朝ドラ『風、薫る』
第14週(66話、67話、68話、69話、70話)
「ウソと誠」
あらすじをご紹介いたします。
予習をして『風、薫る』をもっと深く楽しみたい方
『風、薫る』を観る時間のない方
あらすじだけ知りたい方
そんなみなさまのお役に立てましたら、幸いです。
朝ドラ『風、薫る』第14週(66話、67話、68話、69話、70話)放送日

朝ドラ『風、薫る』第14週(66~70話)放送日は
2026年6月29日(月)〜2026年7月3日(金)
です。
朝ドラ『風、薫る』第14週(66話)あらすじ

患者・山本
2ヶ月後、看護学生ヒデは、山本辰治(本田大輔)の担当となりました。
胃腸炎で癌の疑いもある山本は、ことあるごとに嘘を並べ、周囲を翻弄する一筋縄ではいかない男。
8月の花火を楽しみにしています。
仕事に打ち込むりん
ツヤが去った寂しさを埋めるかのように、以前にも増して猛烈に仕事へ打ち込むりん。
そんなりんに、ヒデが「看護の仕事が天職だと思っているのか」「看護婦になって楽しいのか」問いました。
つらい思いを隠し「看護婦の仕事は好きで楽しい」と答えたりん。
失望したヒデは立ち去りました。
団子屋でシマケンを見かけた直美がりんの近況を伝えると、シマケンはトンビ(紙飛行機)をりんに渡してほしいと直美に託します。
ヒデの辞意
ついにヒデが決意を固めました。

私、辞めます。
一ノ瀬先生がいい先生なら、私は看護婦にはなれないし、なりたくありません。
朝ドラ『風、薫る』第14週(67話)あらすじ
ヒデの離脱
ヒデは涙をこらえ、必死にりんに話します。

私辞めます。もうなりたくなくなったんです、看護婦。
西洋には看護婦という仕事に就く女が当たり前にいて、日本でもなれると知って看護科に入りました。
人の役に立つ仕事をして、女でも生きていけると夢見て…。
…看護婦って、何ですか?

簡単には答えられないけれど、やっぱり目の前にいる人、弱っている人に、手を差し伸べることだと思います。

その目の前に、ツヤさん、いましたよね…?
言葉につまるりんに直美が助け舟を出しました。

そりゃもう申し訳ないとは思うよ。
私たちだって先生やるの初めてだから。
看護婦っていう仕事は日本にできたばっかりなの。
まだ形も定まっていない。
私たちで、自分で作っていかなきゃならない仕事なんじゃないの?
一緒に考えていくわけにはいかない?

女が働ける時間は限られてますから、私は未来の見えないものに時間は使えません。だったら違う道を私は探そうと思います。
ヒデの離脱に、心を痛め、落ち込むりんでした。
虎太郎の励まし
仕事で病院を訪れた虎太郎に事情を話しますが、どうも噛み合いません。

仕方ない。遅かれ早かれ、所詮辞める奴は辞める。
成果が出ないのはその人に力がないからだ。
努力した者は努力しただけ上に上がれる、今はそういう自由な世の中なんだから。

けど、努力じゃどうにもならないことだって。
お金がなくて学校に行けなかったり、病気になったり、そういう人たちだっているでしょ?

俺はりんのせいじゃないって言ってるんだ。
りん、看護婦取締をおろされる
さらにりんの苦難は続きます。
院長・多田からの突然の呼び出し。
そこで告げられたのは、事実上の更迭処分でした。
ヒデの件の責任を一身に背負わされる形で、りんは「外科の看護婦取締」の職を解かれてしまい、代わりに直美が担当することに。
「一看護婦として、ゼロから出直す――」
厳しい現実を受け入れ、現場へと戻ったりんは山本の担当となりました。
朝ドラ『風、薫る』第14週(68話)あらすじ
一ノ瀬家の引っ越し
一方、私生活でも転機が訪れていました。
転居先が決まり、このまま一ノ瀬家と一緒に暮らすかどうか悩む直美。

家族と家族みたいは違うでしょ。
と話しながらも、りんからも背中を押され、直美の気持ちは揺れ動きます。
「安産祈願」
そんななか、一ノ瀬家に寛太が姿を現し、直美が大切に持っていたお守りの『浦崎八幡』が安産祈願の神社だと直美に伝えました。
かつてなら、母を捜す一心で飛びついたはずの情報ですが、温かい一ノ瀬家で過ごす日々のなかで、直美の「母を捜したい」という気持ちは、少しずつ薄れ始めていました。
心機一転
同居する道を選んだ直美。
団子屋の暖簾を継いだと話す丸山忠蔵。
そして、新聞社での仕事が軌道に乗り、手がけた書評が世間で大きな評判を呼んでいるシマケン。
それぞれが自分の足で歩み始め、それぞれの人生が交差していきます。
月餅などで知られる「新宿中村屋」創業者です。
17歳早稲田入学前に疥癬に罹り入院した時、入学までに退院したいと伝えると、りんモデル・大関和さんが人の嫌がる硫黄の塗り薬を率先して塗り、他のナースにも指示してくれたその献身的な姿を見て感激。
ただ、友人・木下尚江さんが大関和さんに求婚した際には断固として反対し、結婚を阻止。
その後も大関和さんとの交流は続き、大関和さんが晩年、脳溢血に倒れ、不自由な体で2年間の闘病生活を送っている際は
和の自宅兼大関看護婦会に自動車でやってきては、枕元に座って思い出話をし、毎度、現在の一〇万円ほどにあたる紙幣を布団の下に押し込んで帰って行った。
(引用『明治のナイチンゲール 大関和物語』田中ひかる)
と原案に描かれています。
朝ドラ『風、薫る』第14週(69話)あらすじ
りんとシマケン
団子屋で会ったりんとシマケンは近況を語り合いました。
シマケンは、先生や取締の仕事が好きだったのかと問い、

僕は「看護婦になるのがワクワクする、患者さんの話を聞くのが楽しい」って話してたりんさんが好きだから。
と励まします。

シマケンさんは、私のとんびですね。
直美と小川吾郎
同じ頃、病院の中庭には直美と小川吾郎が退院した陣内清に持参したお団子を2人で食べることに。
自身の生い立ちと自立する意志を語る直美。

なおさらすごい。みなしごで、看護婦で、ピリッとさせて。只者じゃない。また、大家さんに会いにきます。
好意を寄せる吾郎に「友だちになりましょう」と答える直美。
山本とテイの約束
山本の大腸がんの手術は無事成功。
いよいよ退院です。

これで花火の頃に牛鍋食べられますね。

おかげさまで。
真面目に医者の言うこと聞いて体治して牛鍋で食べるって、これ(テイ)と約束したんで、助かった。

牛鍋ってご褒美でもないと、この人頑張らないから。
笑顔で退院していきましたが、
セミの鳴く夏の日、発熱し再入院・再手術となりました。
手術前日、
花火の日は牛鍋屋が空いており、年の一度の夫婦の贅沢だと、体を治して今年も花火の日に牛鍋を食べる約束を妻・テイと交わしていると、笑顔で話します。
わずかな望みにかけたいというテイの希望で行われた手術でしたが、開腹してみると癌は想定より広がっており、後は山本の体力次第。
山本は、うすうす自身の病状に気づいています。
朝ドラ『風、薫る』第14週(70話)あらすじ
テイの後悔
「腸炎」だと偽り手術を受けさせたこと後悔するテイ。
山本のもとに電報が届きます。
「テイ ハツネツシ ダイジナケレドモ シバラク イカレヌ」
花火当日
一週間経ち、迎えた花火の日。
ていが来なくなり一週間、ほとんど食事を口にしていない山本は、このままだともってあと一〜二週間。
夕暮れ、容態の悪化する山本の口から漏れたのは、「家に帰りたい」という切実な願いでした。
このまま山本が亡くなれば、テイは自分を責めるだろう。

しなきゃいけない無茶なんだ。
最後に一つ嘘をつかせてほしい。
助けてください。
覚悟を決めるりん。
人力車に山本を乗せ、
夜空には、打ち上がる花火。
りんモデル・大関和さんは、帝国大学医科大学第一医院(東大病院)の外科「看病婦取締(看護婦長)」に配属されますが、まもなく看護婦取締から外され退職しています。
これは、看病婦たちの睡眠を削っての激務を見かねた和さんが、改善の建議書を外科部長・佐藤三吉さんに提出したことが原因だと言われています。
ところが、医局の頭越しに行われたこの建議を医師たちは許さなかった。佐藤三吉は和の看護婦としての能力を高く買っていたものの、医師たちと反りの合わない和を看病婦取締に就けておくわけにはいかず、解任する。頭を下げれば一看護婦として働き続けることができたのかもしれないが、和は第一医院を去ることにした。
(引用『明治のナイチンゲール 大関和物語』田中ひかる)
一方で、
すなわち諸先生は『大関は仕事の上では立派な対象だが、あの伝道には弱らされる』と互いに苦笑しあったという。果たして佐藤三吉博士も辟易、女史のあまりに熱心な伝道、それに注がれる烈々の情の避退策として、ちょうど知命堂病院長瀬尾先生から話のあるを幸い、女史をそちらへ推薦したのだとのこと。
(引用:『相馬愛蔵・黒光著作集1穂高高原』)
和さんの熱心な布教活動が理由だったとも考えられています。
いずれにせよ原因は医師との軋轢。
一看護婦としての道を選ばなかった和さんは、退職し、新潟で単身赴任を始めます。
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