2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』
第27話「 本能寺の変」
あらすじ
をご紹介しています。
お楽しみいただけると幸いです。
※ネタバレ含みます
第 1回 1月 4日 |二匹の猿
第 2回 1月11日 |願いの鐘
第 3回 1月18日 |決戦前夜
第 4回 1月25日 |桶狭間!
第 5回 2月 1日 |嘘から出た実
第 6回 2月15日 |兄弟の絆
第 7回 2月22日|決死の築城作戦
第 8回 3月 1日|墨俣一夜城
第 9回 3月 8日|竹中半兵衛という男
第10回3月15日|信長上洛
第11回 3月22日 |本圀寺の変
第12回 3月29日|小谷城の再会
第13回 4月 5日|疑惑の花嫁
第14回 4月12日|絶体絶命!
第15回 4月19日 |姉川大合戦
第16回 4月26日|覚悟の比叡山
第17回 5月 3日|小谷落城
第18回 5月10日|羽柴兄弟!
第19回 5月17日|過去からの刺客
第20回 5月24日 |本物の平蜘蛛
第21回 5月31日 |風雲!竹田城
第22回 6月 7日 |播磨大誤算
第23回 6月14日 |さらば半兵衛
第24回 6月21日 |軍師官兵衛!
第25回 6月28日 |変事の予兆
第26回 7月 5日 |信長を笑わせろ!
第27回 7月12日 |本能寺の変
第28回 7月19日 |急げ!秀吉
第29回 7月26日 |天下への道
第30回 8月 9日 |清須会議
第31回 8月16日 |これで、お別れにございます
第32回 8月23日 |賤ケ岳の決闘
第33回 8月30日 |北庄城の別れ
大河ドラマ『豊臣兄弟!』第27話 あらすじ
信澄の悲願

時が来るまで決してその心見透かされるでないぞ。
父・織田信勝(中沢元紀)の成し得なかった下剋上を遂げよという母の願いを果たすため、今日まで機を伺ってきたと舅・明智光秀(要潤)に打ち明けた織田信澄(緒形敦)。
偽りの顔で織田信長に仕える光秀は、自分と同じだと話します。

時は今じゃ。共に立ち上がってくだされ。
我らの手で信長を討つのです!
初めて悲願を打ち明けた信澄は、光秀に討たれる覚悟をして頭を垂れますが、光秀は討つことができません。
天下統一へ
1582年(天正10年)3月。
戦国最強と謳われた甲斐の武田一族は、織田軍の圧倒的な攻勢の前に一網打尽となり、その歴史に幕を下ろしました。
東国の一統を成し遂げ天下人に王手をかけた織田信長(小栗旬)は、北国を柴田勝家(山口馬木也)に委ねると、織田信孝(結木滉星)と織田信澄に四国への総攻撃を命じ、天下統一へ突き進みます。
備中高松城の水攻め
その頃、中国戦線の最前線では、羽柴秀吉・小一郎兄弟(池松壮亮・仲野太賀)が、毛利方の要衝・備中高松城を攻めあぐねていました。
湿地に囲まれた難攻不落の城を落とすために秀吉たちが選んだ策は、周囲に巨大な堤防を築き、川の水を引き込むという前代未聞の「水攻め」でした。
見渡す限りの湖と化した戦場を前に、勝利を確信した秀吉は安土城の信長を連れてくるよう小一郎に頼みます。
毛利攻め総仕上げの舞台を信長に飾ってもらう約束だと語る兄の言葉を受け、小一郎は浅野長吉、藤堂高虎(佳久創)、前野長康(渋谷 謙人)を率い、270kmもの果てしない道のりを昼夜問わず駆け抜け、安土城へと滑り込みました。
ところが、対面した信長はそのような約束などしていないと話します。
長旅が無駄に終わり、肩を落とす一行。
高虎と長康は「初めからこうなることを承知の上で、あわよくば上様を連れ出すことで、明智光秀や柴田勝家の鼻をあかそうとしたのでは」と推測。
小一郎もまた、「やりかねんなあ」と、妙に納得せざるを得ませんでした。
鯉の毒
同じ頃、安土を訪れていた徳川家康(松下洸平)の饗応の席では、大事件が起きていました。
接待役の明智光秀が鯉の煮付けを運ばせた際、信長は自身の鯉の方が家康のものより大きいと、家康の皿と自分の皿を取り替えさせます。
すると、差し出された煮付けの匂いを嗅いだ家康が、「毒かもしれませぬ」とぴたりと箸を止めました。
驚いて検分すると、実際に毒が混入。
何者かが信長を執拗に狙っているという事実に、一座は騒然。
信長は光秀を問い詰め、「わかりませぬ」と答える光秀の顔面を、何度も何度も殴りつけ、足蹴にしました。

毒を手引きしたのは、信澄様でござりまする。
長秀の調べで判明した犯人の名に衝撃を受けた信長は、直ちに腹を斬らせよと命じます。
家康の思い
別室へ移った家康に、宿老の石川数正(迫田孝也)が「てっきり殿の仕業かと」と囁き、本多忠勝(夏生大湖)にたしなめられています。
数正がそう疑ったのも無理はありません。
3年前、家康の正室・築山殿と嫡男・松平信康は信長から謀反の疑いをかけられ、無残に命を奪われていたからです。
「自分ではない」と否定しながらも改めて語られる家康の胸に燻る忸怩たる思いを察し、家臣二人は押し黙るしかありませんでした。
かなわぬ兄
その夜、信長が信澄の切腹を命じたことで、かつて討った弟・信勝にまた恨まれると位牌に静かに手を合わせています。
そこへ再び訪ねてきた小一郎。
信長は小一郎に酒を振る舞うと、暗い眼差しで「兄を殺したいと思うたことはあるか」とぽつりと問いました。
小一郎は「もう、しょっちゅう」と答え、迷いのない言葉を紡ぎます。

憎いというのは、慕っていることの裏返しにございます。
信勝様もきっとそうだったのでございましょう。
信勝様は、上様を恨んではおりませぬ。
まったくないとは言い切れませぬ。
手前はよくわかるのです。到底かなわぬ兄を持った弟の気持ちが。
信勝様は、上様を恨んではおりませぬ。
その真っ直ぐな言葉に、信長は救われたような心持ちになりました。
そして、茶会のために京へ向かうついでに備中まで足を運ぶことを小一郎に約束し、6月4日に京の本能寺を出発すると告げました。
敵は本能寺にあり
5月29日。
信長は、わずかな供周りだけを連れて京都・本能寺へと入ります。
明智光秀は、「巻き込むな」という足利義昭(尾上右近)からの返事を聞き、絶望。家臣の斎藤利光(内藤剛志)に鋭く命じます。

利光、みなに伝えよ!
出陣じゃ!これは上意である!
敵は本能寺にあり!!
6月2日の早朝。
本能寺の本堂で眠っていた信長は、外のただならぬ騒がしさに跳ね起きました。
血相を変えて駆けつけた近習・森乱(市川團子)に「誰の手勢か?」と尋ねると、返ってきたのは、まさかの「明智光秀」の名。
寺の庭では、押し寄せた明智軍と織田の近習たちによる、激しい斬り合いが始まっています。
自ら鉄砲をとり、槍を掴むと、押し寄せる敵兵を次々と突き倒す信長。
ですが、圧倒的多勢の軍勢に押され、次第に身体の至る所に深々と傷を負っていきました。
信長の最期
やがて火の手が四方に回り、本能寺はパチパチと激しい音を立てて炎に包まれていきます。
煙が立ち込め燃え盛る部屋の奥、
朦朧とする意識のなかで静かに覚悟する信長。
激しい炎の揺らめきのなか
光秀の幻、
これまでに殺めた者の幻、
かつて葬った弟・信勝の幻影が。
駆け寄る森乱から脇差しを受け取り

わしの首、決して敵の手に渡すでないぞ。
「我らの一生、ろくなものではござりませんでしたな」と弟の姿を見、
豊臣兄弟に思いを託し、
突き刺さる刃。
同じ頃、小一郎と長吉は、本能寺から少し離れた街道の途中で、息を呑んで立ち尽くしていました。
見つめる先では、天を衝くほどに燃え盛る本能寺の真っ赤な炎が、夜空を、この世の終わりのように赤々と染め上げています。

