2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』
第24話「 軍師官兵衛!」
あらすじ
をご紹介しています。
官兵衛の壮絶な幽閉生活、そして小一郎の鮮やかな策略と、いよいよ有岡城の戦いがクライマックスを迎える息詰まる局面です。
極限状態の籠城戦の中で、対照的な有岡城主と三木城主。
お楽しみいただけると幸いです。
※ネタバレ含みます
第 1回 1月 4日 |二匹の猿
第 2回 1月11日 |願いの鐘
第 3回 1月18日 |決戦前夜
第 4回 1月25日 |桶狭間!
第 5回 2月 1日 |嘘から出た実
第 6回 2月15日 |兄弟の絆
第 7回 2月22日|決死の築城作戦
第 8回 3月 1日|墨俣一夜城
第 9回 3月 8日|竹中半兵衛という男
第10回3月15日|信長上洛
第11回 3月22日 |本圀寺の変
第12回 3月29日|小谷城の再会
第13回 4月 5日|疑惑の花嫁
第14回 4月12日|絶体絶命!
第15回 4月19日 |姉川大合戦
第16回 4月26日|覚悟の比叡山
第17回 5月 3日|小谷落城
第18回 5月10日|羽柴兄弟!
第19回 5月17日|過去からの刺客
第20回 5月24日 |本物の平蜘蛛
第21回 5月31日 |風雲!竹田城
第22回 6月 7日 |播磨大誤算
第23回 6月14日 |さらば半兵衛
第24回 6月21日 |軍師官兵衛!
第25回 6月28日 |変事の予兆
第26回 7月 5日 |信長を笑わせろ!
第27回 7月12日 |本能寺の変
第28回 7月19日 |急げ!秀吉
第29回 7月26日 |天下への道
第30回 8月 2日 |清須会議
第31回 8月 9日 |これで、お別れにございます
第32回 8月16日 |賤ケ岳の決闘
第33回 8月23日 |市の最期
大河ドラマ『豊臣兄弟!』第24話 あらすじ

別所と荒木の籠城
1579年(天正7年)
織田信長は、籠城を続ける三木城の別所長治、有岡城の荒木村重を同時に相手にする困難な局面を迎えていました。
三木城の長治は、秀吉が差し出す降伏勧告を頑なに拒み続け、血で血を洗う戦いがすでに1年半近くに及んでいます。
城内を実質的に指揮しているのは、長治の叔父・別所賀相。
気迫で兵たちを鼓舞し続ける賀相の後ろ姿を、当主・長治は、どこか心許なげにじっと見つめるしかありませんでした。
一方、激しい睨み合いが続く有岡城では、織田信忠率いる本隊が完全に攻めあぐねていました。
信長は「村重が自ら参じるなら許す」と不気味な寛大さを示していましたが、疑心暗鬼に陥った村重がそれに応じるはずもありません。
守りの堅い有岡城を前に、織田軍の苛立ちは頂点に達します。
兵糧攻め
そんななか、信忠の軍に配属されていた小一郎は、違和感を覚えていました。
10ヶ月近くも完全に包囲されているというのに、なぜ城内の兵に疲弊の色が見えないのか…。
秘密裏に兵糧が運び込まれているに違いない。
そう直感した小一郎は、闇夜に紛れて織田方が築いた砦の周辺を自ら捜索しました。
小一郎の読みは、的中。
ガタガタと微かな音を立て、闇に紛れて荷車を押す数人の人影。それは、あろうことか織田方の兵たちでした。
小一郎がその前に立ちはだかり問い詰めると、兵たちは白状しました。城内に物資を届けて別所から銭をもらうのだ、と。
裏切りが露見し、やけくそになった兵たちがギラリと刀を抜いたその瞬間、小一郎は懐に手を入れ、意外な申し出を口にしました。

いくらで雇われた?わしはその倍出す。
その代わり二度とこのような真似をするでない。
織田のために力を尽くすのじゃ。
だしの説得
命綱を失った有岡城は、窮地に追い込まれます。
追い詰められた村重は、暗い牢に監禁している小寺官兵衛にすがりつき、打開策を求めます。
しかし、過酷な幽閉生活により、官兵衛は、まるで魂が抜けたかのように無気力に崩れ落ちたままでした。
ほどなくして、村重の元に小一郎からの降伏を促す書状が届きます。もはやこれまでと、最愛の妻・だしは、絶望に震える村重に説得を始めました

皆を救えるのは殿だけでござりまする
最愛の妻・だし(山谷花純)の言葉に村重もようやく降伏を決意。
数日後、使者として訪れた小一郎にこれまでの非を詫びました。
村重の裏切り
しかし翌朝、誰もが耳を疑う最悪の事態が起こりました。
あろうことか、あれほど愛を誓った妻子も、命を懸けて戦ってきた家臣たちもすべて城に置き去りにし、怖気づいた村重が、夜陰に紛れて毛利の元へと一人逃亡したのです。
主を失った有岡城は、呆気なく織田軍の手によって陥落。
激怒した信長は、見せしめとして残された村重の家来たちを一人残らず皆殺しにするよう冷酷に命じます。
「今楊貴妃」だしの断首
悲劇はそれだけで終わりませんでした。
その後、だしをはじめとする村重の近親者たちも捕らえられ、京の六条河原へと引っ立てられたのです。
白装束に身を包み、冷たい風が吹き抜ける処刑場に静かに座るだし。
その姿を、小一郎はなすすべもなく、悔しさを噛み締めながら見つめることしかできませんでした。
別所の処遇
有岡城の凄惨な陥落により、三木城の降伏も時間の問題となりました。
「二度と織田に歯向かうことのないよう、三木城の者を一人残らず討ち取れ」
総大将の信忠が皆殺しを命じます。
小一郎はすかさず反論するも、聞き届けられません。
軍師官兵衛!
その時、一人の男が姿を現しました。
有岡城の暗い牢から救出されたばかりの小寺官兵衛です。
長く過酷な監禁によってボロボロになった身体で足を引きずりながら、官兵衛は必死に秀吉たちの前に進み出ました。
そして、瞳に鋭い光を宿して訴えかけます。

私は播磨に生まれ育ち、別所がいかに播磨の国衆から慕われているかを知っておりまする。総攻めすればたやすく別所の城も領土も手に入りましょう。しかし播磨の民の心は手に入りませぬ。
官兵衛の胸には、自らの幽閉によって播磨平定を遅らせてしまった自責の念がありました。
今は亡き竹中半兵衛の遺志を継ぎ、その借りを返すためにも、再び羽柴兄弟のために命を懸けて尽くしたいと願っていたのです。
官兵衛の必死の訴えにより、信忠は最終的な決断を秀吉へと委ねました。
播磨平定の総仕上げとして、秀吉は自ら三木城の城門をくぐり、長治と対面します。
秀吉が静かに降伏を促すと、別所長治は取り乱すことなく、澄んだ覚悟を持ってその申し出を受け入れました。
1580年(天正8年)1月。
別所長治は、城内で静かに切腹。
自らの若き命と引き換えに、最期まで付き従った家臣たちの命を救い、長く苦しかった三木城の戦いはついに終結を迎えました。
鳴り響く勝鬨の歓声の影には、地獄のような幽閉を生き延び、再び羽柴兄弟と共に歩み始めた、新しき軍師・黒田官兵衛の毅然たる姿がありました。

