました。

浮舟を見つけ、強引に言い寄ってくる匂宮。
ですが、明石の中宮が倒れたという御所からの知らせで、浮舟に未練を残しつつ出かけます。

姉の夫に言い寄られるという出来事にいたたまれない思いの浮舟。
心を痛める中君でしたが、浮舟とともに絵巻物を読み、姉が生き返ったようだと感じます。

中将の君は、驚いて彼女を引き取り三条に隠します。

秋9月。
薫は浮舟が三条の隠れ家にいることを知り、弁の尼に仲立ちを頼んでその小家を訪れ契を結びました。

さしとむるむぐらやしげき 東屋のあまりほどふる雨そそきかな
(東屋に葎が生い茂って戸口を塞いでしまったのか、あまりに長い間雨だれの落ちる中で待たされるものだ)

そして翌朝、宇治に向かう二人。

浮舟に大君の面影を映し見る薫は、顔が瓜二つなのに教養は大君とは程遠い浮舟の扱いに思い悩んでいました。

四十九帖 宿木

五十一帖 浮舟

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