大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。
こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。
1桐壷 | 2帚木 | 3空蝉 | 4夕顔 | 5若紫 | 6末摘花 |
7紅葉賀 | 8花宴 | 9葵 | 10賢木 | 11花散里 | 12須磨 |
13明石 | 14澪標 | 15蓬生 | 16関屋 | 17絵合 | 18松風 |
19薄雲 | 20朝顔 | 21少女 | 22玉鬘 | 23初音 | 24胡蝶 |
25蛍 | 26常夏 | 27篝火 | 28野分 | 29行幸 | 30藤袴 |
31真木柱 | 32梅枝 | 33藤裏葉 | 34若菜上 | 35若菜下 | 36柏木 |
37横笛 | 38鈴虫 | 39夕霧 | 40御法 | 41幻 | 42匂宮 |
43紅梅 | 44竹河 | 45橋姫 | 46椎本 | 47総角 | 48早蕨 |
49宿木 | 50東屋 | 51浮舟 | 52蜻蛉 | 53手習 | 54夢浮橋 |
『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。
では、四十八帖:早蕨(さわらび)のあらすじ紹介です。
「源氏物語」四十八帖:早蕨(さわらび)あらすじ
薫25歳の春の話。
父・八の宮と姉・大君を亡くした中君がいまだ悲嘆に暮れているなか、宇治の里にまた春が訪れました。
匂宮は、2月上旬に中君を京の二条院に迎えることにし、
後見人の薫は、中君のために上京の準備に心を配ります。
上京の前日、薫は宇治を訪れ、中君とふたりで大君の思い出を夜更けまで語り合いました。
匂宮のもとへ移る中君がいまさらながら惜しく、薫は後悔の念に駆られます。
2月7日。
二条院に迎えられた中君は、匂宮から手厚く扱われます。
六の君と匂宮の婚儀を目論んでいた夕霧は、20日過ぎに末娘六の君の裳着を決行し、薫との縁組を打診してみました。
ですが、薫の対応はそっけなく。
薫に断られた夕霧は
亡くなられた大君といい、生きている中君といい、当代きっての貴公子2人に想われるこの姉妹は…
と、宇治の姉妹に心を奪われて愛娘・六の君に興味を示さない薫と匂宮に不満を抱きます。
桜の盛りのころ、薫は二条院を訪れ中君と語り合いました。
中君に親しく近付く薫に、匂宮は警戒の念を抱きます。
そんな薫、匂宮の気持ちを中君は煩わしく感じるのでした。