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「源氏物語」四十七帖:総角(あげまき)あらすじ

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大河ドラマ『光る君へ』のなかで、ついにまひろが源氏物語をしたため始めます。

こちらでは、まひろの描いた「源氏物語」の内容・あらすじを一帖ずつご紹介します。

 

桐壷きりつぼ 帚木ははきぎ 空蝉うつせみ 夕顔ゆうがお 若紫わかむらさき 末摘花すえつむはな
紅葉賀もみじのが 花宴はなのえん あおい 10賢木さかき 11花散里はなちるさと 12須磨すま
13明石あかし 14澪標みおつくし 15蓬生よもぎう 16関屋せきや 17絵合えあわせ 18松風まつかぜ
19薄雲うすぐも 20朝顔あさがお 21少女おとめ 22玉鬘たまかずら 23初音はつね 24胡蝶こちょう
25ほたる 26常夏とこなつ 27篝火かがりび 28野分のわけ 29行幸みゆき 30藤袴ふじばかま
31真木柱まきばしら 32梅枝うめがえ 33藤裏葉ふじのうらば 34若菜上わかなじょう 35若菜下わかなげ 36柏木かしわぎ
37横笛よこぶえ 38鈴虫すずむし 39夕霧ゆうぎり 40御法みのり 41まぼろし 42匂宮におうみや
43紅梅こうばい 44竹河たけかわ 45橋姫はしひめ 46椎本しいがもと 47総角あげまき 48早蕨さわらび
49宿木やどりぎ 50東屋あずまや 51浮舟うきふね 52蜻蛉かげろう 53手習てならい 54夢浮橋ゆめのうきはし

『光る君へ』を深く理解するためのご参考に、また、「源氏物語」の古文を読まれる際にもお役立ていただけましたら幸いです。

では、四十七帖:総角(あげまき)のあらすじ紹介です。

 

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「源氏物語」四十七帖:総角(あげまき)あらすじ

薫24歳の秋8月から冬12月。

秋8月。
八の宮の一周忌法要が営まれ、薫はこまごまと心を配ります。
その夜、薫は大君に気持ちを伝えますが、拒まれてそのまま夜通し語り合い別れます。

大君は父宮の遺志を継ぎ、宇治の主として独身を貫く決意をしていて、その一方で妹の中君を薫と結婚させようと考えていました。

大君の衣服には薫の強い香が染み付いており、中君は薫との仲を疑っています。

一周忌が済んで間もなく宇治を訪れた薫は、大君の結婚を望む老女房・弁たちの手引きで大君の寝所に入ります。
大君はいち早く気配を察して、妹の中君を残して隠れてしまいます。
薫は、後に残された中君とそのまま語り明かしました。

大君の意思を知った薫は、大君と結ばれるためには、匂宮と中君を結婚させるしかないと考えます。
そして9月のある夜、ひそかに匂宮を宇治に案内し、中君と会わせます。

薫はそのことを大君に打ち明け結婚を迫りますが、もちろん大君は承知しません。

匂宮は三日間、中君の元に通い続けました。
ですが母后・明石の中宮に諌められ、足が遠のきます。

大君と中君は、匂宮の訪れが途絶えたことを嘆き悲しみました。

10月。
匂宮は宇治川に舟遊びや紅葉狩りを催して中君に会おうと計画しますが、盛大になりすぎて目的を果たせません。
父帝は匂宮の遠出をやめさせるため、夕霧の六の君との結婚を取り決めました。
これを聞いた大君は絶望します。

病に伏せがちな大君は、11月、父・八の宮が成仏できずに苦しんでいるという夢を見たと聞きます。
自責の念から病が重くなり、薫の懸命の看病もむなしく、薫に看取られながら草木の枯れていくように26歳の若さで息絶えました。
その日は豊明節会の日で、宇治は吹雪の夜でした。

大君と結ばれぬまま終わった薫は深い悲嘆に沈み、宇治に籠って喪に服しています。
薫の悲しみを人伝てに聞いた明石の中宮は、

ここまで想われる女人の妹姫なら、匂宮が通うのも無理はない

と思い直し、匂宮に

二条院へ妻として迎えても良い

と認めました。
匂宮は、中君を京の二条院に引き取る準備を始めます。

四十六帖 椎本

四十八帖 早蕨

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